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GW直前!5月2日(火)・3日(水)は【青梅大祭】4年ぶりに開催の青梅大祭の見どころ。

明日からゴールデンウィーク!
陽気のいいこの季節、イベントなども様々なところで予定されていると思いますが、青梅では4年ぶりにゴールデンウィークの風物詩・青梅大祭が開催されます!

2019年の青梅大祭の様子

毎年、5月2日(火)3日(水)の2日間で開催される青梅大祭。コロナ禍の影響で2020年からの3年間は中止が続きましたが、今年は4年ぶりの開催です。
すでに青梅駅では各町内の囃子連の半纏が飾られたり、祭囃子がBGMに流れたり、また街中ではお祭りの提灯がかかり、地元の人が忙しなくお祭りの準備をしたりと、すでにお祭りムードが漂っています。

毎年、お祭りの当日は青梅駅前の銅像も半纏を着ます。

例年、約20万人が訪れるという青梅大祭。
その歴史は古く、2013年には500年の歴史を刻んだ青梅の地に根付いた祭礼です。
青梅大祭のはじまりは、永正10年(1513年)。住吉神社の拝殿を改修した際、その完成を祝って、住吉神社の氏子である5町(現在の住江町、本町、仲町、上町、森下町)が祭礼をしたことがその起源と言われています。
起源と言われるその祭礼は旧暦の3月28日に執り行われており、今でも旧暦の3月28日にあたる4月28日には祭礼が行われています。

現在の、それぞれの町内が山車を曳き、まちを練り歩くスタイルのはじまりには諸説あり、そのひとつには、明治5年(872年)頃に、住江町が川越から山車人形と山車を譲り受けたことがそのはじまりとも言われています。
明治20年前後には、前述の氏子5町の山車が揃っており、当時は現在の山車とは違い、下の写真のように、現在の山車の上にさらに山車人形が飾られ、背の高い山車を曳いていた写真が残っています。

明治32年頃の上町の山車。青梅大祭オフィシャルウェブサイトより。

この背の高い山車は明治44年頃に市街地に電線が架設されたことにより、山車の通行が困難になったことで、5町の山車の上部に設置されていた山車人形が降ろされ、現在のようなスタイルの山車になったといいます。
山車人形は今でもお祭りの日にそれぞれの町内の人形場と呼ばれるところに設置され、間近に見ることも可能です。この山車人形と衣装などは、「青梅市指定有形民俗文化財」に指定されているほど、歴史的な価値のあるもので、例えば、住江町の山車の人形は神功皇后の出陣姿を表しており江戸の名人形師の一人とされる仲秀英の作、仲町の男装で舞う静御前の姿は、江戸末期の名匠、松雲斎徳山の作とされています。


大正4年の大祭の様子。大正天皇の御大典という大きな祭礼が行われた。
青梅大祭オフィシャルウェブサイトより。

戦後になり、氏子5町(住江町、本町、仲町、上町、森下町)にさらに7町(裏宿町、大柳町、天ヶ瀬町、滝ノ上町、西分町、勝沼町、日向和田町)が加わり、現在では12町の山車が巡行されています。

宮本(住江町)と本町の山車。

青梅大祭には欠かせない山車ですが、そもそも山車とは「古来の民間信仰の神は、山岳や山頂の木や岩を依り代として天から降臨する」という考えに基づいて作られ たもの。山車の山型の山頂に神様が降臨するとされており、したがって、山車の内部に人が乗ってお囃子など神様をもてなすことができます。山車の上に乗っている刀や鉾などは神様が見つけやすい目印としして掲げられています。
また、山車は神様に見つけてもらいやすいよう車山人形と呼ばれる人形をのせたり、様々な装飾を施してあるのが一般的です。
それぞれの山車全体に施された彫り物は芸術作品さながらの素晴らしさで、山車の装飾も町内によって違うので、すれ違う山車をチェックしてみてください。

山車の上の囃子連とおかめの舞。


一方、他の祭礼などでよくみられる神輿は、神様が神社から御旅所(おたびしょ=神社の祭礼において神が巡行の途中で休憩や宿泊する場所を指す)まで旅をする際に一時的に使用する「神様の乗り物」だそう。神輿は御宮の中に神様が居るとされているので、神輿に人が乗ることは禁じられています。

前述のとおり青梅大祭の山車も昔は派手に装飾された山車に大きな山車人形が乗せられ、青梅の町を巡行していました。現在では屋台風に改造され、中には大太鼓、小太鼓、笛、鉦踊り手が乗り込み、囃子を奏でます。

各町内趣向を凝らした豪華絢爛な山車も見どころ。

曳き廻しと呼ばれる山車の巡行は5月2日と3日の両日で行われます。2日は昼頃よりそれぞれの町内での曳き廻り、3日の本祭りでは12台の山車が旧青梅街道を巡行します。競り合い、またはひっかわせと呼ばれる山車と山車がすれ違うときの囃子同士の激しい叩きあいは江戸神田囃子の流れをくむもので、ケンカ囃子とも呼ばれ、青梅大祭の見どころのひとつです。5月2日3日の2日間は旧青梅街道にも交通規制がかかり、沿道を露天が埋め尽くし、歩行者天国にもなります。

【交通規制がかかる時間と区間はこちら】
5月2日(火)正午から午後10時00分までの間
旧青梅街道 勝沼交差点から青梅市民会館交差点まで
5月3日(水)午前9時00分から午後10時00分までの間
旧青梅街道・青梅街道(国道411号線) 勝沼交差点から日向和田三丁目交差点まで

山車がすれ違うときに行われる競り合いですが、競演と呼ばれるいくつかの山車が集まって行われる競り合いも迫力があります。
競り合いは主に3日に行われ、14時ごろからは駅前交差点で4町競演、15時30分ごろからは駅前ロータリーで12町競演、16時55分ごろからはネッツたまぐーセンターの本部前で6町競演を予定しています。

2019年、青梅駅前で行われた4町競演の様子。

それぞれの町内の山車もそうですが、お祭りの衣装も見どころ。
特に各町内の山車の先導役を務める拍子木と呼ばれる男性の衣装や、手古舞と呼ばれる子どもたちの衣装なども粋なのでチェックしてみてください。

本町の手古舞たち。

また、巡行する山車だけでなく、居囃子と呼ばれる屋台もまちの至るところに設置されています。

居囃子でひょっとこやおかめを舞うかわいいこどもの演者たち

山車を巡行する12町以外の、市内外で活動する囃子連が居囃子で粋で威勢のいいお囃子を披露します。
居囃子にいるお囃子は、上長渕囃子連、友田町郷土芸能保存会、師岡囃子連、和田町囃子保存会、河辺町囃子保存会、駒木町囃子保存会、下長渕囃子連、立川おはやし保存会、二俣尾桃花連、藤若囃子連、鳳雛の家五日市社中の11の囃子連。巡行する山車を見つつ、旧青梅街道沿いに立ち並ぶ居囃子も街歩きがてらチェックしてみてください。
見どころがたくさんですが、朝昼夜で、また趣のちがった山車やまちなみを楽しめるのも青梅大祭の良さ。

陽の光を浴びる勝沼町の山車と獅子舞
夕暮れに映える山車
提灯が灯り、より一層豪華絢爛な山車。

これまでに、太平洋戦争や、昭和天皇崩御、東日本大震災、コロナ禍により何度も中止を余儀なくされた青梅大祭ですが、4年ぶりの開催とあって、今年はこれまで以上に盛り上がることが予想される青梅大祭。是非、足をお運びください。


青梅大祭の基本情報


・開催日時:2023年5月2日(火)~3日(水)
・開催場所:JR青梅駅前 旧青梅街道など
・アクセス:JR青梅駅 下車すぐ
    交通規制があるためお車でのお越しの際は交通規制をご確認ください。


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