子どもが育つ日記 成長は階段型
2020年3月21日(土)
育休2日目。
午後、妻がひとりでおでかけ。2ヶ月以上ぶりか。
長男は祖父母にあずけて、私は赤子を見た。まだふたりまとめて見る自信がない。
赤子の夜の睡眠時間が突然、長くなる。2〜3時間おきに起きていたのが、5時間近く寝るようになった。心配になり、こちらから起こしてしまったりもした。
よく言われることだと思うが、子どもの成長はなだらかな曲線ではなく、階段のようにある日グッと伸びる(逆に伸びない時期もある)。これは毎日見ていても感じる。たぶん、自分が思い描いている「成長」のステップに対して、子どもがその上を行く「成長」を見せるから、そう感じるのかもしれない。そりゃ寝てる時間がいきなり倍になったらビビるって。
最近はよく、あーとかうーとか発声する(いわゆるクーイングをする)ようになった。機嫌がよいときにやるらしい。生理的微笑も増えてきた。
生理的微笑はエンジェルスマイルとも言われているが、深夜にミルクを拒否しながらスマイルされても、まったくエンジェルには見えない。夜の飲みっぷりが悪くて泣ける(時間がかかる)。
2020年3月22日(日)
育休3日目。
天気がよかったので、4人でせんぱく工舎へ散歩。ここは船舶系会社の社宅を DIY 改装して、クリエイターなどに提供している場所で、1階にはカフェなども入っている。芝生もあってのんびりすごせる。
せんぱくBookbaseで本を買い、俵珈琲でいっぷくして帰った。
よい一日だった。
2020年3月23日(月)
育休4日目。
子どもがふたりとも予防接種の日。
赤子は初めての予防接種で、3発+経口1発とけっこうな量を接種した。けっこう不安定になりやすいので、色々身構えておく。偶然だったけど育休中でよかった。
長男はおたふくかぜの予防接種。わりと泣かない子だが、赤子と一緒だったせいか、いつもよりさらに何でもない様子でこなしていた。あまりお兄ちゃんだから〜とかこちらからは言わないようにしているが、やはり意識はしているらしい。
2020年3月24日(火)
育休5日目。
妻と長男は、午後から子育てサークルへ。私は赤子を見る。
長男が1歳の頃から通っていた子育てサークル。今でもたまに集まって遊んでいるが、定期的な活動は休止しており、今回の集まりも9ヶ月ぶり。妻はこれで終わりかなーとつぶやいていた。中心となって運営に携わっていたので、色々思うところもあるようすだった。
2020年3月25日(水)
育休6日目。
妻と長男は、幼稚園仲間数人と近くの公園へ。私は赤子を見る。
こうやって日記を書いていると、赤子を見ているだけで休みを湯水のように消化しているのがよくわかる。あっという間に時間がすぎていき、おそろしさすら感じる。家からもほとんど出ていない。『精霊の守り人』をたくさん見ている。
2020年3月26日(木)
育休7日目。
天気がよかったので、4人で近所へ散歩。花見をする。
桜並木を歩き、コンビニでおやつを買って近くのベンチで食べて帰った。
よい一日だった。
2020年3月27日(金)
育休8日目。
妻と長男は、幼稚園仲間数人と近くの公園へ。私は赤子を見る。
『精霊の守り人』全26話を完走した。精霊の卵を体内に宿した皇太子と、彼を守る女用心棒の物語。親子の物語を丁寧に描いていてすごく良かった。飯を食べたり薪を割ったり、生活のひとつひとつがじっくりと伝わってくるのもいい。原作も読みたいと思った。
夜は長男の小学校に向けて、怒涛の名前書きをした。無心で名前を書き続けた。デスノートのジェヴァンニの気分だった。
2020年3月28日(土)
育休9日目。
長男と病院へ(定期受診)。薬をもらう。
世間では不要不急の外出自粛の嵐が吹き荒れているが、我々はそもそも遠出をできる状況ではないので、生活が変わることはほとんどないのだった。
というわけで、家でのんびりすごした。
なんとなく、『アークナイツ』というスマホゲームを始めた。
キャラに個性をつけたタワーディフェンス。これ系のゲームがもともと好きなこともあり、かなりハマっている。難易度もけっこう高くてやりごたえがある。
ただ、ストーリーが陰惨で重く、読みすすめるのがけっこうツラい。
この作品に限った話ではないのだが、子どもや少年少女ばかりがひどい目に遭う(同時に活躍もするのだが)アニメやゲームを目にするたびに、暗く沈んだ気持ちになる。その物語を、(私のようなおっさんが)コンテンツとして消費しているという状況も含めて、ツラい。
自分の子どもが生まれてから、私の中でこの傾向が強くなっている気がする。なんでも悲劇を強調すればいいってものではない。