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出雲大社へ行きたい!その一

みなさん、こんにちは。
とし総子です。

一週間前、
じろうさん(夫)から
「次の連休はお休みにできそうだから、
 旅行に行こう」
と言われました。

「行きたいところを考えておいて」
とも。

、、、行きたいところ。
そう言われても、今の私の状況で遊びになんて
行っていいものなの?
正直、気持ちが落ち込んでいて、ほとんど何もできてないくらいなのですが、、、

そんなことを悶々と考えていたのですが、
子どもたちは夏休みがコロナと怪我で潰れてしまったので、
この旅行の提案に大賛成。
2人はそれぞれ行きたいところを言いあい、
それは遠い、とか、
そこは前に行ったからまた今度にしよう、となかなか
行き先は決まりません。

それをそのまま伝えると、
「じゃあ、二つ案を出すから、決めて」
と私に言い、
「伊勢神宮と出雲大社」
と続けました。

私は「迷うな~」と口にしてみましたが、
直感で答えは出ていました。
「出雲大社!」

行ったことはないのに、
昔話や漫画や映画、小説の舞台として行ったことある気がしている土地。
そして、場所。
いつか一度は行ってみたい場所。
そう思っていました。

(伊勢神宮も行ったことないんですけどね、、、)

そんなわけで、子供たちの真剣な話し合いの方は全く汲んであげられなかったのですが、旅行の行く先は無事決まったのでした。

仕事で知り合った島根県民の方に、
おすすめの観光場所を聞き、
紙にじろうさんがフリーハンドで地図を描き、
そこに行きたいところを描きこんでいきます。

ふわっとした、
予定表ならぬ、予定地図を作製。
それを鞄に詰め込み、
家を出たのは金曜日の夜でした。

子どもたちは、
行き先を決められなかったことなど露ほども気にすることなく、
なんとかわくわくを抑えて出発の時を待っていました。


いつもは起きるのに時間のかかる次男が、
その日の朝は六時に起き、私の部屋にやってきて、
「今日の夜、出発だね。
 連れていくぬいぐるみは決まったよ」
と両手に三つのぬいぐるみを抱えて見せに来てくれました。
子どもたちは何故か、一緒に連れていくぬいぐるみを選ぶことが
旅行の用意だと考えてる節があるくらい、
ぬいぐるみ選びは真剣です笑
一応、一緒に出掛けたことのないぬいぐるみか、
新しい子を連れていくことにしているそうなのですが、
それでも迷うらしく、
ぬいぐるみたちに立候補してもらい、
その中から話し合いをするそうです。
十歳と、七歳の兄弟です。


出発は夜の七時前。

夕暮れも終わったばかりの空を見上げながら、
車中泊二泊二日の出雲大社への旅行ははじまりました。

三日月町というところを通りました。
その名の通りの三日月型のライトが山に取り付けられていて、
走る車の窓越しに撮りました。
ぼやぼやです。


その日は、走れるだけ走って、
適当な道の駅で寝ることになっていました。

子どもたちは、先に一番後ろに寝床を作っていたので
眠たくなったら移動して寝ておくように言っていました。
旅行のはじまりにテンションが上がって寝られなかったのははじめだけで、
早起きしすぎた次男は、わりといつもの時間には後ろに転がりに行っていました。

長男は、けっこう頑張って遅くまで起きていましたが、
道の駅に着く前に次男の隣に転がっていました。

最近、身長がよく伸びている長男は、
もう次男と一緒にその場所に寝るのが窮屈で、
その上次男に寝ぼけて文句を言われるので、
大きな体を折りたたんで寝ていました。

ああ、これは可哀そうだな、、、と
思いました。


道の駅からの朝焼け
朝焼けの真上は半月

一泊後の朝。
道の駅で、じろうさんがトイレに起きたのを合図に
私も子供たちも起きだしました。
朝の五時過ぎでした。
トイレから帰ってきたじろうさんは、
もうひと眠りしたかったのだと思いますが、
起きるモードに入った子供たちはそんなわけにいきませんでした笑

起きたけれど、こんな時間には開いているお店などあるはずはなく、、、

予定では朝のうちに温泉宿の、お湯だけ借りられるところに行ってから、
出雲大社へ行くことになっていました。

でも起きちゃった子供たちのために、
車のシートを走る用に変え、
シートをできるだけ倒してうとうとするじろうさんのまわりで
私と子供たちは“あつまれ!どうぶつの森”をしていました。
長男がコロナにかかる手前、
前々からずっと兄弟で欲しがっていたスイッチを購入しまして、
(それは長い話し合いと、じろうさんのお姉さんからの後押しなどがあって
やっと実現しました)
そこから我が家では、世間から遅れること二年ほど、只今“あつ森”ブームが起きています笑
このゲームがあって、二回のコロナの家籠り時間はかなり助かりました。
釣りに、昆虫採集に、畑仕事に、島旅行、おしゃれもできるし、お家のなかも色々できるので、本当にはじめると「時間が溶ける」とよく言いあいました。
今回の旅でも、それは発揮され、
無事朝ごはんの時間まで子供たちは退屈せず過ごせ、
じろうさんはかすかなまどろみでゆらゆらできました。


それでもお風呂の時間にはまだまだ余裕があったので、
先におろちループという場所にドライブへ。

このおろちループのすぐそばにある道の駅の隣には、
鉄の彫刻美術館という場所があります。
まだ開いていなかったので泣く泣く入るのは諦めましたが、
ガラス越しに見ただけでも迫力のある、
素敵な彫刻でした。
なんと、入場料無料!!
次こそは、と胸に濃い目にメモしました。

長男は、
そのそばを通る?トロッコ列車のおろち号を見たかったようですが、
そっちも時間の都合でまた今度に。

2人でリベンジを誓いました笑


鉄の彫刻美術館の奥には展望台がありました。
もみじが紅葉をはじめてます。
展望台の中は、こんな感じ。
階段が少しあるのですが、長男はぜえぜえいっていました。
展望台からの景色1
展望台からの景色2

おろちループを下りて、
ちょうどお宿のお風呂の予約ができる時間に。
先客の方がいたので、先にじろうさんが気になっていたお酒を買いに道の駅へ。
お饅頭なんかをつまみつつ、
時間を待ちました。

家族風呂の洗い場
家族風呂の浴槽

先客の方が、早く上がられたそうで、
予定よりも30分もはやく入れることに。

私が出発のその日に生理になってしまったので、
家族風呂を借りられるところを探してくれたのですが、
湯船に入れないのが本当に悔しいくらい、いいお湯でした。
そんな温泉に入れない私に、
子供たちが代わる代わる桶で肩にお湯をかけに来てくれました。
おかげでいいお湯なのは知ることができました。

私は早々に上がったのですが、
長男とじろうさんは何度か出たり入ったりをして温泉を楽しみました。
次男は私について先に上がり、
私が髪の毛を乾かしているのを近くで見て面白がっていました。

温泉を出て、次は腹ごしらえへ。

(我が家は、私が食べられるものが少ないのであまり外食はしません。
 旅行に来たら食べ物を楽しむこともしたらいいのに、と思いますが、
 大体は、外で買ってきたものを食べる“外食”になります)

子どもたちは見ているから、
ゆっくり参拝しておいでと送り出されたのは、
出雲大社の大きな白い鳥居の前でした。

私は神社やお寺に来ると、ふわふわしてしまうので、
いっしょに回っていても、いつの間にかかなり距離が開いていることがあります。
なので私がめちゃくちゃ楽しみにしている場所だと、
じろうさんは子供の相手を買って出てくれます。

今回も、
なので私はひとりでのびのびと参拝させてもらえました。
参拝の仕方を、一応ネットで調べて行っていたのですが、
回り始めると足のほうが行く方向を分かっているみたいに
すたすたと動きました。
まわりの人の願い事や、ツアーの人の解説を耳に乗せながら、
けっきょく二時間くらい私は大社をまわっていました。
最後におみくじを引いたのですが、
「今年はどうやってもうまくいかない年。
 諦めて神様に祈りなさい」
と書いてあり、笑ってしまいました。
そうか、そうか。
今年はやっぱりダメなのか。
なんだか不安は増したのに、
肩の力が抜けました笑

先に戻っていたじろうさんは厄除けと、安全運転のお守りを買っていました。
「これで、返しに来なきゃいけないね」
と嬉しそう。

じろうさんは、私が思ったよりはやく帰ってきたので驚いていました。

私の中が、もういっぱいになったから帰ってきたことと、
これ以上いると引き留められるような気がする、と話すと
納得したように頷いていました。


次に向かったのは、出雲大社のすぐそばの海岸です。

止める間もなく、海に入る兄弟。
水をかけあうのだけは止めました笑
波が届くかどうかのところで山を作る、という遊びをしている二人

最初は足だけだったはずの水遊びは、
すぐに半ズボンを濡らし、
最終的には次男が「めっちゃ濡れたな~」といいながら、
そうっと海に浸かり、
それを目撃した長男も「波が高いな~」とか言いながら、、、

はい、最終的にそうなるのは分かってました笑
私もしたかった、、、
のですが、みんなで濡れネズミは駄目だ!と理性が働き、
ズボンの半分が濡れるだけで済みました。

波打ち際でわちゃわちゃしていた私たち。
振り返ると、じろうさんが砂遊びをしていました。
タイトルは
「お巡りさん!あそこに人が!」
だそうです。

通り過ぎる幾人かの方に笑っていただいたのと、
なんだか感心したように写真を撮っていく方も居ました笑

いつも遊びへの本気度は意識高いじろうさんです。

車に戻ってからが大変で、
(そりゃそうだ、、、)
後ろのドアの前で、汲んでいた湧き水をつかって洗える範囲を洗い、
脱ぎながらタオルで砂を更に落としていくことに。
子どもたちはそのまま後ろの方(後ろはフィルム貼ってて外から見えません)で着替え。
大人チームは足だけ洗って車へ。
予定にはなかったのですが、急遽お風呂へ笑
次からは、(と、毎回思ってますが)
海のそばに来るときは、寄る予定がなくても着替えとタオルとサンダルを用意することを決意しました。

私はお風呂は無理なので、メンズ三人がお風呂に行っている間に、着替えと残りの湧き水でもう一度しっかり足を洗いました。


お風呂の次は、灯台です。

次の目的地までの間に通った電車。
長男の携帯が間に合わなかったときのために、私もぱしゃり。
名前を教えてくれましたが、もう忘れてしまいました、、、


予定外のお風呂の時間をとったおかげで、
いい感じに暗くなったころに到着。

恋人の灯台、といわれているらしいです。
明るければこの灯台の周りの散歩道を歩けたのですが、
もう薄暗くなっていたので、岸壁ぎりぎりまで行って海をみるぐらいで
戻りました。
その後はしばらくライトアップの様子を眺めました。
じわっと変わるというよりも、
けっこうぱっぱと色が変っていくので、
子どもたちも楽しかったようです。
まわりに昔ながらのお土産屋さんが並んでいたのですが、
こちらも時間が遅くて全部閉まっていました。残念。
でも、夜に浮かぶ灯台はとても美しく、幻想的でした。


観光一日目は、この後夕食をとり、
ゲームでもしようかとなりましたが、
早起きがあだとなりみんな眠気に引きずり込まれることになりました。

昨日の長男の可哀そうな寝姿を見たので、
今日は私が次男と寝ることに。

しかし、
この日は台風の接近で少し蒸し暑く、
風の入る窓があれば耐えられたのですが、
一番後ろの窓は開かないために夜中に二回ほどエンジンをかけてもらうことに、、、
その上、生理二日目の夜という体調と、
思った以上に自由に眠る次男に私も体を折りたたんで寝たために、
散々な一夜になってしまいました。


『出雲へ行きたい!その二』へ続きます。


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