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シングルマザーは、恥ずかしい?

息子が3歳になる前後から、いや、正確には息子が生まれる前くらいから、旦那と別れる予兆はあった、と思う。

それでも別れないで一緒に生活をする方法を考えていたけれど、結果的には別れることを決めて。

別れる

と決めた時、いろんな感情が出てきて。

例えば、

・これからどうなっていくのかわからない漠然とした不安
・息子を一人で育てていけるか不安
・アメリカで育てるのか日本で育てるのか、どっちが息子にとっていいことなのか。
・周りにシングルマザーがいないから、最初の一歩が踏み出せない

などなど。

でも1番気にしていたことは

シングルマザーになるのが恥ずかしい

という思いが一番強かったんです。

シングルマザーになるのが恥ずかしい?
なんで?

と思うかも知れないけれど、それは、わたしの大いなる偏見からきていた、と、今ならわかる。


❖ ❖ ❖


わたしがシングルマザーに持っていたイメージはだいたいこんな感じ。

・人間関係がうまく構築できない
・他人の感情に鈍感
・わがまま
・気が強い
・性格に欠陥がある
・協調性がない
・相手をコントロールしたがる

ひどくない?
こんな風に思われていたら、立ち上がりきれないよね?
でもどこかでこんな風に思っている自分がいて。
でも全部、自分に当てはまる。

ね、結局は「鏡」なんだな。
ブーメランのように自分に返ってきている。

その上、息子は1人っ子。

はい、皆さんに質問です。
1人っ子にどんなイメージがある?

・わがまま
・甘えん坊
・自己中心
・他人の気持ちがわからない
・我慢が効かない


どうですか。

シングルマザー+1人っ子=すげーわがまま

こんな方程式頭の中で組み立てて、ひとり「どうしよう、どうしよう」って悩んでた。
今風の言い方したら「詰んだ」感じ。

あとは、これは母を含めた、わたしの周りにいた大人の影響、それから時代も手伝ったのかもしれないけれど、シングルマザーはだらしない、みたいな感じで洗脳されていたような気がする。

これまたひどい話だけど。

わたしは表向きには「気にしてませーん(にっこり)」「えへへへへ、シングルマザーでーす(にっこり)」と装っていたけれど、シングルマザーになることは、間違っている、正しくないこと。

そんな意識がなかったとはいえない。

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でもね、何よりも『シングルマザー』になることに抵抗があったのは、恥ずかしいと思ったのは

シングルマザーになったのは、お前のせいだ

と周りに思われることだったと思う。

だから、本当は助けて欲しいと思っているのに、言えなかった。

だってシングルマザーになったのは自分のせいでしょう? 
自己責任でしょう?
もっと頑張れば良かったんじゃないの?

そう言われるのが、そう見られるのが怖くて、恥ずかしくてなかなか一歩が踏み出せなかったと思う。

でも踏み出せたのはどうして?

そこには本当にドロドロな話がありまして。
その話はまた別の機会に。

でも面白いもので『類は友を呼ぶ』ではないけれど、シングルマザーになる、と決めたら、面白いものでシングルマザーが集まってくる……。

本当に。

それからアメリカというお国柄、ハーレムというブラック・コミュニティーというのも手伝ってか、本当にシングルマザーがたくさんいます。

わたしはどこかでシングルマザーである自分が嫌で、上記のようにダメ人間、ちゃんと人間関係が構築できなかったポンコツだと思っていたから、どうしてもひねくれてしまっている。

だからちょっと遠慮がちに、苦笑いしながら「実はシングルマザーなんです(ごめんなさい)」という感じで自分のことを言っていたんだけれど「あら、あたしもよ」とあっけらかんと言ってくる人達が多くて、卑屈でいる自分のほうが頭おかしいのかな? と思うようになってきて、それから堂々とシングルマザーです、と言えるようになって。

そうなんだよ。
シングルマザーだからって卑屈になる必要なんてないんだよ!

別れることを決めたのが自分だとしても、原因はお互いにあったわけなんだから。喧嘩両成敗。どっちが悪いってことは絶対に、ない。

どうして日本はコブがつくと「可哀想」って思われるのかな。
シングルマザーにしろ、シングルファーザーにしても。

↑ ここでも書いたけれど、可哀想にしてんのはお前達のほうだぞ!

と、熱くなってしまったけれど、シングルマザーの皆さん(シングルファーザーのお父さんも!)、堂々としていましょう。堂々とできなかったら、今から堂々としましょう。

シングルマザーで何が悪い!

あ、こんな風にけんか腰になってはいけませんな。

今ではシングルマザーであることを良いことに、ファイナンシャル・エイド(日本語でいう奨学金みたいなもの?)をたくさん利用させてもらいました。

「シングルマザーだからお金ないから全額払えない〜〜」とダメ元で伝えるとだいたい30%から50%くらい割引してくれます。サマーキャンプ費用とかアフタースクール費用とか。もちろんそれでも結構な金額で大変でしたが、シングルマザーじゃなかったら絶対に払えない金額だった。

その辺りもゆくゆく。

そう、しつこいけれど、シングルマザーだからって恥ずかしがることないし、卑屈になることなんてないんですよー。

堂々としていましょ。

❖ ❖ ❖

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2006年生まれのアメリカ人とのハーフの男の子のいるシングルマザーです。日々限界突破でNY生活中。息子の反抗期が終わって新しいことを息子と考えています。