見出し画像

はじめてMG(マネジメントゲーム)に参加してみた。

先日、人生で初となる、MG(マネジメントゲーム)に参加してきました。
数か月前に友人に勧められて、開催を待ちわびていた研修会です。


目からウロコの「利益が見える戦略MQ会計」。


経営者になるならマネジメントゲームを勉強したほうがいいと教えていただいて、即参加表明しました。

ゲームに関しては何の前情報もなかったのですが、これだけは事前に読んでいったほうがいいと言われた「利益が見える戦略MQ会計」という本を2度読んでから参戦しました。


まず、この本を読んで、率直に、勉強になりました💡✨👀

本のタイトルのまんま、経営者のための会計の本でした。
しかし、いわゆる税務署に提出する用の帳簿や決算書とは違い、実際のキャッシュフローや損益分岐点などが明確に計算できる、優れた会計の方法が書かれていました。そして、その会計を知ることで、経営者が正しい意思決定ができるというものでした。しかも明確に、迅速に。

これが理解出来たらどんな業界でも役に立ちそう。
でもこれを使ってどんなゲームをするの???
というところは全く謎のまま、
しかも、
とても恐ろしいゲームだと含みを持たされた状況で、
単身、乗り込みました。
ガクブル。


いきなり始まるマネジメントゲーム


ゲームは丸二日間をとおして、6人の参加者(経営者)が一つの市場(卓)を囲んで、5期の決算を行うというざっくりしたルール説明と、まずは最初の1期を使ってゲーム版の説明をかるーく流して、2期からはいきなり経営という名のゲームが始まりました。
普段、会計業務に携わっていない私には、そもそも帳簿や損益計算書の記入の仕方も知らず、何が何やらわからないままで、不安しかありませんでした💦

人生ゲームのような要領で、卓を囲んだ6人はそれぞれの会社が倒産しないよう、自分の順番が来たら都度意思決定をしながらどんどん順番を回していきます。

限りある時間(期)の中で、よりたくさんの手を打つことがとても重要らしく、とにかく忙しい!みなさんすごいスピードで意思決定と記帳を繰り返していきます。
初めての参加とはいえ、それを理由に場の流れを止めることはしたくないと、私も必死に食らいつきました。

期の半分ごとに少し休憩が入るのですが、この休憩時間も短くて、トイレに立つのがやっと💦すぐに続きがスタートします。

この、考える時間を与えないこともまた、トレーニングなのでしょう。
なんとも優れたゲームです。


結果発表


5期を華麗に乗り切り、結果は・・・
自己資本グラフは見事に右肩下がり。
なんとか倒産は免れましたが、常に赤字決算で、期を重ねるごとに資産は目減りし、銀行借り入れもできず、悪徳高利貸しからお金を借りてなんとか生き延びているという、絶妙にリアルな結果となりました😂
おそらく、もし6期があったら倒産を免れなかったでしょう・・・ふがいなし!


経営は選択の連続。



1期ごとに各社の経営状況を全社分オープンにし、それぞれが分析をし、時には互いに分析しあって次期に生かす。を繰り返し、5期を迎える間に各社乱高下を繰り返していました。
市場には6社もありますし、リスクもあったり、なかなか自分が思う通りの選択ができない場合も多々あるのですが、これも、実践に即していて、うまくできてるなあと感心しました。
実際、ここ数年にわたって、コロナで世界中の経済が思い通りにできない状況であったことは誰の目にも明らかで、記憶に新しいところですよね。

きっと、そんな時でも必ず打ち手はあるのです。

なぜなら、同じ状況の中で、同じ条件で一緒に卓を囲んでいる経営者の中でも、同じ結果になる会社は一つもなく、中にはとても優秀な成績を残す人もいるからです。
きっと同じ盤上を見ていても、私には見えていない要素や、誤った決断をしたり、選択肢すら見えていないこともあるのでしょう。
偉そうですが、これもまた学びだったと思うことにします。
なんにせよ、楽しくて学びのある2日間でした。


ひとり反省会もしましたよっと。


後日、仕事の合間の待ち時間があったので、おいしいスイーツを食べながらひとり反省会を催しました。
参加者全員のMQ会計表を照らし合わせて分析をしてみましたが、素人の分析なのでお恥ずかしいですが、自身の忘備録として、残しておこうと思います。

1、他人資本を早めに投入?
  これは成績優秀者のデータを見ると、自己資本と比例して他人資本が高い。つまり、序盤から積極的に借入をして設備投入しているからではないか。

2、Qが高い
  これは順位に比例してはいないが、上位者はけた違いに個数を売っている。どうやって???

3、設備投資のタイミング
  他社の会社盤を見る余裕は全くなかったので定かではないが、資金だけでなく、意思決定で設備投資を選択する適切なタイミングがありそう。いつ???

4、チップの有効利用
  ゲーム中にいつのまにかみなさんチップを購入していた。計3種のチップがあるが、特に青チップは数枚持たれている方が多く、これは直接的にPに影響するため、入札で勝てないことが続いた。

5、従業員は経費がかかる
  売れない期が続き、ラスト5期では一度の入札でたくさん売りたいという気持ちから、営業を増やすという選択をしてみたが完全に逆効果。生産能力に見合わない人員はただただ持て余す。(←当たり前のこともわからないくらい判断力が鈍っていた😂

6、リスクマネジメント
  自身は倉庫火災や取引先倒産のような大きな被害には合わなかったが、小さなリスクは定期的に起こった。思ったように進まないことも念頭に入れて打ち手を考える必要がある。

7、他社の販売に便乗
  自社のアクションはなるべく仕入れや設備投資などに使用し、他社の販売入札に参加して売却したい。他社のアクションをも自分の打ち手にカウントできる。青チップ重要。

8、実際の経営にどう生かせるか
  ここまで考えて、いかにゲームに勝つかばかり考えていて、実際にどう生かすかを考えていなかった。ゲームに勝つことが目的ではない。シミュレーションを楽しめるのがゲームの醍醐味だと気付く。分析はここまでにしておこう。


恐れずにリトライ


とにもかくにも、はじめてのMGは無事に終わった。
事前に懸念していたような恐ろしい出来事は起こらず、休憩中や懇親会も終始和やかムードで楽しいばかりだった。
一番恐れていた場の流れを止める行為も許される範囲内だったのではなかろうか。

なかなかに奥が深いゲームであった。
序盤での講義の中で、理入と行入の違いを教わりました。
終わってみて、いよいよこの言葉が腑に落ちました。
調べてみるとマトリックス会計というものは普通に有名らしいが、
本を読んだだけで解った気になっている小物経営者に、
「おまえらわかってないぞ!」
って教えてあげたい。
実際にMGに参加しないとこれは実感できないのではないだろうか。

なんにしろ、学ぶ意欲や向上心(いまより良くなりたいという気持ち)がなければ、たとえ同じゲームに参加しても得るものは無かっただろう。
このゲームが響くわたしでよかったです☺

おそれずにまた参加したいと思います。


求めれば出会う。
教えてくれた友人にも感謝です(合掌)




(この記事は2022.12に記載した記事をそのままNOTEに転載したものです。)

先日、数か月ぶりに同会に参加する機会があり、また違った気づきがありました。次回はいまのわたしが感じたことを記そうと思います。

いいなと思ったら応援しよう!