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【速報レポ】空き家ゼロにの日報告会2024

こんにちは、空き家ゼロにの日事務局です!
先日9月12日に「空き家ゼロにの日報告会」をオンラインにて開催しました。昨年に続き、Facebookグループ空き家の会と共同での開催となり、賛同企業による発表を行ったり、質疑応答タイムなどを行ったりし、全国各地の方にご参加いただきました。

各社の発表では、様々な立場での空き家に関する取組や事業についての報告があり、またそれについての質疑応答も盛り上がり充実した1時間半でした。今回のnoteでは、その報告会のレポートをしていきたいと思います。


空き家ゼロにの日報告会について

開催の背景

8月2日は「空き家ゼロにの日」のため、8月を通じて全国各地で「空き家ゼロに」に関連するイベントが開催されました。本報告会では、各社のイベントの成果や取組みを共有し、今後の空き家問題解決に向けた意見交換がされました。

各社からのイベント報告

まずは、改めて空き家ゼロにの日についての紹介と各社からの報告会がされました。

●空き家ゼロにイベント2024【藤枝市空き家ゼロにサポーター】

司法書士や不動産業者、リフォーム会社、葬儀業者などが集まる藤枝市空き家ゼロにサポーターによる、セミナーや個別相談会が開催されました。参加者は、自身の所有する空き家の活用方法について学べたり、専門家に相談したりできて、満足度の高いイベントとなりました。

●子ども空き家お掃除隊【空き家買取専科】

島田市の築50年以上の空き家に行って、学童に通う小学生と一緒に空き家の掃除をしたり、昔の家と現代の家の違いを見つけたりしました。子どもたちは、自分の家と違うところが多かったようで「電気に紐が付いていて引っ張らないと点かない」「水道の水が手をかざしても出ない(家はかざすタイプだそう)」「宝探しみたい!」と楽しんでお掃除をしてくれました。

●石坂プロジェクト【北九州未来づくりラボ】

北九州未来づくりラボは、空き家を所有して困っている人の空き家を再生して、住まいに困っている人に貸し出すといったすまいづくり事業や、地域に残っているマーケットを活用して月に1回マルシェを開催したりする取り組みをされています。

この夏は「石坂BASE'プロジェクト」として、北九州市八幡石坂エリアの空き家を活用して、大学生と一緒にDIYを取り組んだそうです。建築サークルに所属している学生さんとつながりがあり、今回は企画設計から実際の作業まで経験をしてもらったそうです。学生にとっても、現場経験をしたいと思っていても中々機会がないそうで、楽しんで取り組まれたそうです。この活動は2024年2月から行っており、この夏はウッドデッキや花壇の整備をしたそうです。

●空き家対策カンファレンス【全国空き家対策コンソーシアム】

株式会社クラッソーネの近土さんによる発表をしていただきました。
全国空き家対策コンソーシアムは、国や地方自治体、民間企業が一体となって空き家問題の解決にとりかかるプロジェクトです。クラッソーネさんが代表理事となり、アットホーム株式会社や株式会社AGE technologiesといった専門のノウハウを持つ事業会社が理事をつとめ、空き家問題に取り組んでいます。

今回のカンファレンスでは、参画団体の方々の発表だけでなく、賛同自治体である市原市長や国土交通省の方にも登壇いただき、空き家対策に関する官民連携について、どうしたらいいかのディスカッションをされました。イベント参加者さんからは、「官民連携のハードルがさがった」という声も上がったそうです。

●実家ロケ【ほそい住宅FP】

本業は空き家の管理や賃貸といった不動産業を営むほそい住宅FPさんです。
空き家に携わるうちに、中々売り手が付かない物件も多く、どうせ売れないなら、無理に売らなくてもいいんじゃないかと考えたそうです。そこで、一時的に貸すというアイデアの中で、ロケ地として貸し出す事業を始めたそうです。それが「実家ロケ」です。

実家ロケは長期的に貸し出さなくてもよい上に、聖地となって実家を買いたいと思う方が出てくれば、空き家対策にもなるというメリットもあります。昨年は「ミンナのウタ」というホラー映画、今年も「あのコはだあれ?」やNHKの「Shrink」にてロケ地として使われているそうです。実家がロケ地として使われることで、思い出や自慢になりますよね。

●失敗しない空き家利用講座【カチタス】

カチタスは、数多く存在する「地方の」「戸建て」「空き家」を再生し、品質の良い住宅を新築の半額程度の価格で販売することで、お客様により良い住まい方を提供する会社です。空き家の買取再販では業界最大手です。

8月には静岡駅近くにて、住まいのお悩み解決セミナーを開催されました。空き家の放置によるリスクや、売却や賃貸・管理それぞれのメリット・デメリットについてを参加者の方に解説をしました。参加者の方は静岡に空き家をお持ちの方が多かったため、実際にどう活用したらいいのかといった具体的な相談もできたそうです。

●空き家ゼロにの日週間 のるーと・空き家出張なんでも相談会【一般社団法人燕三条空き家活用プロジェクト(株式会社ジェクトワン)】

”三条市特命空き家仕事人"の熊谷さんにお話いただきました。
燕三条空き家活用プロジェクトは、空き家対策・移住促進と商店街・エリア活性化の2本柱の取組を、建築士や地域おこし協力隊の方を中心としたメンバーで活動されています。

空き家ゼロにの日週間と題して、8/1~8/15の間に「のるーと・空き家出張なんでも相談会」を開催しました。相談会では、空き家を所有している方に自由に相談にきてもらったり、自治会の研修会にてセミナーを開催したりしました。この相談会やセミナーは9月以降も続いていくそうです。

●空き家の会オフ会【スクリーフ(空き家の会)】

空き家の会代表の光山さんによる、神戸の平野商店街の活性化事業(KIKKAKE PLACE)についてお話いただきました。空き家の会は、空き家に関心のある方々が集まる非公開Facebookコミュニティで、空き家に関する様々な情報交換やセミナー等を開催し、その会員数は現在なんと5.5万人規模となっています。

8月3日には、空き家ゼロにの日イベントとして、大阪オフ会「京都一、ファンキーな不動産屋”川端組”とのコラボイベントを開催しました。オフ会では、川端組さんが手掛ける空き家や空きアパートの利活用の紹介があり、お金ではなくその場所をどうしていくのがいいのか、その場所のコミュニケーションをどうするのがいいのか、という点に重きを置き、リノベーションを行ったそうです。また、オフ会の交流会では、それぞれの取組の紹介や情報交換が活発に行われたそうです。

質疑応答

質疑応答では、北九州市未来づくりラボさんに対して「大学生と一緒に何かしたいときはどうつながりを持ったらいいのか?」という質問がでました。
それに対しては、大学側は色々な学校イベントや企画をやっていることが多いので、そういった場所に行ってみたり、イベントを企画している人に連絡を取ってみることがいいと思う、と回答されていました。

また、「実家の仏壇をどうしたらいいのか?現代の新しい家には仏壇を置くスペースがなくて」といった相談については、カチタスさんが回答されました。実家じまいをする方は、仏壇を閉じてしまって家を売却するケースや、仏壇をコンパクトに変えたりするケースが多いとお話されました。ニトリで小さい仏壇を売っているということも教えていただきました。

質疑応答も時間ギリギリまで様々な質問や、それに対する知見やアドバイスがされていて、非常に充実した1時間半でした。

最後に

空き家ゼロにの日のイベントを全国各地で開催していただくようになってからは、3年目となりましたが、本当に色々な形で空き家ゼロにの日を広めていただいているな、と思う報告会でした。また空き家に関連した事業や取組をされている、企業・自治体・個人の方々がたくさんいらっしゃるということは、空き家を減らしたい・活用したいという同じ思いを持つ人がこんなにも多くいるんだ、と改めて感じた時間でした。

今年の空き家ゼロにの日・空き家ゼロに月間は終了しましたが、日々空き家に関する取組は続いていきます。また来年の空き家ゼロにの日も楽しみに、毎日の活動を続けていきたいと思います!

今年も皆さんありがとうございました!