優しい落し物
こんにちは、秋乃アキです。
今回は散歩中に遭遇したちょっとほほえましい話を。
街を歩いていると、飲み終わった缶やファーストフードの包み紙を道端に捨てたりする人の光景をよく見かけます。そのたびに私は「地球をゴミ箱だと思ってる。じゃあその地球の上に立ってるお前もゴミじゃんね」と心がとても窮屈になってしまいます。
そんなある日、大音量で音楽を流すオープンカーに乗っている男が、信号待ちの間に空のペットボトルを道端に捨てました。自分も、他の人も、嫌な気持ちにはなるけど注意はできません。そんな自分がたまにどうしようもなく、どうしようもなくなってしまいます。
そこによちよちと歩いてやってきたのがまだ3、4歳くらいの幼い女の子。捨てられたペットボトルを拾って、男に向かって「おちましたよー」と。男は女の子を一瞬だけ睨みつけて音楽を止め、辺りに緊張が走ります。やがて、手を伸ばした男が「ありがとう」と。そのとき、自分も、通行人も、女の子も、お母さんも、男さえも笑顔になりました。
みんなが、ちょっとずつ優しく慣れたら、みんなが、ちょっとずつ幸せになれるのかもしれません。私にも2歳の姪っ子がいますが同じくらい優しい子に成長してくれたら嬉しいな。
ということで、今回はこの辺で。
お読みいただきありがとうございました!
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改めまして、秋助です。主にnoteでは小説、脚本、ツイノベ、短歌、エッセイを記事にしています。同人音声やフリーゲームのシナリオ、オリジナル小説や脚本の執筆依頼はこちらでお願いします→https://profile.coconala.com/users/1646652