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空き家を旅館にしてみます。#1〜困った空き家〜

『難儀な空き家を所有していて困っているお爺さんがいる。何とかならないでしょうか?』

そんなお話がTwitterのDM経由で僕の元にやってきたのです。
多分Twitterで空き家のことばかり呟いていたからですな。

発信って大事。

さっそく話を聞くとそこには空き家問題の縮図版があった・・・。

そのお爺さんは今、マイホームに住んでいるのですが身内の不幸で数年前に実家だったお家を相続する事になったのだそう。
想い入れもある実家のため、しばらく手放さずに残しておいたそうです。

が、住んでいない空き家は手入れが大変。
定期的に窓を換気したり、風で倉庫の屋根や扉が飛ばないようにしたり。
そんな事を相続してから数年間は頑張ってやっていたが、自分も歳だし空き家とマイホームの往復だけでも段々と手間になってきた・・・。

爺『ちょっ・・まぁそろそろ・・ええわぃ・・・手放す!すまん!実家!』
※想像でセリフ書いてます

苦渋の決断だが仕方がない。
ここで売却をかけてみる。
・・・売れない。

爺『ま、まぁ・・古いし仕方ないのじゃっ・・えーーーい!出血大サービスじゃい!タダでもええから持ってけぇーい!』
※想像でセリフ書いてます

・・・誰も持って行かない。

近隣の皆に引き取ってくれないかと相談をしてみたが、皆高齢で同じように自分の面倒をみるだけで手一杯だと断られてしまったらしいのです。

爺『万策尽きた・・・・』

※想像です

ここで多くの人は諦めて放置をしてしまうのです。
その放置した空き家がどうなるのかはこちらをご覧頂けたらわかるかと思います。

そうしている間にこのお家のお話は巡り巡って僕の元にやってきたのだ。
だが、空き家ならなんでもかんでも良いというわけではない。
酷な話だが復活させられる空き家にも限度があり、厳しい目で選ばなくてはいけない。
選ばれなかった空き家は今の僕ではどうする事も・・。
・・いや。
とりあえずまずはどんな物件か概要だけでも聞いてみよう。

住所 :三重県鳥羽市小浜町
築年数:不明(1950年位?)
間取り:5DK位

・・・以上。

The★曖昧!!!!

曖昧ぃぃぃぃ!!

それもそのはず。
普段僕たちが目にする、情報がびっしり掲載されている不動産ポータルサイトは、プロの不動産屋がきちんと情報整理をしているからなのである。
今回のお話は不動産屋からではないので仕方なし。

それにしても三重県鳥羽市ってなぁ・・。
僕の自宅から車で3時間半はかかるのよ・・・。
高速道路使っても2時間半。
これは厳重な事前調査をかけて現地に行くか行かないかの判断をせざる得ないな。
交通費だって馬鹿にならないのだ。
※こちらの記事で僕が物件を見に行く基準を書いていますのでご参考までに。

だがせっかくのご縁で頂いたお話。
そんな無下にはできぬ。
話を持ってきてくれたAさんにもう少し聞いてみる。

Aさん『三重県鳥羽市と言ったら、かつては観光地として栄えた海のみえる町です。すぐ近くに日本最大級の鳥羽水族館があったり、海鮮がとても美味しかったり。ちなみにこちらのお家は売買ではなく無償譲渡となります。』

僕『ふーーーーん。見に行きます。』

次回、現地へ行ってみる。

今回のお話は音声メディアVoicyでも配信中。
よりリアルな感情を含んだ音声でも聴いてみてください。