R-16
そろそろ、マスターベーションの話をしよう。
昨年の夏にオナホールという、日本が江戸切子の次に世界に誇れる伝統工芸を購入した。
男なら誰でも一度はあると思うが、私も高校生の時に一度自作したことがある。
「片栗粉X」という片栗粉から自分でレンチンで作れるオナホだ。
結果は使ってみると、ボロボロと崩れ、跡形もなく消え去った。
潤滑油も片栗粉で作るので、自分があたかもカニ玉やあんかけ料理になった気分が体験できる。
それから十余年、やっとお金を払って、既製品を買うぐらいには慎ましく生きてこられたかなと思えたので、購入するに至った。
今使っているのは2代目で、なかなかの重量感がある。
なので、専用の座布団を買い、タオルをかませて その上にオナホを置くことで、本物の高さを再現し、夜な夜な鬼の形相でそれに腰を振っている。
その日もいつものようにことを済まし、ふと絨毯に目をやった。
目をやったというよりも、明らかに異変を感じたので、自動的にそこに目がいったと言う方が正しい。
絨毯が鮮血で赤く染まっていたのだ。
「オナホなのに?血が?」
原因の分からない鮮血を見た時、人間はありもしない考察をするらしい。
そんなわけないと自分の身体から流血がないか確認する。
すると、左の膝小僧が擦りむけていた。
すでに血は止まっていたが、確かに左膝が痛いことにその時気づいた。
度重なる前後運動の負荷が膝にかかっていたのと、硬いフローリングの上に一枚敷かれたペラペラの絨毯での摩擦により、皮膚が捲れ上がっていたのだ。
最中は、ドーパミンだか、アドレナリンだかが出ていて痛みに気付けなかったのだろう。
なかなかの怪我なのに、原因がわかるとホッとした。
話は少し変わるのだが、最近ハンターハンターというアニメを視聴しており、キメラアント編というとても泣けるストーリーを観ている。
私は、射精をしてから、射精をする前にしていた行為(例えばハンターハンターを観ていて、どこかでマスターベーションに切り替え、一連の流れを終えて、またハンターハンターを観る)に戻ることを、社会復帰と呼んでいて、そしてそれがとてつもなく早いと自負している。
社会復帰すると、もうオナホなんて見たくないし、日常生活にいち早く戻りたいと思う。
話は少し逸れたが、アニメで泣いて、マスターベーションして、またアニメを見始めて、気づいたら絨毯に血がついていて、奇々怪々な考察をして、原因が分かってホッとして、またアニメで泣いて。
1日24時間で、
そのうち8時間は睡眠で、
9時間はアルバイトで、
2時間は家事炊事食事で、
余った5時間のうち1時間以上をポコシコに使ってるの、幸せとは言えないな。
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