安田記念ー人生の岐路
安田記念、いわゆる春のマイル王決定戦。灼熱の日本ダービーで燃え尽きた競馬ファンも多いだろうが僕の春1番の勝負はここと決めていた。
現地観戦の抽選も突破、もうここは生であの馬の走りを目に焼き付けないといけないと思い、当日は東京競馬場に行こうと思う。
多分生で見れるのは最初で最後。そして君を本命にするのも最後。皐月賞から全てのG1で君の単勝を握り続けた。単勝で始まった君との物語、最後も単勝でいかせてくれ。
それが気持ちのいい人生だから。
2022年 安田記念
自信の大本命 サリオス
前走高松宮記念で正直見限ろうと思った、あのメンバーでの大惨敗は正直現実を受け入れられなかった。
というより、ある事情が絡むまでは本当に消してた。別れも愛の一つ。そんな美学を語りたくて。
でもあの男が大陸を越えて、遠路はるばるこの日本に君のために来日した。恐らく海外の有力馬の誘いもあっただろう、約束された勝利もあっただろう…でもそんなモノを全て投げ出して友情をとった男に今回は望みを託したい。
その男の名は
ダミアン・レーン
皐月賞、ダービーと悔しい思いをしたこのコンビが日本で2年ぶりにタッグを組む。
サリオス自身もこの日を心待ちにしていたのかもしれない。もうあの日のライバル、コントレイルは居ない…「コントレイル、サリオスの時代が来る!」そんな事を言われてた時期もあった…コントレイルは有終の美を飾って引退した、お世辞にもサリオスの戦績は名馬とは言えない、もう終わった馬と言われても正直何も言い返せない。
それでもロマン派にはそんな理屈を無視して信じないといけない時がある。
お金は無くなったらまた稼げばいい、でも「君を信じて馬券を買える」そんな日常はもう戻ってこない、何億何千万とお金を払ってもあの日には戻れないんだ。
だから今後悔しない生き方をしたい。
どうせ三振するなら空振り三振しようぜ。
どうせ倒れるなら後ろに倒れるより前のめりになって倒れようぜ。
背中の傷は馬券師の恥。
僕にとってもここが競馬人生の岐路だと思う、だからケジメをつけるためにここに宣言します。
今回サリオスが負けたらもう2度とサリオスの馬券は買いません。
男に二言はない。
ここまで夢を見せてくれてありがとう。
あと6日間…今の気持ちをもう少しだけ楽しんでみるよ。
でも、勝てよ…
ーー秋山駿(ロマン派穴党)
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