人類最大の発明!
ちょっと大げさなタイトルですね笑
何のことだろうと思ってのぞきに来てくれた方に、ご満足いただける内容かどうかはわかりませんが、今回は以前のnoteで軽く触れた、複利について書いていきたいと思います。
働き方について書いたnoteで、軽く複利について触れました。
複利とは
アインシュタインが「複利は人類による最大の発明だ。知っている人は複利で稼ぎ、知らない人は利息を払う。」と言ったことは有名な話なので、聞いたことがある人もいるかもしれませんね。
何となく聞いたことはあるけど、でも複利って何なの?
という人もいると思います。
これは実はほとんどの日本人にとっては非常に身近にあるものなんですが、通常あまり意識することはないかもしれません。
まず、複利という言葉ですが、複数の複という漢字が入っています。
複数があれば、単数があるわけで、複利に対して、単利というものもあります。
複利と単利の定義を見ていきましょう。
単利:利息を元金に再投資しない運用
複利:利息を元金に再投資する運用
文字だけではわかりにくいと思いますので、具体的な数字をあげながら見ていきましょう。
単利運用
今、あなたは100万円を投資するとします。
利回りは年間10%です。
つまり、1年後には10万円(=100万円×10%)の利息を受け取ることができます。
2年後にも同様に10万円の利息を受け取り、3年後、4年後、それ以降も同様に年10万円の利息を受け取ることになります。
10年後には合計で100万円(=10万円×10年間)の利息を受け取ることができるということになります。
つまり、10年間で100万円が2倍の200万円になったということです。
これが、単利運用になります。
複利運用
続いて複利運用です。
定義で書いたように、利息を元金、つまり元手になっているお金に足していくという方法です。
条件は同じく、100万円を年間10%の利回りで投資したとします。
1年後には10万円(=100万円×10%)の利息が発生しますが、この10万円を受け取らずに、最初に投資した100万円に上乗せします。
つまり2年目は110万円(=100万円+10万円)を元手として投資が始まるということです。
そうすると、さらに1年後には11万円(=110万円×10%)の利息が発生します。
単利の場合よりも1万円多い利息ですね。
次の年はこの11万円を足した121万円を投資に回すことになり、得られる利息は12.1万円(=121万円×10%)となります。
このように、複利運用をしていくと、元金が徐々に大きくなっていくので、得られる利息も徐々に大きくなっていきます。
10年後には、約259万円になります。
単利運用の場合は10年後に200万円だったので、複利運用の場合、59万円も多くの利息を受け取ることができ、単利運用の約1.3倍に資金が増えることになります。
表にまとめるとこんなカンジになります。
20年、30年、50年と長期に運用した場合も計算してみましたが、やはり複利は時間をかければかけるほど、とてつもない威力を発揮しますね。
50年後には単利の場合はトータルで資金は600万円に増えますが、複利だと1億1739万円になります!
約20倍です!!
あまりにもすごい額になったので、一瞬計算ミスしたかなと思いましたが、これであっています!
もちろん、50年間ずっと年利10%で運用できるかというと、これはかなり難しいです。
わかりやすい数字として100万円、10%という数字を使ったということです。
しかし、複利運用の威力についてはご理解いただけたんじゃないかなと思います。
そして、複利運用は時間をかければかけるほど効果が大きくなる、時間を味方にできるタイプの運用ということも重要です。
上記の条件なら、10年前に100万円で始めていれば、今から259万円で始めるのと同じ効果があるということになります。
身近な複利
ちなみに冒頭で、複利は日本人にとっては非常に身近と書きましたが、これは何のことだかわかりますか?
これは銀行の普通預金です。
たまに通帳を見ると、わずかばかりの入金と、利息の文字を見ることがあると思います。
あれは、実は複利運用されています。
複利ならとてつもない威力があるのでは…?と思われた方がいるかもしれませんが、それはあくまでもある程度以上の金利があることが前提です。
2020年4月現在のメガバンクの金利はだいたい0.001%です…
100万円の預金があれば、年間10円の利息が受け取れるということですね。
さらに、知らない人も多いかと思いますが、利息は所得になるので、約20%の税金が引かれます。
なので、実際に口座に入金されるのは8円ということになります。
なんか、逆にとてつもない威力ですね…
税金を考慮せずに計算しても、100万円を50年預けた場合、
なんと、50年後に100万500円になります。
手数料がかかる時間帯にATMを使うことは、10年に1回しただけでもマイナスです。
まあ、銀行さんにお金をしっかり保管していただいているので、全然増えないけど仕方がないということです。
銀行預金についてもいつか書こうと思います。
まとめ
・複利は単利に比べてより大きく投資資金を増やすことができる
・複利は時間をかければかけるほど効果が大きくなる
・複利運用であっても、金利が低すぎるとビックリするくらい資金は増えない
アインシュタイン博士の発言の意味がご理解いただけましたでしょうか。
ちょっと間を開けてのnoteでした。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。