
「空き家管理」は不動産業だけの仕事?介護事業者だからこそできる強みとは
最近、介護事業者の方からの「空き家管理事業」への参入相談を受けることが増えてきました。
実際に、介護施設などに入所する際に、ご家族の方から「空き家」になる実家の管理に関する相談を受けることが増えたそうなんです。
背景には、特措法の改正で、留守にしている実家をきちんと管理することが一般的になったこともあるかと思います。
そこで今回は、介護事業者が空き家管理に取り組むメリットやその後の展開について考えてみたいと思います。
介護施設に入所する高齢者の自宅は、「空き家化」することが多く、適切な管理が行われないと資産価値の低下や近隣トラブルの原因となります。
この問題を解決するために、介護事業者が「入所者の留守宅を管理するサービス」を提供するビジネスモデルが増えてくるのは間違いなさそうです。
ターゲット顧客
・介護施設に入所する高齢者(要介護者)
・その家族(相続予定者・遠方に住む親族など)
提供サービス
介護事業者が入所者の自宅を「管理」から、「活用」「売却サポート」まで行うことで、資産を適切に維持し、入所者・家族の経済的、精神的負担を軽減する。
基本管理プラン(月額制)
・定期的な巡回(例:月1〜2回)
・郵便物の回収・転送
・通気・換気・簡易的な清掃
・雑草・庭木のチェック(草刈り・手入れ)
・防犯チェック(施錠・異常確認)
・緊急時対応(台風・地震後の臨時巡回)
この辺りは空き家管理の一般的な管理内容でいいかと思います。
活用プラン(収益化)
・賃貸活用(マンスリーマンション・空き家バンク登録など)
・駐車場・倉庫活用(短期貸し)
・シェアハウス化(高齢者向けシェア住居や学生向け)
活用に関しては介護事業者ならではの、空き家を改修して小規模多機能型居宅介護施設などの高齢者向けの施設として再活用する事例が増えています。
介護事業者が運営するメリット
・入所者の安心感向上 自宅の管理が保証され、心理的負担が軽減される
・施設との相乗効果 家賃収入などを介護費用に充てられる
・新たな収益源 介護事業者の経営安定化がみこめる
・地域貢献 空き家対策や地域活性化に寄与できる
このように、メリットしかないような気がしますが、一応想定される課題についても考えてみました。
想定される課題と解決策
・施設スタッフの業務負担増加→管理専門チームを編成、外部業者と連携
・法的リスク(賃貸・売却)→不動産会社・弁護士と提携
・利用者の認知不足→施設としてHP、SNSで情報発信、自治体と連携
特に、スタッフの負担増に対するケアや、施設利用者の家の中に入ることで起こりうるトラブルを防ぐ体制や仕組み作りが必要かと思います。
ただここも、空き家管理の事業者同様に、家の中には貴重品がない状態での管理を徹底すれば、かなり防ぐことができますね。
このモデルを実施することで、介護事業者は入所者の生活を支えながら、新たな福祉サービスの提供場所として空き家活用が可能になります。
入所者・サービス提供者・地域にとっての空き家問題にも貢献できる、まさに三方よしの素晴らしいビジネスモデルだと思いますがいかがでしょうか。
▼空き家にまつわる様々なトピックスが毎日読める協会HPはこちら↓↓
https://www.akiyakanrishi.org/
▼instagramでは「空き家フォトコンテスト」の作品も見られます↓↓
https:、/www.instagram.com/akiyakanrishi/
▼空き家管理舎では全国にビジネスパートナー募集中です↓↓
https://www.akiyakanrisha.net/
▼youtubeでポッドキャスト始めました↓↓
https://www.youtube.com/channel/UCUMANO48IlzDM7gLSpPFn5A
▼LINE公式アカウントを友だち追加できます。ご質問、ご相談などお気軽にご利用ください。↓↓