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野球ファン歴半年で推しの日本一を見届けた

とうとう冬に突入した今、皆様いかがお過ごしでしょうか。
今回は、私の応援する「横浜DeNAベイスターズ」が日本一になった時の私自身の話をしようと思います。
ハマった経緯から、見届けるまでを軽く振り返ろうと思っています。暗い話もありますが、よろしければお付き合いください。


好きになったきっかけ

私がベイスターズを好きになったのは、5月のある日の事だった。当時の私は新卒で入社した会社でのストレスで適応障害を発症してしまい、動けなくなるほどの胃痛などに悩まされて毎日が憂鬱だった。
そんな中、ふとテレビをつけてチャンネルを回そうとしたらNHKで野球が中継されていた。
NHKでやるなんて珍しいな、どこの試合だろう?と思い確認したら、阪神vs横浜の試合だった。
当時の自分は"横浜=めちゃくちゃ面白い牧秀悟という選手がいるチーム"という認識で、牧見たさにチャンネルを回した。

その瞬間、筒香と牧が立て続けにホームランを打った。

これを見ていた時は野球のルールなんかまともに知らなかったのに、ホームランを見れたことがとても嬉しかった。ものすごく気分が高揚していくのを感じた。

この試合を機に、いちから野球を見始めるようになり、ベイスターズファンになった。最初にできた推しは牧秀悟選手、宮﨑敏郎選手だった。今は戸柱恭孝選手も大好き。好みがわかりやすい。

そこからほぼ毎日ベイスターズの試合を追うようになった。勝ち負けももちろん大事だったが、最初の頃は野球のルールを覚えることを目的に見ていた。何せ、「牽制球」の意味もわからない、バントの役割も分からなくて打つのを失敗したのかと思ってビックリしてしまう、BSOのSってなんだっけ?というレベルの知識しか無かったからだ。

見始めてからと言うものの、本当に色んなことがあった。7月はスターナイトのユニフォームとPVが公開され、ホストみたいなキラキラのPVを見て、皆がかっこよすぎてめちゃくちゃ笑ってしまった。

8月はお盆があって、法事を終えて帰ってきたら巨人vs横浜の試合がやっていて、そういえば去年亡くなったじいちゃんばあちゃんは2人とも巨人ファンだったなあ…と物思いにふけっていたら横浜が信じられないくらい負けたこともあった。今確認したら、1-11で負けていた。絶対にじいちゃんとばあちゃんが試合を見に行っていたんだと思う。

クライマックスシリーズ

そして9月。この時点で横浜は4位で、3位のチームがたくさん負けたら順位が繰り上がり、クライマックスシリーズというリーグ上位3組での戦いの進出が決定するというところだった。
ベイスターズはキャプテンの牧選手が「勝ち切る覚悟」というスローガンを発表し、クライマックスシリーズの進出を目指していた。

この頃、自分にだいぶ悪い意味での転機があった。詳細は省くが、上司からパワハラを食らってしまい、適応障害が悪化してしまった。
実は9月に体調が良ければ試合を見に行こうか考えていたのだが、この出来事のせいで全ての計画がパーになってしまった。

そのまま休養をしたのだが、休養期間中に沢山考え、「会社をやめよう」と決意した。

同時期に、ベイスターズがクライマックスシリーズへ進出することが決定した。

人生初めてのクライマックスシリーズを見られることになった。
しかし、チームはシーズン中ほど万全の状態ではなく、クライマックスシリーズ直前に正捕手の山本選手が骨折をしてしまい離脱をしていたり、そもそも3位での進出で、2位の阪神とリーグ優勝をした巨人にどう戦っていけるのか、正直自分にはどうなるのか全くわからなかった。

しかし、ベイスターズは諦めずに戦っていった
自分はそんなベイスターズの選手たちを見て、すごく元気をもらった。

2位の阪神戦では2連勝をして、そのまま勝ち進んだ。
阪神もすごく強くて、特に才木投手が本当に強くてかっこよくて、敵ながら大ファンになってしまった。

ただ、阪神戦ではエースの東投手が肉離れで離脱、オフの期間に山本選手が離脱した後に起用された伊藤光選手も怪我をして離脱をしてしまった。あと、離脱はしなくても、途中退場したり交代をしたりすることが多かった。

そして迎えた巨人戦。クライマックスシリーズの決勝では、どちらかが4勝(巨人はリーグ優勝していてアドバンテージが1勝あるため、3勝)すれば日本シリーズへの進出が決まる。日本シリーズではパ・リーグの覇者と対決をして、勝った方が晴れて日本一になる。

まずベイスターズが開幕3連勝を決めた。しかし、そのあとに2連敗をしてしまう。色々話したいことは山々だが、この記事の本題はこの先なのでここでは省略する。岡本の話とかしたかった

そして迎えた最終戦、ここで1勝した方が日本シリーズへの進出を決める大事な戦い。

ベイスターズは最後まで諦めなかった。皆がチームのために繋いでいって、2-2の引き分けで迎えた最後の回で、牧選手がタイムリーヒットを放ち勝ち越した。そして、守護神の森原投手が守り切り、日本シリーズへの進出が決まった

私は嬉しくて、テレビの前で叫んだ。初めてのクライマックスシリーズを見れただけで嬉しいのに、まだ半年しか見ていないのに!こんな事があっていいのか!嬉しい!!!と、お祭り騒ぎだった。

ベイスターズに勇気を貰った私は、日本シリーズが始まる前に、退職の手続きをし、パワハラをしてきた上司にも挨拶をした。
上司は一切謝罪をしなかった。悪びれる様子もなかった。腹が立ったが、正直日本シリーズの結果の方が気になるな…と思ったらどうでもよくなった。

日本シリーズ、そして

そして日本シリーズが始まった。相手はパ・リーグの絶対王者、ソフトバンクだった。例年、当たり前のように完全勝利を果たしてきているとんでもない強豪チームだった。

ここでベイスターズが勝てば、史上初のセ・リーグからの下克上勝利が決まり、ベイスターズとしても26年前の1998年振りの日本一となる。
三浦大輔監督を筆頭に、98年に選手として出場していた方たちもたくさん携わっている中での戦いだった。

しかし、開幕からソフトバンクにホームの横浜スタジアムで2連敗をしてしまう。
3戦目からはホークスのホームの球場での戦いだったため、どうなるか予測がつかなかった。インターネット上でも、このまま4勝されて負けだろうという雰囲気になっていた。悲しかったが、自分はチームを信じて見守るばかりだった。

しかし、ベイスターズの選手たちはここでも絶対に諦めなかった。

試合を目前に選手達の間でミーティングを行い、チームの心をひとつにして挑んだPayPayドームでの3連戦、なんと3連勝を果たした。
ミーティングで日本シリーズへの出場経験のある桑原選手がチームに檄を飛ばしたらしいのだが、その桑原選手が有言実行といわんばかりの信じられない活躍ぶりを見せた。本当にかっこよかった。
その上、大好きな牧選手も3ランホームランを放ってくれた。
しかも、ここで3連勝したおかげで、ホームである横浜スタジアムに帰ってくることが確定した。

そして迎えた横浜スタジアムでの6戦目。

あの時、私が5月に見た試合でホームランを打っていた筒香選手が、先制ホームランを放った。
この時点でもう泣きそうで、いやでもまだ分からないぞ、まだ点をひっくり返される可能性もあるんだぞ、となんとか冷静になろうとしていたら、この後も筒香が走者一掃タイムリーツーベースを放ったりなどしてなんやかんやあり5回裏の時点で11-2になっていた。

ただ心配は尽きず、もしかして日本一があるのではないかと確信したのは8回裏が無失点で終わったあたりだった。なぜかホークスの応援で若鷹軍団が無限ループされている時もまだ気が気ではなかった。

そして迎えた9回表。

マウンドに立つ守護神・森原投手。

打席に立つホークスの柳田選手。

流れる柳田選手の応援歌。

森原投手の最後の一球を捕手の戸柱選手が掴み、試合が終了した。

ベイスターズが下克上を果たし、日本一になった。

ベンチで98年の時に共に戦ったコーチ陣に囲まれ涙する三浦監督。
マウンド付近に集まって大はしゃぎする選手たち。

本当に幸せだった。

クライマックスシリーズの時同様、絶叫して大騒ぎしてしまった。

その瞬間、自分のこの半年間の出来事を一気に思い出した。
散々な目にあった時も、体調不良でつらいときも、ずっとベイスターズの試合を見ることを楽しみにしてなんとか生きながらえてきた。あと、野球を半年見ているだけで一切プレーしたこともないにしてはめちゃくちゃルール覚えたよな…
そんなことを考えていたら、ボロボロと涙が出てしまった。

いちばん辛い時期にベイスターズに出会って、自分の人生において大事な決断をする時期にベイスターズに勇気を貰って、どんな仕打ちを受けても乗り越えてこれた。本当にありがとう。ベイスターズが心の支えでした。

11/30には日本一のパレードが開催される。
ものすごく大変な1年だったけど、ベイスターズの選手たちが頑張っている姿を見るだけでこれからも頑張れそうです。

ありがとう!ベイスターズ!来年こそ横浜スタジアムに試合を見に行くからね!あとサノス、残留してくれてありがとう。

デスターシャ!

おわり

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