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【登壇レポ】「静岡市主催 子育て応援ライブ」男性育休 犬塚さん登壇~後編~

こんにちは、空き家買取専科 子育て広報の三輪です。
今回のnoteでは、前回に引き続き「静岡市主催 子育て応援ライブ」のレポをしていきます。第2部、第3部では男性育休取得者のお話や座談会が行われました。


【第2部】男性育休取得者たちとのトークセッション

第2部では、竹田こもちこんぶさんと、育児休業の取得経験のある男性3名(犬塚さんを含む)とのトークセッションが始まりました。ここで登壇者を整理したいと思います。

【登壇者】
竹田こもちこんぶさん(講師)
男児5人のママ芸人として人気を集める静岡在住の芸人さん。10歳・7歳・5歳・3歳・1歳と、まさにパワフルな5人の男の子を育てながら、子育てのリアルをネタに活躍されています。
橋本恵子さん(ファシリテーター)
研修講師・キャリアコンサルタントとして活躍する「ことのはスクエア」代表。ご自身もフルタイム勤務で子育てを経験されたことから、育児と仕事の両立にまつわる講演やセミナーを多数実施されています。
男性育休取得者3名(犬塚さん・Bさん・Cさん)
それぞれ会社員や公立学校の教員として働きながら、積極的に育児休業を取得。仕事との両立や妻へのサポート、育児中のエピソードを語ってくださいました。

当社スタッフ犬塚さんが育休を取ったきっかけ

当社スタッフ・犬塚さんは、1人目のお子さんが誕生した際、当時勤めていた会社では育児休業の取得事例がなく、休める環境ではありませんでした。その後当社に転職し、2人目のお子さん誕生のタイミングで育児休業を実現することができました。育休制度に理解のある会社を選んだことで「自分に合った働き方ができた」と話し、業務内容の調整や家庭内での役割分担についても、出産前から具体的に準備を進めてきたことなどを登壇で話しました。

育休を取得して一番変化したこと

犬塚さんはトークセッションの中で、育休を取得して一番変化したことについては?の質問には
「効率と要領の意識です。今妻は動けないから、自分が準備や片付けをしておけば楽になるかな?といった想像力が重要だと経験を通して実感しました。また、兼ねてからの目標は”授乳以外の家事育児はすべてできるようになること”でした。妻から見たらまだまだかもしれませんが、自分の中では多くのスキルが身についたと感じます。」と、とてもたくましいコメントを聞くことができました。

他の登壇者が育休を通じて感じたこととして、「育休後は残業が減り、短時間で仕事を終わらせる工夫が身についた」「子育てを経験して、自分の働き方にムダがあったことを痛感した。効率的に動く大切さがわかった」など、時間管理や優先順位の意識が高まったとの気づきがあったそうです。

さらに、育休を経験したことで家族との対話が増え、「子どもの成長を間近で感じられる喜び」を共有する場面が多く聞かれました。さらに夫婦同士での情報交換や、家族としての一体感が高まるなど、育休のメリットを実感する声が相次ぎました。

【第3部】受講者同士の座談会&質疑応答

小グループ対話

第3部は、会場とオンラインの参加者が「パートナーとのコミュニケーション」「仕事と子育ての両立」「男性の育児休業について」「フリートーク」の4つのテーマに分かれ、グループ対話を行いました。お互いの体験談や悩みを共有し合うことで、「自分だけが大変なのではない」という安心感や新たな気づきを得る方が多かったようです。

イライラ対策は?

グループ対話後の質疑応答では「育児中のイライラをどう対処しているのか?」という質問が印象的でした。
竹田さんは「イライラをネタに変える」ユーモア発想を披露。「散らかっていても怒りすぎず、大げさに面白く指摘するように心がけています」と語り、会場は笑いに包まれました。

犬塚さんは「同じパパ友と気軽に愚痴を言い合う」ことでストレス発散をしているそう。
他にも「6秒待つ」「気持ちを切り替えるために外出を積極的に増やす」などアンガーマネジメントの視点を取り入れていました。

育児・社会環境への要望

男性が子どもを連れてトイレに行く際や、おむつ交換台の配置など、まだまだ配慮が行き届いていない場面が多いという意見もありました。「多目的トイレを探して歩く」「便座の上でおむつを交換する」といった苦労から「社会や設備がもっと男性にも優しくあってほしい」という声が強く上がっていました。

パートナーへの感謝の言葉

「どんな言葉をかけてもらえると嬉しいか?」という問いでは、「ありがとう」が効く人もいれば「むしろこちらが感謝したい」という方も。中には、「やればできるじゃん」と言われて嬉しかったという意見もあり、「相手の性格や価値観を見て言葉を選ぶことが大切」という結論になりました。

子育て期は「今しかない黄金期」

竹田さんいわく、「子育ての先輩方が口をそろえて『今が一番の黄金期』と励ましてくれる」とのこと。大変な時期ほど、後になって振り返ると大切な思い出や絆となって残るのだと実感しているそうです。また、犬塚さんを含む男性育休を経験した3名の話からは、子どもの成長を肌で感じる貴重なチャンスであり、仕事においても大きく成長できる機会であることが伝わってきました。

男性の育休が当たり前になる未来へ

竹田こもちこんぶさんのパワフルな笑いで始まり、男性育休取得者のリアルな体験談で深まった今回のイベント。子育てと仕事の両立が「苦しい」イメージだけでなく、「多くの気づきや成長を得られる豊かな時間」になり得ることが、改めて示されたと思います。

社会が変わるには、まず一人ひとりの意識が変わり、行動が変わることが第一歩。今回のイベントをきっかけに、多くの方が育児休業に関心を持ち、企業や家庭内、行政など、あらゆる場面で男性の育児参加を後押しする機運が高まっていくことを願っています。
空き家買取専科でも、地域や企業の皆さまと連携しながら、子育てしやすい環境づくりに貢献してまいります。男性の育休取得が当たり前になる未来を、みんなで応援していきましょう。