這い上がる皇帝~ブラックきゅうり高橋幸基物語vol.20~
「ポケモン ゲットだぜ!」とサトシのモノマネ始めたが、1度もポケモンゲットしたことが無いJAうごの佐藤です。
ええ。
そんな、羽後町です。
さて、今回は…このシリーズ前半に「毎週水曜日に更新」と言っていたくせに、シレッと約束を破っている事には触れないで!と思っている今日この頃であります。
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▼ 這い上がる皇帝~ブラックきゅうり高橋幸基物語vol.20~
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大雪被害に見舞われた羽後町から、復興ドキュメント企画の第20弾となります。
空前の農業被害(大雪被害)に見舞われた2021年。
農業用ハウス被害は、約500棟。
被害額は、約5億円。
14000人の町に、激震が走りました。
高齢化の波に、大きな「天災」の第二波が押し寄せました。
その波に立ち向かい、そして波の後に愕然と膝を落とした人は数しれません。
その中に一人この人がいました。
高橋幸基さん(65歳)、きゅうり農家さんです。
大雪被害で、ハウス7棟の被害にあいました。
同じく膝を落とした…はずです。
ところが、落とした膝を奥さんと、手を取りあって、再び立ち上がり「古傷の腰痛に耐えながら、なんと1棟増やし8棟ハウス建てる」事にしました。
その心意気に感動したJAうごの佐藤が「現場の雪害復興を発信して応援しよう」となり、今回のドキュメント企画が動き出しました。
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▼ 復興後のハウス全てにきゅうり植わる
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8棟のハウスを建て終え、8/8に最後の4棟にも、きゅうりが定植されました。
それから間もなく、最初に定植されたきゅうりにお別れの儀式が施されました。
「お別れ」とは、きゅうりのツルを切り、きゅうりを片付ける事、収穫の終わりを意味します。
「えー!もったいないよー!」
そんな声が聞こえてきそうですが、それは、「みんな」の為に行ったんです。
「みんな」とは、高橋家や生産部会やきゅうりちゃんを指します。
最初に植えたきゅうりは、ずーっと収穫が続きお年寄りになってきました。
これから先を見据えても、あまり収量は見込めません。
また、体が弱まっているので、病気のリスクが高いのであります。
また、ここが重要なポイントです。
それは、「管理や収穫の時間には限りがある」です。
高橋さんご夫婦は、2人できゅうりを栽培しております。
昨年には、旦那さんが古傷の腰の痛みが酷くなってしまいました。
冬期間長年勤務された除雪のオペレーターもお休みする程。
その分、奥さんに負担が大きくのしかかってしまいます。
管理する面積が大きくなりますと、水管理や草対策や温度管理などの観察や作業に時間がかかります。
「それ」が疎かになると、収量や品質の低下に繋がります。
これは、ブラックきゅうりを作る上で、重要なポイントになりますね。
えー、あまり大きい声で言えませんが(怒られる)、そんなに無理は出来ません❗️(旦那さん65歳)
可愛いお孫さんと、楽しくやりとりしている、おじいちゃんとおばあちゃんであります。
ですので、健康面や労働力を加味して、きゅうりにお別れを告げたのでした。
※ちなみに、秋田県の平均農業者年齢は、65歳ちょい
これから、新しく植えた株からきゅうりがドンドンとれてきます。
11月頃まで取れる予定ですので、2ヶ月位はとれるでしょう。
奥さんの、新しいきゅうりを可愛がる姿が印象的でした。
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