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日記エッセイ『便座って、消耗品ですか?』#47(2023/8/21)

・さんちゃんのお部屋

 わが家には捨てられようとしたが一命を取り留めた、その名もテレビデオ(ビデオ部分は故障)がある。いわゆるブラウン管テレビなのだが、現在は家電リサイクル法の絡みで、有料でしか引き取ってもらえない。そのため、ここでは書けない様々な悲喜こもごも(察してくれ)がありながら、わが家の決して広くはないスペースを奪っているという状態にあった。

さて、どうしようか・・・。ホントはね、このテレビ活かしたいんだよ。
僕の部屋の一番最初のコンセプトは「さんちゃんの部屋」。
さんちゃんはオイラのあこがれの人である勿論お笑い怪獣こと明石家さんまさんであり、その看板番組である「さんまのまんま」の部屋。あんな部屋か、27時間テレビの目玉コーナー、明石家さんまのラブメイト10(中居君と共演していた「今夜は眠れない」で記憶している人もいるかな?)で登場する雑多な部屋が目標だった。モノは多いし、生活感も演出しながら整理整頓されてきれい。そのうえ男くさいのにおしゃれ。僕のあこがれはそんな部屋だ。先立つお金はない中で、何とかオシャレを演出したい。

ラブメイト10(「今夜は眠れない」)の中でフジテレビの西山喜久恵アナウンサーが登場するテレビは、地デジ社会になって10年以上たったというのに、アナログテレビだからね。

やっぱ象徴的なアイテムだなぁ~、なんて思っちゃうわけですよ。

今でこそ地デジチューナーはテレビに内蔵されているから不要になったところがほとんどだろうけれど、地デジが始ろうとする前夜、その普及に躍起になっていた総務省(怪しい記憶の中では管轄は総務省だったと思う。気になったらネットで確認して・・・)が、地デジチューナーを安価で普及させるため、支援金を各メーカーに出して、普及させたことがあった。

亡き父は僕が隠れて捨てたそのころの安価な地デジチューナーを父が僕の捨てたゴミから拾い(⇒これ本当に父の厭なクセだったけど)父自身の部屋にしまっておいたようで、何とそれが活用できることと相成ったのである!
マスプロ社の室内アンテナを地デジチューナーに繋ぎ、テレビにチューナーを繋ぐ。テレビとチューナーをコネクタを外部入力端子に繋いだら!電源ON!

ところが・・・。

アナログテレビの名残り、画面上の右上にチャンネル番号やら「外部入力」という文字が出てしまい、動かせない。別のテレビに接続しているジェイコムのSTBのリモコンの画面表示ボタンも試したが、それはジェイコム側のチューナーのボタンだから当然アナログテレビ側には作動しない。

しかし!純正のリモコンがもはやなく、今手元にあるのは物凄く古いELPAのRC-18というジェネリックリモコンだけ。しかも久方ぶりに動かしたせいで液漏れしたようだ…。スマホのリモコンアプリも考えたが、相手は30年近く前のテレビデオ、である。当時のリモコンのような仕様の赤外線対応のアプリなんて最早なく、大概スマートリモコンの対応アプリである。
 
リモコンを新たに買わなければならないか・・・とAmazonを覗いたら1000~1500円くらいでいいのがある。でもチャンネル切り替えとかはチューナーのリモコンを使うから、チャンネルを変えるという意味では新たなリモコンは本来は不要だ。ビンボーなオイラからしたら、たった一回の使用、それも「外部入力」という文字を消したいだけなので、なんとか安く済ませたい。

液漏れリモコンにもうちょっと頑張ってもらうか・・・。めっちゃめちゃ拭いて乾かした(電池の液漏れって結局水銀だから乾いてるって表現より拭ってるというのか)。

リモコンの電源ボタンをひたすら押していたら、
テレビ電源のボタンがピカリンコ。

「うぉおおおお!反応したあああああ!」

うちのテレビデオはパナソニック製だったので、ジェネリックリモコンが使えるようにパナソニックの番号を登録。

おそるおそる「画面表示」を押したら・・・

「外部入力!消えたぁぁあぁあああぁぁぁぁぁぁぁあああ!!」

なんとこの令和の時代にアナログテレビを復活させた。
本当はファミコンなどの家庭用ゲーム機とかあればよかったんだけど売却するでもなく捨てちゃったものね・・・。今思えば超もったいない!

俺の部屋、6畳なのにテレビ3台目なんですけど・・・。


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