子年の大黒天。壊すか創るか
今更だけれど、今年は子年(ねずみどし)だ。
夢の国における代表的キャラクターである◯ッ◯ー◯◯◯が猛威を振るうのではないかと思いきや、4月まで閉園状態。でも開園したら入場料が上がる。コロナで根を上げずに、値を上げる。
それはさておき、子年(ねずみどし)は七福神の一つに数えられる、大黒さんの年でもあるらしい。大黒さんは、実はインドの神様と日本の神様が合体(習合)した神様だ。合体した日本の神様は大国主命(オオクニヌシノミコト)。草むらで周りを火に囲まれ、それをねずみが助けたという逸話からねずみと大黒さんは近しい関係になったらしい。
ねずみは十二支で猫を陥れた罪深い存在というイメージだが、ちゃんと良いこともしているようだ。
それとなんで大国主命が大黒さんにくっついたかというと、大国が「だいこく」に読めるから、という説がある。そんなんで良いのか、神様。
ではインドの神様は何かというと、マハーカーラという神様で、シヴァ神の別名だ。マハーは日本語だと摩訶(まか)と訳されるような言葉で、「大いなる」といったようなニュアンスになる。日本語でも摩訶不思議とかで使われているやつだ。そしてカーラは黒。黒い鳥で代表的なカラスは…多分カーラとは関係ないが、覚えるのには便利かもしれない。
シヴァ神というとFFの影響で氷を使っているセクシー目な神様(というか召喚獣)のイメージがあるが、実際は破壊と創造の神様だ。
スマイリーな顔をしている大黒さんからは破壊とか創造といった言葉はあまりそぐわないかもしれないが、あの小槌には相当な破壊力が秘められているのだろうか。
破壊の裏側では確かに創造的な事態が起きている。実際に色々なところで働き方改革が(テレワークやフレキシブルな時間帯など)変わってきているし、会議も縮小を収束後も継続していくところもあるらしい。これが破壊と創造とパラレルな関係になるかはさておき、マイナス面だけではないのは確かだ。
しかし、やはりプラスよりはマイナスがはるかに目立つ。今日はコロナで東京では7人が犠牲になった。人の命を単に奪うだけではなく、周りの人も精神的に追い込んでいくのが恐ろしい。
大黒天の元のシヴァ神は、破壊の後に創造をしていくのだという。今年の最初から猛威を振るい続けているコロナ。この破壊の時期が過ぎ去って、今年中に創造の季節が訪れてくれることを祈りたい。