【登壇レポ】働き方改革講演~小さな組織の働き方を学び合うコミュニティ~
こんにちは。空き家買取専科 子育て広報の三輪です。
空き家買取専科は、不動産屋さんではありますが、ありがたいことに「働き方改革」に関する講演登壇をいただく機会が多々あります。直近では、8月と10月にとあるイベントで登壇の機会がありました。今回のnoteでは、その登壇の様子をお届けしていきます。前編では8月に登壇した「小さな組織の働き方を学び合うコミュニティ」での様子をまとめました。
登壇内容は、働き方、組織作り、男性の育児休業など、どんな業界でもお役に立てる内容かと思いますので、要約しながらレポしていきます。私も、これまでの取り組みを一緒に振り返っていきたいと思います!
個人の希望とカイゼンが組織を変える
〜男性育休100%、パラレルキャリアを実現した働き方改革〜
8月の講演では、「小さな組織の働き方を学び合うコミュニティ」にて登壇させていただきました。このコミュニティは「小さな組織であっても働き方の選択肢は創ることができる」という想いで繋がる人が集まっています。小さな組織で奮闘している人が繋がり、多様な働き方を互いに応援し学び合える場として、メンバーと共に作るコミュニティです。
講演について
この講演で黒田さんは、男性育休100%やパラレルキャリア、組織作りなどの「取り組み」だけでなく、「働くマインド」について語りました。
黒田さんは前職の労働金庫を辞めた後、立ち上がったばかりの空き家買取専科(株式会社Sweets Investment)に入社し新たな挑戦を始め、ほぼゼロの状態から事業を構築してきました。
同時に「社員第一主義」を掲げ、どうしたら働くスタッフたちが、仕事と家庭(プライベート)の両立ができるのか。「いかに効率よく働くことができるのだろうか」「どのように楽をして(無駄なく)働くことができるのだろうか」「仕事が終わったら早く帰る、という状態にしたい」このような想いをもってはじめました。
カイゼンの取組
黒田さんは「これまでのやり方というものがない中で新しいものを創る」というマインドで取り組んできたとお話がありました。特にビジネスをつくる上でも、働き方を考える上でも取り組んだことが「カイゼン」です。
入社当時は、パートを含めてスタッフが4名しかいない中で、皆にかけていた言葉がありました。
「小さいことでも”より良くできる”ことから始めていこう」
会社を良くするために、ここにいる誰もがそれを考えられ、実行できる。
そんな小さなカイゼンをおこなっている人と内容を称え、「会社に対してここにいる誰もが影響を与えることができる」という状態があることを理解してもらう機会を増やしていきました。
改善とカイゼンも発音は同じですが、意味合いが少し変わってきます。
「トヨタ式カイゼン」を聞いたことがある方も多いと思いますが、製造業でミスやムダを無くしていくためにラベルを貼ったり、ラインを引いたりと小さな改善の積み重ねを継続していくことにより、業務の効率化に繋がっています。これはどの業界でも同じように取り組めます。
それからカイゼン研修が始まっていきました。朝礼時などにカイゼンについて本を読んで学んだり、今気になっているモヤモヤやアイデアがあったらカイゼンメモに書き出したりするところからスタートしました。その後スプレッドシートにカイゼンしたいことを出してもらい、出来る人が取り組んでいくということをやっていた時期もありました。
その後、自分の業務の棚卸表を作成し、何の仕事にどのくらい時間がかかっているかを可視化していきました。これがあると実際にどんなタスクに1日何時間かかっているのか、それが週何時間・月何時間・年間何時間かかっているのかが予測出来るようになってきました。
このように可視化することで、多くの時間を費やしている業務がカイゼンできたとしたら、もっと効率よく働くことができる可能性がでてくると考えられます。
例えば、これまで自分がやってきた業務を違う人にお願いするということもできるかもしれませんし、内部ではなく外部に頼むということもできるかもしれません。いずれも一番時間がかかっている仕事をどう効率化できるか?という視点をもつことが必要です。
どうしたら効率よく働くことができるのか?
空き家買取専科では、男性育休取得率100%や、パラレルキャリアの推奨など効率的に働かなければ取り組めない施策もたくさんあります。小さな企業だから働き方改革に取り組めないのではなく、どうしたら効率よく働くことができるのかをスタッフ一人一人が考え、行動するかが大切です。
講演の中で黒田さんが強調したのは、カイゼンを難しいことではなく「小さな変化」であることととらえること。スタッフが自分で仕事や働き方を変える力を持つという考えを共有し、会社全体がカイゼンできる風土を築くことが大切。この姿勢は、仕事も働き方も自分で創り出すものだというメッセージを伝えました。
講演の感想
今回の講演には大学生などの若い世代も参加しており、若い世代の方が企業の在り方や働き方に対して関心を持っていることに嬉しさを感じました。
「仕事も働き方も会社が用意してくれるものではなく、本質的には自分でどちらもつくれるということに気が付くことができました」 「小さく変えていくカイゼンというマインドと行動を周りに伝え広げていくことが大事」「とても共感した」との感想も寄せられました。
参加してくださった方たちの企業文化の進化と多様な働き方に対して、少しでも前向きに進むきっかけとなればと思います。
次回は10月に登壇した静岡市主催の「経営戦略としての働き方改革/男性育休推進」セミナーの様子をレポしていきたいと思います。