記事に「#ネタバレ」タグがついています
記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
見出し画像

ハヌマーン(英語字幕)自主上映ネタバレ有りの初見感想。


はじめに

ネタバレ感想というか、ただの個人メモ。
英語字幕の自主上映、ヒンディ語版で見てきました。
元はテルグ映画なので、バーフバリやプシュパネタがちらほらと。
英語ほぼ理解できないので、字幕はあえて見ませんでした。ただところどころ気になって目でおった程度です。
主人公の名がハヌマーン以外、他のキャラの名前を理解できなかったので、判りづらい感想になるかもしれませんが、初見の勢いを残したくてあえて書きます。


ハヌマーン、冒頭、ヒーローに憧れた少年と、彼にいじめから救ってもらって慕うようになった少年。この子(達)が主役と思うじゃんよ……。まさかの闇落ちヒーローだった。

あらすじ

父親にヒーローに憧れるのを否定されて、自宅を放火(多分)。
そして十数年後、一人は科学者になりアイテムや技術を提供し(いじめられていた眼鏡の少年)、もう一人は提供されたアイテムでバッドマンのように正体を隠して、街中の強盗をやっつける。しかしスーパーヒーローを馬鹿にされ、強盗達を殺してしまう。

一方、とある自然豊かな村で育ったハヌマーン。彼はビー玉のゴムパチンコの腕はピカイチ。小さい頃からヒロインをその腕で密かに助けてきたが、彼女はそれが誰の仕業か気付かない。(彼女にとっては、まだ見ぬビー玉の君)
特に働きもせず、姉と二人暮らしのハヌマーンは、彼女のお金をこっそり抜き取っては遊んで暮らすようなダメな青年。喧嘩も弱い。
姉はお見合い?の話が破談になったのか、断ったのか、相手の男とその家族が帰るところに出くわすハヌマーン。彼は姉をからかう。

村では力比べで勝ったものが統治する?権利を得るのか、腕っ節は強いが戦う相手の生死を問わないような無謀な手口の男があらわれる。ヒロインは彼を非難し、目をつけられてしまう。
ちなみに村の学校の先生は、ヒロインのお父さん?

ある日、バスが複数の仮面の集団に襲われ、次々と村人が犠牲に。
ヒロインもピンチになるが、駆けつけたハヌマーン(但しヒロインからは姿が見えない)に救われ、代わりに彼は刺されて崖から落ちてしまう。それを遠く離れた場所で様子を見ている老人が一人。

ハヌマーンが落ちた後、そばにビー玉が落ちているのに気付いたヒロインは、自分を昔から救ってきてくれた相手が自分のために犠牲になったのだと悲しむ。
ハヌマーンは川に落ちた後、海?まで辿り着き、大きな貝の中に光る石のようなものを手にする。
そして海岸に打ち上げられたハヌマーンは人々に見つけられ、家に運ばれた。

彼は手にした不思議な石?の力を借りて物凄いパワーを得、傷もたちまち治る力を手にするが、それは太陽の光を浴びた石の輝きを目に受けた時にのみ発動する。
なので夜は無力だし、石の力はハヌマーン専用でなく、輝きを目に受けたら誰でも使えてしまうらしい。
この、主人公専用アイテムじゃなくて、誰でも力を得られてしまうという危うさが肝。

色々あってハヌマーンのパワーを偶然知った冒頭の闇落ちヒーロー氏、科学者の友人と共に村へやってきて、慈善家みたいに近付いてきて、彼のパワーの秘密を探る。
力の源は牛乳パワーだよと色々誤魔化してきたハヌマーンだが、結局バレてしまい、執拗に石を狙われる。

一方ヒロインにビー玉の君と気付いてもらい、彼女と結婚したい願望を口にするハヌマーン。
それを聞いていた村のおばあちゃんが(多分だけど)家族を養うために彼女はお嫁に行かないよ、的なことを言って、そこで初めて、姉が自分のために結婚しない(できない)事に気付く。
反省し、自分で稼いだお金で、くすねてきた姉のお金を返すハヌマーン。自分で料理も作り、先日帰って行った見合い(?)の眼鏡の彼を呼び寄せ、俺はもう自立できるから安心してお嫁にいってと(おそらく)いったんだろう。相手の彼も、呼ばれてやってくるってことは、このお姉ちゃんには気持ちがあったんだろうな。

で、いよいよ姉の結婚式。
という時に、よりによって例の闇落ちヒーロー氏が姿を現し、ハヌマーンに濡れ衣を着せて、ハヌマーンは彼に石を渡してしまう。
闇落ち氏、嬉々として太陽に石をかざし、覗き込むがそれは偽物で右目を負傷。本当の石はハヌマーンの手の中。
激怒した彼は部下達にハヌマーンを襲わせ、石を使わせないよう阻止する。
そこへお姉ちゃんが日頃の薪割り(?)で鍛えた腕力で、男達をぶっ飛ばす。惚れる〜。姉が時間稼ぎしてくれたお陰で、ギリギリのタイミングで石の力を得たハヌマーン。同時に銃で彼が襲われ、彼は負傷して石の力で傷は塞がるが、彼を貫通した銃弾が、後ろの姉の肩に。
え、待って待って、そんな結婚式の当日にそんな酷い扱いないよね?
撃たれた場所は肩だし大丈夫では?
しかし無慈悲にもお姉ちゃん亡くなった……。
今までインド映画、良い人ばかり死んじゃう展開には慣れていたけれど、そして覚悟も出来ていたけれど、今回は本当にワンチャン大丈夫だろう、そんな酷い仕打ちはしないやろって期待したのに……。
今までで一番死なないで欲しかったキャラだった。
姉を失ったやりきれなさで、石を投げ捨てるハヌマーン。
ご丁寧に、葬式シーンまであって、エンドロール後にお姉ちゃん実は生きてましたというハピエンフラグも見事にへし折られました。

結局、慈善家なんかじゃないとバレてしまった闇落ち氏、一度は撤退するものの、負傷してはらわた煮えくり帰って、科学者が止めるのも聞かず、村を化学兵器で遅い、石を探し回る。
この直前まで二人は子供時代からずっと一緒だったろうに、闇落ち氏は己の正義を認めない者は切り捨てるタイプで、まさかの科学者の友を手にかけるとは。この科学者さん、妻子ある身らしくスマホ画面に家族写真が。自分の作った化学兵器で、闇落ち氏に裏切られる。


姉を失い、無気力になってしまったハヌマーン。
運良く逃げ出せたヒロインがハヌマーンに村の被害を話すが、今の彼が精神的に参っている上に、石もない。
そこへ現れた謎の老人。
ハヌマーンに石のことを語り、一人ぼっちだと嘆く彼に、石と通じて(封印されている)ハヌマーンがお前に力を貸しているのだから一人じゃない(多分そんな感じの事を)伝え、彼は決意を固めて村へ。

石を持たない今のハヌマーンは平凡な一青年。
蔓延した化学薬品の煙を吸わないよう口を覆って、やってくる。
しかい闇落ち氏の部下に囲まれ、口元の布を剥ぎ取られ、彼も犠牲に……と思いきや、布の下からガスマスク。村にそんな設備あるわけもなく……。実はハヌマーンが、科学者さんを助けてあげていて、彼の協力を得ていた。村に次々に襲いくる兵器を何とか遠隔操作で阻止しようと、彼が彼で奮闘中。
ハヌマーンは、かつては敵対していた村のならず者と達と共に、闇堕ち氏の部下達をやっつけていく。
しかし闇堕ち氏の手に、彼らは次々と倒れ、ハヌマーンもやられる。

苦しむ中、姉の残した言葉を思い出し、希望を捨てないハヌマーン。
そこへ投げ捨てた筈の石を持ってきた猿が、彼に向かってそれを投げ、スーパーヒーロー復活!

かつてヒーローに憧れるも何の能力もなく、科学の力でヒーローとなり、闇堕ちしたダークヒーローを、光のヒーローが打ち砕く。
しぶとい敵をようやく倒し、落下していくハヌマーンに、砕け散った石の中から赤いものが落ちて、彼の目に。
(想像するに、これはかつて巨大猿のハヌマーンが使えたラーマ王子の血液?)

石が砕けた事で、遠くの地で封印されていたハヌマーン本体が復活し、空を駆け抜け、主人公である青年ハヌマーンの元へ。
そして二人(?)の邂逅。

巨大ハヌマーンがラーマ王子に使える仕草のシルエットで、エンドロール。

ええええええ?
主人公、名前がハヌマーンなのに、石の中の血を浴びてラーマ王子になっちゃったって事ですか?!
ハヌマーン改め、ラーマなの?

そして次回作へ続くらしい。

うわぁぁぁぁ。こんなの続きが気になるに決まってんじゃん。

感想というか

事前にネタバレは見ずに参戦したけれど、ラーマーヤナの叙事詩を知っていても知らなくても、とりあえずなんかすごい巨大猿の像が、切り出しの崖に彫られて祀られているんだなってことくらいと、石の力でパワー得た、スーパーヒーローの映画ってだけでも、とにかく映像でテンション上がります。

悪役側にも物語はあって、最初は純粋な正義だったんだと思うと、父親に否定された後からだんだんと歪んでいってしまったのが悲しい。

ヒロイン、勝手に勘違いして、屋台をやっているちょっと太めのお兄さんをビー玉の君と思い込み、きゃっきゃうふふな感じになるんだけど、タイミングが毎回良くない主人公はなかなか誤解が解けない。

一番テンション上がったのは、村の格闘技で幅を効かせたならず者達のボスが、最後は主人公と協力関係になって一緒に闇堕ち氏に向かっていくところ。こういうのを見たかったんだよ〜ってなる。
前半部分にコメディ要素が多めで、プシュパのあのポーズをハヌマーンが真似るtシーンもあったり、見ていて楽しいんだけど、インターミッション後の展開が……。
お姉ちゃんの苦労に気付いて、ようやく姉に春が……ってなった直後の絶望感。

姉役、タミル版「ヴィクラムとヴェーダー」のチャンドラ(プリの幼馴染の彼女)役や、タラパティの「サルカール」のお嬢さん役の女優さん……Varalaxmi Sarathkumarさん。今回は頼れるお姉ちゃんですごく良かった。もっと幸せになって欲しかった。

謎の老人、貴方は一体何の人。預言者?

ハヌマーン、見かけた女子に一目惚れ突進型でなく、幼い頃からヒロイン好きだった系ってのが好印象だった。
牛乳屋の彼も幼馴染かな。

一晩経って感想書き足していたら、英語版Wikiが少し充実してきていたけれど、役名や俳優さんのお名前、自動翻訳だとちょっと一般的じゃないヨミになるかもしれないのであえてここではキャラ名書かずに通しました。

おまけ

自主上映の話が浮上する前に見かけた気がするツイートで、このハヌマーンのティザーを偶然見たんですが、この時点で動画後半、明らかにカタカナでハヌマーンってタイトルが出ているんですよね。
これ▼


これは日本にも売り込む気満々だと思っていいですよね。
日本語字幕待ってますよ。
その前にテルグ版でやはり見てみたい。


そして上映延長決まりました〜。

映画館で記念に撮った写真を後から見て気づいたんですが、後ろに散りばめられたヒーロー達の中に、ドラゴンボールの悟空いますね。