
放置住宅を宝に変える!東栄町ならではの空き家売却ポイントを解説
こんにちは、加藤です。
今回は“天竜奥三河国定公園”など、豊かな自然が広がる東栄町を取り上げたいと思います。

愛知県北設楽郡に位置する東栄町は、急峻な山々や清流が特徴で、祭りや伝統芸能が息づく地域でもありますよね。そんな“自然と文化が融合する山里”の空き家は、ちょっと前までは「売れない」「人が集まらない」と考えられることが多かったのですが、近年の移住ブームや観光ニーズの高まりによって、想像以上の注目を集めつつあるんです。
とはいえ、いざ空き家を売ろうとしても、「こんな山奥、誰が買うの?」「築古の古民家だから解体するしかないよね…」と悩む方も少なくないでしょう。実は、東栄町特有の“自然と共存するライフスタイル”に魅力を感じる層が一定数いて、それをうまく活かせば“放置住宅”を“宝”に変えることができるんですよ。ここでは、そんな東栄町ならではの空き家売却ポイントをしっかり解説していきますね。
♦︎東栄町の魅力:自然・文化・移住ブーム

1)豊かな山林と清流
新城市や設楽町、静岡県との県境あたりに広がる山深い地域で、キャンプやアウトドア、川遊びなどを楽しめるスポットが点在しています。都市から離れた山里ならではの自然環境を求めて移住を検討する人や、週末だけ“山の暮らし”を体験したい人が増えています。
2)花祭りなど伝統文化が息づく
東栄町といえばユネスコ無形文化遺産にも登録された「花祭」が有名ですよね。伝統芸能や郷土芸能を大切にしており、“古来の祭りや神楽に興味がある”という人にとっては魅力的な土地です。築古物件でも「古民家風の造り」「大きな梁がある」などがあると、文化好きや芸術家の心をくすぐる要素になることがあります。
3)移住者支援・空き家バンクの存在
町が運営する“空き家バンク”や移住支援制度を活用すれば、買主とのマッチングがスムーズになる場合があります。放置住宅でも“山暮らしをしたい”という層が一定数おり、売却までのプロセスを町やNPO団体が手伝ってくれることもあるんですよ。
♦︎空き家を“宝”に変える売却ポイント
(1) 耐震リフォームや補助金を調べる
築古の家はやはり耐震性や水回りが心配な買主が多いです。そこで、工務店に簡易耐震診断を依頼して「梁や柱の状態」「基礎の劣化度合い」をチェックし、必要なリフォーム費用をまとめましょう。場合によっては自治体の補助金や、山間地域の古民家再生プロジェクトでサポートが受けられる可能性もあります。買主に「ここまで助成や補助が得られる」という明確な数字を見せられれば、購入意欲を高めやすいんです。
(2) 移住希望者へのアピール
東栄町は“田舎暮らし”“山里暮らし”を求める層から注目を集めています。SNSや“移住ポータルサイト”などに、「自然豊かな山間部で暮らす魅力」をしっかり情報発信していくのが得策。
農業体験や山菜採りができる
山林や川が近く、アウトドアレジャーに最適
従来のコミュニティや伝統文化に触れられる
こうした要素を具体的に示すと、“駅近や都市機能は不要、自然を満喫したい”という買主が興味を示しやすくなります。
(3) レジャー施設や観光スポットと結びつける
東栄町周辺には、温泉やキャンプ場、山岳地帯など観光客が楽しめるスポットがいくつかあります。例えば、隣接する設楽町や新城市の観光ルートと結びつけて、「民泊やゲストハウスとして運営できるかもしれない」「温泉や道の駅へアクセスしやすい立地」などをアピールすると、買主が“活用法”をイメージしやすくなるんです。築古民家をカフェやコテージ風に改装して、観光客を呼び込むビジネスモデルを提案するのも面白いですよね。
【東栄町の空き家売却エピソード】
先日、築40年超の古民家を東栄町で相続したSさんが、「駅はもちろん、コンビニも遠い山奥の家なんて、もはや売ることもできないだろう」と落胆してご来店。屋根は昔ながらの瓦で、一部が剥がれかけ、玄関周りもくもの巣や落ち葉が積もるなど、見た目は確かに“放置住宅”の印象が強かったそうです。
しかし地元の工務店が耐震診断を行うと、「梁や柱が太く、基礎もしっかりしている。補修すればまだまだ使えるレベル」と予想外に好評価。さらに自治体やNPO団体の空き家バンクに登録すれば、移住希望者や民泊運営者とのマッチングが期待できると分かりました。そこでSさんは掃除と最低限の補修だけを行い、SNSで「花祭で有名な東栄町の古民家」「山菜採りや渓流釣りに絶好のロケーション」「車移動が前提なら不便さは感じない」などを大胆にアピールしてみたんです。
すると、なんと東京都内でクリエイター活動をしている若い夫婦が「民泊兼アトリエ兼セカンドハウスを探していた」と内覧に来訪。築古の梁に一目惚れしたそうで、「山奥こそクリエイティブな発想が湧きそう。祭りや地元の文化にも惹かれるから、ここを拠点に新しいプロジェクトをやりたい」と大絶賛。耐震&リノベ費用を加味しても割安感があると判断し、あっという間に買付成立。Sさんは「放置していた家がこんな形で生まれ変わるなんて…山里暮らしの人気って本当にあるんですね」と驚きと喜びを同時に味わったそうです。
加藤のちょこっと一言

「山深い場所こそ“放置住宅”が多いイメージですけど、その分、“自然の中で暮らしたい”層には宝の山なんですよね…」と私も感動しきり。東栄町は伝統芸能や温泉など独特の魅力が満載で、“古民家をDIYしたい”“移住して山の暮らしを楽しみたい”という人にとって絶好のフィールド。放置住宅を抱えているなら、諦めずに耐震&リフォーム費用を示し、SNSや空き家バンクを活用してみてください。