リモート面接

先日、初めてリモート面接を受けた。対面の面接とは違い扉をノックする所作を省いていきなり画面中央に面接官の顔が出てくる。画面越しの面接となると緊張感が解れるのでいつもより饒舌になれるし、下半身あたりは椅子に座ってるため映らない 、そのため最悪ズボンが破けてしまって替がない!といった緊急事態にも対応できるのでその点ではコロナに感謝する。
少し前にヤフーニュース欄で「下はパンツでリモート面接」というBIGな見出しを見た、正直意味が分からない。もしカメラに自分のパンツ姿が映ったらその時点で不採用確定、そんな愚行はしんのすけ1人で十分だ。だが、何を思ったのかこれを見て僕もパンイチでリモート面接に受けたいと思ってしまった。

面接当日、何事もないかのようにパンイチでパソコンの前に座った。

そして面接が始まった。

手始めに自己紹介や志望動機などを聞かれ、順調に受答していった、面接官からあなたの長所はなんですか?と聞かれたので僕は"身長です"と返した。それに対し具体的にどの辺が身長なのですか?と聞かれ身体の大きさを示すには立つしか方法がなかったので、その場で勢いよく立ち上がった。
そしてカメラに画面一杯にパンツ姿が映しだされてしまったのだ。
僕は冒してしまったのである。恥ずかしさのあまりそのまま無言で退出した。


今年は慎重な人間になろうと思う。


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