文学トリマー【毎週ショートショートnote】
「ああもう、これだからショートショートは! どこまで破綻したら気がすむんですか!」
担当の金切り声に、俺はそっぽを向いた。
「ごらんなさい、純文学さんを! きちんと身だしなみを整えていらっしゃるでしょう! ミステリさんだって、いつ見てもシュッとしてて……」
ああ、うるさい担当だ。いいじゃねえか、どんな見てくれでもよう。
チャラチャラ気取った奴らに、読者を唸らせる話が書けるかってんだ。
「ほら、またここ、ページ跨いでる! もう、短歌さんや俳句さんの爪の垢でも煎じて飲んだら!? 皆さん、ちゃんと規定文字数を……」
しょーがねえだろ、これ以上削りようがないんだよ。ったく、文字の10や20ぐらい、大目に見ろってんだ。
「だから最初から文学トリマーに頼めばよかったんですよ。そうしたら見た目もきちんと整って、文字数もちゃんと……」
「冗談じゃねえ、そのぶん金かかるだろうが! とりま、初稿は完成してっからさあ」
「その ” トリマ ”じゃないっっっ!!!」
(414字)
【あとがき】
文フリ後で、もう頭の中がぼーーーーっとしてるんです。いつもですけど。
なんかめちゃめちゃやっつけ書きですみません。
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