オノマトペルの音楽世界が好きだ.最終回/渋谷で幻想・銀河・夏祭りを作るということ
vol.3から続く
『ミュージシャン仲間以外にも、ジャンルを超えてアーティスト仲間が集合しましたね。』
ローラ「そうなんです!竹あかりのCHIKAKENはステージ装飾と竹あかりを、こどもDIY部というプロジェクトでこどもたちの自由工作の場を作っているティンカリンガタウンは、こどもたちがマイクラで設計したオリジナル櫓を作ってくれましたし、VJの工藤シンクも映像で魔法をかけてくれた。竹あかりチームも、こどもたちも、芸術家として誘い、コラボしたかったんです。
こどもも大人も、ものづくりやアート作品を『創る」場にしたかった。こども向け、大人むけ、とかいろんな分類で分けないでやってみたい。結果的にワークショップという単語をわかりやすくするために使ったけれど、本当はずっと、ものづくり、作品を創る、という視点で考えていました。イベント当日にはこどもも大人も没頭して自分の灯りを作ってそれぞれに自由に楽しんでくれたし、ちゃんと大人もは飲んだくれてくれていた!(笑)思い描いた空間が広がっていました。」
『私も当日会場にいたのですが、振り付けがない状態であんなに踊ったのは人生初めてでした(笑)。大人も子どもも盆踊りスタイルを楽しんでましたね。斬新なスタイルだけに、制作側は大変だったんじゃないかと思います。』
ローラ「正直ドキドキでした。でも美術家チームやコミュニティ仲間のCiftメンバーが率先して、ノリノリで踊ってくれていて本当に嬉しかった。お面をつけたキッズダンサーさんたちは、数年前からイベントでご一緒したりする機会があった、ダンスの先生の教え子たちで、高学年の生徒さんたちは海外で賞も受賞している方々だったんです!音に合わせて体を動かすことが日常なんだろうなぁ、みんなが楽しそうに踊る姿につられて、会場の子どもたちもパパママも一緒に楽しむことが出来たと思ってます。
またステージからこっそり見てたんですが、会場のステージのすぐ客席側にちょっとだけ空いたスペースに、3歳くらいのこどもたちがぱーっと集まってめっちゃダンスしたり、寝っ転がったり、Hei Tanakaさんが演出に使ったシャボン玉で遊んだりしてるのを見てとても嬉しくなりました。歩けるようになったばかりの子が哺乳瓶をくわえてセンターでノリノリになっていて、みんな釘付けでした」
『それは他のライブでは絶対見られない景色ですね、しかも渋谷の真ん中で…!たしかにライブハウスは大人だけの場所ってイメージがあります。』
ローラ「そうなんです。ライブハウスってお子さんNGが結構良くあります。本当はみんなNGにはしたくないけど、お店側、演者側、撮影班、こどもたちへの音量問題と通常のライブとの差が生まれることでお客さんへの配慮...などいろんな事情があるんです。でも、『TOKYO天の川』はママパパたちが遠慮なく子どもたちと一緒にライブを楽しめる場にしたかった。今回はそれが上手くいったんじゃないかなあと思っています。」
『楽曲制作に留まらず、イベントプロデュースにも才能を発揮されていますね。今後、オノマトペルはどんな展望が見られるのでしょうか?』
ローラ「『TOKYO天の川』はそれぞれの七夕や天の川のオシャレを身に纏って七夕に願いを叶えに行く場所になったらいいな。このイベントのための半年間は、ずっとあらゆる場所でイベントの説明をしていた。とにかくめげずに責任を取らなきゃって思っていた半年間でした。でも本当は、いちミュージシャンとして自分の音楽に集中したい気持ちもあります。本来なら、みんなそれぞれの専門分野で力を発揮して、集まって最高の場になるはずなので。」
『あの場所が来年、再来年ともし続いていったら…と希望を持てました。でも、もっとオノマトペルが本領発揮できるミュージシャンとして出番が増えたらいいなとも思えました。いちファンとして、どうなっても今後の展開を楽しみにしています。今日はありがとうございました。』
ローラ・工藤『サトサオが、最初の企画の話から目をキラキラさせて聞いてくれて、アーティストの活動を応援したい、と言ってくれ、歌ってくれ、踊ってくれ、本当に最後まで一緒にいてくれて、なんと心強かったことか。本当にありがとうございました。』