
投身
死してぶらり 息してふらり
現の幽霊船は日が昇る頃に動き出す
ぶらり ゆらり ふわり ふらり
生き心地の術を人に教えてもらうことは無かった
頭の縁からは欲とそれに対する嫌悪と
後悔
拙い足取りは線の上を歩いていく
ぶらり ゆらり ふわり ふらり
頭を首にぶら下げて それでも生きている
心臓が音と、サ、踊って…攻め立てる
疲労
夢に溺れて藻掻く友人
あの姿になりたい、言わばあの子も道化かもしれない
自分ぼっちなんて可哀想なふりかもしれない
嫌い嫌い…いやよいやよ
瞼に光が落ちる、君と一緒…一緒だろう