2021
こういった節目でしかnoteは書かないですが、
ゆっくりと今年について振り返っていこうかなと思います。
今年ももう残すところあとわずか。
皆さんにとってはどんな年だったでしょうか。
ただどんな人にも共通してあったのが、昨年に引き続き「コロナ」という未曾有の事態です。
何をするにしても感染拡大防止という言葉がついて回り、
手足に枷を付けられたような生活でした。
いつも何不自由なくできていたことができなくなるって辛いよね。
人間は環境生物だから、環境を自分で変えようが自分以外の存在から無理やり変えられようが、それがたとえプラスな要素であったとしてもとてつもないストレスを感じる生き物。
だからこんな生活の中で何か打開策はないかと必死で模索をしていたと思います。
そんな中で僕にとってとてつもなく大きかった出来事は、
やはりOfficial髭男dismのツアーサポートやSONGS出演でした。
Official髭男dismといえば今やこの日本でその名を知らない人の方が少ない、いや見つけることの方が難しいくらいのバンドですが、
そんなバンドのサポートを奇跡的にさせていただくことができました。
こちらの詳しい話は前回のnoteを見ていただけたらと思います。
僕は小さい頃からずっと音楽に恋焦がれてきました。
今やっているような音楽との出逢いは小学校一年生の時。
CHAGE&ASKAさんのSAY YESを聴いたのが始まり。
今でも鮮明に覚えているほどの雷に打たれたかのような衝撃。
あれが恐らく今までの人生で一番の衝撃だったかもしれない。
だからこそ今でも音楽をしているのだと思います。
そこから約30年。
今でもずーっと心は音楽に恋焦がれている少年のままな気がします。
何でそんなに好きなの?って聞かれたこともあります。
でも正直理由なんてわからん(笑)
あの時の衝撃を理由として言葉にしてと言われてもそりゃ困る。
ただこれだけは確かなのが
Official髭男dismのサポートができたことは、
このミュージシャン人生の中で本当に大きなものを僕に残してくれたということ。
…と30年前の弘大少年に言ってあげたいですね。
それともう一つ。
これを読んでくださっている皆さんに、
今日はあと一つ伝えたいことがあります。
今から書く内容はこのような不特定多数が見られるような場所で発信したことはありませんし、もしかしたら不適切かもしれません。
そしてなぜ今このタイミングで発信したのかも後ほど説明します。
実は今から約5年前。
自分が32歳になった直後の2017年の1月に、
癌の宣告を受けました。
あまりに突然のことで、全身の血がものすごい勢いで冷たくなっていったのを今でも覚えています。
「もしかしたら死ぬかもしれません」
医者はもちろんそんな言葉は使わなかったですが、僕からしたら癌と言われた段階でその言葉を突きつけられたのと同じでした。
変かもしれないけれど、「命を失うかもしれない」ということよりも「音楽ができなくなるかもしれない」ということを考える方が辛かったです。
それと僕が病気を患った32歳というのは、実は小さい頃からずっと意識してきた年でした。
それは自分の父親が32歳でこの世を去ったからです。
ホントありえないって思いました。
「事実は小説よりも奇なり」って正にこのこと。
作り話だったとしても、もうちょっと自然なストーリーの流れを作ると思う。
いや、今でも作り話であってほしいって思ってる自分もいる。
ただ手術・入院・通院と繰り返したからこそ自分と対話する時間を凄く取れたし、
つまらないプライドとかを持たずにありのままの自分を受け入れられた。
僕のことを褒めてくださる方がいるのはとてもありがたいし嬉しいのですが、
正直元々僕は褒められるほどできた人間ではありません(笑)
でもそれでも応援してくれたり、
僕の作り出す音楽が好きって言ってくれる人がいるのを思うと、尊さ・誇らしさ・有難さで胸がいっぱいになる。
だから命のある限り自分のできる限りのことをして、
たとえ飽きられたとしても音楽で返していきたいと思うのです。
このタイミングで発表したのは、
病気を患ってから5年経ったからです。
医者が言うには5年で根治ということだったので。
なので晴れて根治しました、という報告でした。
(ご心配をおかけしてしまったとは思いますが、今僕は至って健康です。
ただ不特定多数の方に更にご心配をおかけしたくはないので、こちらの件に関してはTwitterのリプやnoteのコメントなどにコメントするのはお控えください。
もし何かお伝えしたいことがあれば、返信はできませんがDMで送っていただければ読ませていただきます)
そして病気になったその年から毎年やってきた自分のソロライブ「Room K」
5年ということでvol.5まではやる予定だったのですが、コロナのせいでvol.4とvol.5が未だに開催できず。
ただもしも来年やるとなったら是非遊びに来てください。
あ、今気づいた。
全然2021年の振り返りじゃないじゃんていう(笑)
まぁいっか。
2021年。
たくさんの人に感謝。
出逢ってくれてどうもありがとう。
2022年は目の前にあることを「ひとつひとつ丁寧に」
生きてて良かった!って思えるような、
そんな素晴らしい音楽との出逢いを信じて。
皆さま良いお年を!