【親子向け】プラ板のコツ その2 絵をうつしてみよう
● 油性ペンでなぞろう
絵の上にプラ板を乗せて油性ペンで輪郭をうつしましょう。ロスが出てしまいますが、あらかじめ絵より少し大きく切っておいたプラ板を、テープでイラストの紙に固定してうつすと描きやすいです。
うつし終わったら、絵からプラ板を外して、隣の白い部分の上に一度置いてみます。そうするとうつすのを忘れているところや、ちょっと雑だったなってところがしっかりわかります。
ここからはこだわりなのですが、私はもう1度今描いた線をなぞって太くします。うつすのばかり意識するとたいてい線がよれよれとしているし、焼くとさらに細くなるからです。流れや強弱を意識してなぞっていますが、そこまで深く考えなくても、もう1度上からちょっと太いペン先でなぞるだけでだいぶ見栄えがよくなると思います。
こんな感じで、ちょっとはみだしたところとか、きちんとまじわってなかったところを太い線でごまかしながらしあげます。
● 紙やすりでざらざらにしよう
次にプラ板を裏返して、紙やすりをかけます。表のままやすりをかけるとせっかく描いた絵が消えてしまいます。
目が細かいもので小さな円を描くようにしたり、いろんな方向からなんどもこすったり。ここをていねいにやらないと色がちゃんと乗りません。大人がしあげちゃってもいいかも。
白っぽいものの上だと削れているかわかりづらいので、色が濃いものの上に乗せたり、光に透かしたりしてチェックしましょう。
さいごに粉を落としてください。私はざざっと水洗いしたあとティッシュで拭いています。
● 色をぬろう
やすりをかけた側に色をぬります。裏から色をぬるというのが、すこしむずかしいポイント!
色鉛筆はある程度重ねぬりができるので、ハイライトや白っぽいところからぬっていきます。見本とは左右逆になるのも気をつけて。
何度も裏返してどんな感じに見えるのか確認しながらぬりましょう。裏側から見たらいかしてても表から見たらなにも見えなかったり、裏側はしょんぼりでも表にはしっかり反映されていたりは、よくあります。
また焼くと縮む=色も濃くなります。思っているよりちょっぴり薄めにぬりましょう。これちゃんとぬれてる? って感じでも、焼くとしっかり色が出てきたりします。また、ぬりムラも焼くと軽減されます。もちろん限度はありますが、ムラについてはあまり気にしなくてだいじょうぶかも。
ここでも「右半分の白紙部分」は大かつやくで、薄い色をぬる時は机の上で濃い色をぬる時は紙の上でというようにしていると、どこにどれだけぬったかわかりやすく、ぬりやすくなります。
(↓薄い色の例)
あ、あと、ある程度なら消しゴムで消えることがあります。どうしても気に入らないときは試してみてください。
できました。髪やうろこのところはあらかじめ白っぽい色でぬったり描いたりして、上から濃い色で重ねぬりしています。
● おまけ
個人的な経験なんですが、中学年~ぐらいの年で「うまくぬれないー!」って子に「色を混ぜてみたら?」と言うと、みちがえるほどよくなったことが何度かあります。手持ちの色鉛筆にしっくりくる色がないときももちろんおすすめです。
単純によりよい色が作れたことと、ぬる量が増える=ムラが減ったからかなと思います。
あとは「影はない? 影描いてごらん」とかいうともっとよくなります。
色鉛筆は筆圧つよくぬると、ロウのようになってしまって、それ以上色が乗らなくなります。そこだけ注意してください。
消しゴムをうまく使うとぼかしもできます。
私は裏技? で、ブレンダ―を使っています。商品例↓ https://www.amazon.co.jp/dp/B07JGD78P7/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_SH9PEbYHHX375
これを使うと色ムラを軽減できたり、ぼかしやすくなります。そのかわりせっかくハイライトで入れていた白が上に乗せた色と混ざって台無しになったりもします。初回、やっちまいました。
もうひとつ小さなことですが、輪郭の色って黒じゃなくてもいいですよね。なんなら2色以上使ってもいいかもしれません。
親子でたのしく工夫してみてくださいね。