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認定資格とDATA Saberの違い

今回は認定資格とDATA Saberの違いについて、自分なりにまとめてみようと思います。


背景

私は普段の業務で、所謂Salesforceの製品に関わる事が多く、当然ながらSalesforceの認定資格も取得しています。(このブログを執筆している時点で8個)

特にこの数ヶ月、重めの資格を二つ(Salesforce 認定 Data Cloud コンサルタントSalesforce 認定 AI スペシャリスト)取る必要があり集中的にインプットしていたのですが、そんな中でDATA Saberにトライしようと思い立ちました。
その理由の一つは前の記事でも述べたのですが、KTさんのこちらのブログの以下の文章

この試練はいわゆる製品や技術の認定資格とは異なっている。

問われるのは技術力のみならず、自身が得たものを世界と人に還元し変化させていく、実行力と周囲を巻き込む文化醸成の力である。

DATA Saberを目指す君たちへ〜Apprenticeの心得

格好良く言えばこの部分に感銘を受けて、DATA Saberトライしよう!と決意しました。

短期間で認定資格取得に加えて、DATA Saberにトライすることにしたのですが、どちらもいわゆる資格です。では、何が違うんだろう?とApprenticeになるにあたり、当時素朴な疑問があたまをよぎりました。
ということで改めてDATA Saberと認定資格の違いってなんだろう、ということで自分なりに整理してみようと思いました。

認定資格

ここでは主に、Salesforce認定資格をベースにのべます。ちなみにTableauもSalesforceの製品の一つですので、Tableau Desktop等の認定資格もSalesforce認定資格の一つになるかと思います。

他のベンダーの資格も同様かと思いますが、認定資格は特定の製品や技術に特化しています。また当然ながら、特定の企業やサービスに関する知識、製品の使い方や設定方法を重点的に評価します。
これらの知識は、特定の分野のものだけでなく、対象製品やサービス全般にわたった網羅的な知識が求められます。

特定の製品の専門知識やスキルを証明したい場合に、認定資格は有効かと思います。ですので、例えばTableau Desktop認定資格は、Tableau Desktopに特化した専門知識やスキルを保持している証明になる、ということかと思います。

DATA Saber

DATA Saberのサイトに記載があるとおり、DATA Saber認定制度の卒業生であるTableauユーザーによって運営されている、いわば任意の認定資格といえます。任意とはいえ、とても厳しい「試練」と言われる試験やトレーニングを乗り越える必要があります。

単に知識や使い方を問われるだけではなく、データ分析やデータ可視化といったTableauにとらわれない知識も必要となります。また、試練に含められるハンズオンでは、実務で役立つ実践的な技術や知識、発想も求められます。

DATA Saberという資格は、Tableauの機能を深く理解し、実際のユースケースにTableauの機能を迅速に当てはめ、データ分析することが可能、という証明になるのかと思います。

実践的かどうか

認定資格試験では、主に対象製品やサービスの知識、設定方法等が評価されます。
認定資格をもっている、イコール直ぐに実務に実践的に役に立つか?という点では、認定資格だけではまだまだ足りないな、というのが自分の印象です。例えば、Salesforce 認定 AI スペシャリスト 受かってもそれを直ぐに実務に役立てられるか?と言われると、うーん…となってしまいます。
最低限の知識を得たくらいかな、というのが自分の感覚です。これからユースケース等を考えて、実際に製品をいじり倒したり自分なりにカスタマイズしてみないと、という感覚です。

対して、DATA Saber。
こちらは試練のほとんどが、実際のユースケースをベースにしたハンズオン。いくつかある知識の試練も、Tableauに特化したというよりデータ分析全体に対しての問答のような感じです。
より実践に特化した資格試験という印象があります。

まとめ

上記の内容はDATA Saberの試練を体験していれば、明らかな事なのですが、始める前には「何がどう違うんだろう?」と疑問に思っていました。

両者は、求められているものが違う資格なのでどっちがどう、という訳ではありませんが、トライするにあたって何を評価されるものか、というのを理解しておくのは大事だなと思いました。

そしてDATA Saberの成り立ちや、この資格の意義などを改めて認識しなおして、気を引き締めて最終試験にのぞめればと思います。


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