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プレッピーってやつは ぼんやりしているんだ

こんにちは。アキスケです。

今年のファッショントレンドのひとつに"プレッピー"というのがあります。毎年聞くような気もしますけれどそれは一旦おいといて。。。

でも、このプレッピーってなんだかよくわからなくないですか。どういう格好なのか、ズバッと出てこないというか。だからいざ自分で取り入れてみようと思ってもどうしたらいいのか考えてしまったりします。

「紺ブレ着たらプレッピーなの?」とか。
「え、でもあっちの人 紺ブレも着てないし、ローファーも履いてないけど"プレッピー"って言ってます!」とか。
「ぼく 販売員してるんですけどお客さんに”プレッピーって何?”て聞かれたらどうしよう、こわ。」
などなど。

なので少し調べてみました。



プレッピーはぼんやり捉える

結論からいうと、プレッピーにはキーとなるアイテムはあるものの「これ!」という格好はあんまりなくて、現代では輪郭のぼんやりしたものと捉えておいたほうが掴みやすいと感じました。

ちなみにキーとなるアイテムというのは、紺ブレザーであったり、ポロシャツ、チノパン、ローファーなどです。(この「など」の中にも色々あります笑)

それで、どうしてぼんやりしたものと捉えておいたほうがいいのかを書く前に、いったん プレッピーの辞書的な意味を載せておきます。

プレッピースタイルとは、アメリカの名門私立学校(プレパラトリースクール)に通う学生たちのファッションに由来するスタイル。「プレッピー」という言葉は、これらの学校を指す「プレップスクール」から派生。1950年代にアメリカで広まった。
スタイル特徴:紺のブレザー、ポロシャツ、チノパン、ローファーなど、上品でありながらカジュアルなアイテムを組み合わせ、無造作に着崩す。他に、エンブレム付きのブレザーやカーディガン、アーガイル柄のニットなどもプレッピースタイルの代表的なアイテム。


プレッピーがぼんやりしている理由1.もともと「着崩すスタイル」だから

プレッピーの源流であるアメリカの名門私立校の学生たちは、決して制服のように「決まった型通り」に服を着ていたわけではないです。むしろ、伝統的なスタイルをベースにしつつも、どこかラフに着こなしたり、個性を加えたりするのが特徴でした。

たとえば、ネクタイをゆるく結ぶ、ポロシャツの襟を立てる、セーターを肩にかけるといった小さな着崩しの工夫が、プレッピースタイルの「らしさ」を生んでいました。つまり、プレッピーは最初から「かっちり決まったスタイル」ではなく、少しずつ崩して着るものだったということです。(日本で制服のある学校でも生徒独自の着こなしがあったりしますよね)

そして、この「着崩す」という要素がある限り、プレッピーには常に幅が生まれます。ルールというよりも一定の方向性、ノリはありつつも、それをどう崩すかは人それぞれ。この自由さがあるからこそ、プレッピーの輪郭ははっきりしにくくなっています。


プレッピーがぼんやりしている理由2.時代に合わせてアレンジされ続けているから

プレッピーは1950年代に確立したスタイルですが、そのあと何度もリバイバルされてきました。特に1980年代のプレッピー・ブームでは、大人たちもこのスタイルを取り入れるようになり、学生のファッションから大人も楽しむ「洗練されたカジュアル」へと発展しました。

そして現代のプレッピーは、クラシックな要素を残しつつ、時代に合わせてモダナイズされています。たとえば、

  • シルエットがオーバーサイズ化していたり

  • ストリートやスポーツ要素とミックスされていたり

  • ジェンダーレスな解釈が増えていたり

このように、プレッピーは「昔ながらの紺ブレ&チノパン」のままではなく、時代ごとに少しずつ変化しながら受け継がれてきました。そのため今のプレッピーは一言で説明しづらく、なおさら「ぼんやり」したものになっているのだと考えます。


まとめ

プレッピーというのは、もともと「決まった形」ではなく、「キーアイテムを使いながらも自由に着崩す」スタイルでした。そして、時代が進むにつれてアレンジの幅が広がり、今では「プレッピーっぽい」という感覚的な判断が求められるようになっていると僕は感じました。

だから、「プレッピーって結局どんな格好?」と聞かれると、単に「紺ブレ+ポロシャツ+チノパン」と答えるだけでは足りなくなってしまう。でも、それはプレッピーが「枠にとらわれないスタイル」だからこそ起こる現象なのかもしれないと考えています。

もしプレッピーを取り入れてみたいなら、まずはキーアイテムを押さえつつ、自分なりの着崩し方やアレンジを試してみるのが良さそうです。ぼんやりしているからこそ、自由に楽しめる。それが、プレッピーの面白さなのかなぁ、と。

今回は以上です。それでは、また。

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