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情熱大陸3回出演の医師に「あんたは成功できん」と言われた話

好評の行動⇆出会いの成功法則の話、第2弾!


今でも私を奮い立たせる言葉があります。
「あんたは成功できん」

恥ずかしながらこの言葉を自分の糧にできるまで、7年かかりました。
それまで「こんちくしょう、私のがんばりを知らないのだ」
と思っていたことが恥ずかしい…(´Д`;)

今日は、日本発の国際ボランティアで有名な団体の代表医師と、
私のダサいエピソードについてお話しします。

絶対に越えられない人

そうそういないですが、一生かけても
この人のことは越えられないと思っています。
「情熱大陸 3回 医師」でググれば、すぐに出てくるのですが、
正直、まだまだ自分は合わせられる顔がないので、
ここではY医師と記述します。

このY医師は、日本人の国際医療ボランティアの機会を一気に広げた人です。そのおかげで、日本から医療従事者(非医療従事者も含む)が
1週間〜2週間でミャンマーを始め、東南アジアで
医療ボランティアすることができるようになりました。

それまでは国境なき医師団に代表される、医療ボランティアの壁として
・半年以上とまとまった休みが取れない
・言語の問題
がありましたが、それを解決し、もちろん
・現地の医療が受けられない貧しい人が、手術を受けられる(子どもは無料)
・現地の医療従事者の育成
を実現してきました。

そんなY医師に憧れて、医療従事者の中には大金を積んで
1年間のボランティアを志願する人が絶えません。

すごくないですか?
世の中のお金を稼ぐビジネルモデルって何なんだろう、って。
私が退職した後も、さらに飛躍を遂げており(これが全てではないですが)
今では名だたる数々の有名人も賛同する団体となっています。

相当数のメディアに取り上げられているので、
ご興味が湧いた方は上記のGoogle検索方法で、
Y医師を特定していただき、ぜひ彼の記事を読んでみてください。
めちゃくちゃ視座の高い人であることがおわかりになるはずです。

「あんたは成功できん」

で、なんでそんなすごい人に、そんなことを言われたのかって?

私は2013年の30歳の時に1年弱、インターンとして
ミャンマーの首都ヤンゴンに赴任させて頂きました。
とにかく、海外での経験を積みたかった。
それを真っ先に叶えてくれたのはこの団体でした。

ミャンマーに渡航してからは、マジメに働いていました。
停電のせいで、仕事が1日中できないこともしばしば。
そんな時は夜中まで書類と向き合い、
日本オフィスとも報連相をきっちりやりました。

当時の私は「団体に無償で寄与している!」
そんな思い上がりがむくむくと湧いてきていました。


そんな私に転機が訪れます。

マンダレーという別の場所にある、手術を行う病院へ
2回目のボランティアのコーディネーターとしての派遣が決まりました。
1回目は初めてのことだらけで、
目の前のことを必死にこなしていましたが、2回目なので慣れたもの。

手術は朝の9時〜夜中の12時まで、1日平均20件以上の手術が
5日間連続で行われます。
しかし、医療従事者ではない私は、
コーディネーターの仕事を終えるとやることがありません。
(←ここのマインドがアウトなんですね。
ないんじゃなくて、
自分で見つける・作るモノ、
と気づいたのはごく最近です。)

そんな日が3日、4日と続き、朝5時から起きていて眠たい上に、
病棟で手持ち無沙汰で5時間も6時間もいると、
「なんてムダな時間を過ごしているんだ!」
と気分が落ちてしまいました。

そんな私はあろうことか、その日から
勝手に「自己研鑽」
と決めて、あろうことか宿舎に戻って読書をしはじめました。
他の医療ボランティアでない人も含めて、みんなが病棟にいる中…


もちろん、そんな態度は許されるものではありません。
後日、Y医師がヤンゴンに戻って来た際に一言、

「そんな考えでおるんやったら、あんた絶対成功できへんで」

ガツンと言われてしまいました。

役割意識の欠如

当時は、Y医師の言葉の真意がわからないまま、インターンを終えました。
あれから7年が経過し、今だからわかることがあります。

ボランティアの中には毎回、手術には直接参加できない
歯医者さんや非医療従事者の人も何人かいました。
その人たちにY医師が繰り返し伝えていたのは、
今ここで、自分が何ができるのか常に考えて動け
ということでした。

だから、歯医者さんがテニスラケットの形をした電気ハエ殺しを持って、
手術中ずっと真剣にそれを振り回して、ハエ殺していることもありました。
途上国医療でハエを殺すことは、
医療従事者が手術に集中するためにも、
衛生的にも、必要な役割なのです。

翻って私は、ボランティアの人たちに課されたミッションを
自分ごととしてとらえられず、
私が目の前のボランティアの人たちのために
全身全霊で尽くすことを放棄していたのです。

さらに悪いことに、参加者が頑張っているところに、
私は勝手に宿舎に戻り読書するという、
活動に水を刺すような態度をとってしまっていたのです。



この話を思い出して、現在の職場でのことを考えました。
これでいいや
自分の力を出し切ることなく、上限を設定するクセは結局直っておらず、
私は7年前と全然変わってないなぁと愕然としました。

現在、性教育のプログラムも立ち上げようと活動していますが、
今のマインドのままでは結局、
今までと同じく何も成し遂げられないかもしれない。

本当にY医師の言った通りになっています。

自分を変えるためのアイテム

思考のクセを変えるのは本当に難しい。
そう思いませんか?

でも、実は今、自分が変えられそうな確信があります。
(加えて、Y医師の言った通りにならなくて、彼を驚かせたい。)

そのアイテムとは、
同じ方向を向いた仲間を持つことです。

現在所属しているビジネスの仲間たちと、
自分を、そして世の中よくするために毎日声を掛け合って、
自分のビジネス構築を進めています。
一人の時は何度も挫折しましたが、
今は仲間がいるからダサい自分でありたくないし、
それ以上に励ましあえることで元気をもらっています。

「仕事とは?」「生きるとは?」
そんな根源的なことに真剣に向き合って、日々過ごしています。
Y医師の境地からは、相当遠いところにいますが、
今度こそ変わりたい、というか変われそうな気がしています。


最後に、現在のミャンマーの政情は、本当に心が痛みます。
本当にあのミャンマー人がやることなのか、と耳を疑うことばかりです。
1日も早く、正義が戻ってくるよう心から祈っています。
そして、自由のために戦い、命を落とした方々のご冥福をお祈りします。

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