「重い青」(詩)
青の重い水の中
光は届くものだろうか
わずかに溶けたものが
手の指の間をかすめていくだけかもしれない
ここにいったい何体の
少女が 女が 沈み込んでいる
手の届く先
誰かいるのか
水の手触りはしない
冷たさが這い回るだけ
呼吸の苦しさは感じられない
体の中のほうがよほどつよく低温だ
上は見えない
こころは浮かばない
火はいっこうに放たれず
ここは濁る一歩手前の青と黒を行き来している
青の重い水の中
光は届くものだろうか
わずかに溶けたものが
手の指の間をかすめていくだけかもしれない
ここにいったい何体の
少女が 女が 沈み込んでいる
手の届く先
誰かいるのか
水の手触りはしない
冷たさが這い回るだけ
呼吸の苦しさは感じられない
体の中のほうがよほどつよく低温だ
上は見えない
こころは浮かばない
火はいっこうに放たれず
ここは濁る一歩手前の青と黒を行き来している