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『函館港イルミナシオン映画祭』で『本を綴る』をみた
「函館港イルミナシオン映画祭」というこぢんまりした映画祭が12月の最初の金土日に開催しています。今年で30回目とかっていう話。足の小指の爪の先くらい関わっているからいうわけではないですが、函館のイベントの中でもかなりぜいたくで良イベントです。
毎年映画祭実行委員会がセレクトした様々な種類の映画を午前中から夜まで上映しつつ、関わった監督や俳優などがゲストで登場したりして制作秘話なんかを聞かせてくれます。
個人的にはインディーズのショートショートなんかも好きだったり、昭和初期やら中頃の邦画が好きだったりするので、そのへんの上映が多い金曜とかに行きたいんですが、だいたい締切と重なっていたりするので、結果として最終日に滑り込むことが多いです。
しかも、だいたい雪が積もったりしているのでまじ出掛けるの億劫なんですが、それでも行った後には「こんなに素晴らしいイベントはないぜ!!!!!」と、心地よかったり、心にズーンと来たりする余韻を感じながらツルッツルの坂道をじりじりと下り、市電に乗って帰ることになるのです。
篠原哲雄監督が好きなので絶対に抑えたかった『本を綴る』の上映
函館で映画を撮ってくれた映画監督の方は、有名なところでは森田芳光監督だったり、最近だと西尾孔志監督がいますが、俺的にはなんといっても篠原哲雄監督です。『オー・ド・ヴィー』を制作した時の話を、とある大学で行った映画製作ワークショップで講師としていらしていた篠原監督から聞いて、函館の旧市街地の夜の、あの独特の酩酊したような、現実じゃないような雰囲気を同じような感覚で感じていらっしゃったと聞いて、それから私の中で【函館を撮る映画監督】といえば『篠原哲雄監督』なのです。
そんな監督が最近インディーズ的な作り方で製作したというのがYoutubeドラマが元になった『本を綴る』です。
東京の本屋さんのYoutubeチャンネルで企画されれた『本を贈る』という8本の企画ドラマの世界を広げ、また深くした映画作品。小説を書けなくなった小説家が、1通の手紙をきっかけに様々な人と出会い、自身と向き合いながら再生していくような物語です。那須や高松、京都などで撮影されていて、なんともこう、、、しみじみ心に染み渡る映画でした。
作品は是非見ていただきたいので詳しい話はネタバレになるので書きませんけども、個人的には…
遠藤久美子が出演していた
えっらい美人が出てるな~と思ったら遠藤久美子さんだった。中高生のころアイドルだったよなあ。確か。
主題歌がASKAでエンドロールがASKAしていて、ASKAだった。歌上手いよね。
宮脇書店が出てきて懐かしかった(地元にいた頃好きだった。取り揃えがマニアックで)
エンクミと主演の矢柴俊博さんが、ちょっとしたとあるシーンがあのだけど、ちょっと中年な俺に響いてしまったぜ。フレアのロングスカートと短い丈の靴下とか。
なんだか、篠原哲雄監督が撮るよしながふみ作品が観たくなりました。
函館は降ったよ、雪が
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寒いわけじゃないのがまた困るんだ。溶けて凍るから。
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