恋愛と友情はグラデーションの色相だと思うこと
ラジオで初めてこのフレーズを聴いた時、ものすごく印象に残りました。
(この他にも、「何度抱きしめられても胸が〝ギュン″ってなるよ」とか、「そう、この匂い…耳の後ろの匂い昔から知ってる」など、さらりとクセのあるパワーワードが登場する曲です。笑)
数年前、初恋の恋人とお別れした時、
とても深いショックを受けました。
「男は別名保存・女は上書き保存」とかいうのも聞いたことがあるけど、
私はそれには該当しません。
私は、ある人と一定の期間深く人間関係があったら、
簡単には忘れられないし、
これからもずっと大切な人であることに変わりはないと思ってしまいます。
(たとえもう会うことがなくても、その人と同じ時代を生きているのだから、今も一緒に生きているんだ、という幻想をつい抱いてしまいます。)
初恋の人にもう会えなくなった時、
恋人の新しい恋人に嫉妬するというより、
恋人の周りに居るにぎやかな友人たち(男性)をすごく羨ましいと思いました。
失恋の喪失感を味わった時、
なにより、
「彼のいない人生を受け入れがたい」
という気持ちに圧倒されました。
彼は、とても情熱家で人気者であったので、
自然と人から愛されるし、人を大切にする人でした。
私は、そんな風に彼の近くで、
今までもこれからも、
彼と人間関係を持ち、一緒に生き、
一緒に笑い合ったりしながら、
人生を共に生きたかった。
恋のはじまりは、友情からはじまることが多いです。
友情からはじまる、というか、
友情が、恋愛感情・関係に変化してゆく、
ということが多いです。
お互いの好きな小説や音楽の話からはじまり、
同じ活動や行事を一緒に成し遂げることで、
色々な角度から色々な表情を見て、
その人のことを好きだと思うようになります。
恋のはじまりも、終わりも、
グラデーション的に、
友情・恋愛を行き来していると感じます。
私は、彼と別れてからくりかえし、
「男に生まれればよかった」とつぶやいていました。
「そうすれば、別れることはなかったし、今でも親友でいるだろう。」
本気でそう思っていたんです。
男に生まれて彼と出会って、
彼と友情で結ばれている人生を、くりかえし想像していました。
友情と恋愛は似ていると思います。
だからか、私は異性が恋愛対象だけど、
何かのきっかけで好きになる女の子に出会うこともそれはあるだろうな、と思います。
誰かを好きになる、
ということに、恋愛と友情の差はない気がします。
「片思いも恋愛」だと思うのも、そういう感覚があるからかもしれません。
両思いだから恋愛、とかではない気がしています。
誰かに惹かれて本気で好きになる、ということ自体が友情であり恋愛である、という気が私はします。
「出会い」と「別れ」も、
スパッとその日付から、ではなく、
グラデーション的に、誰かと少しずつ出会い、
しだいに別れられる、ものだと思います。
その色相を、感謝深く味わったら、
切なくも味方にして、
自分の新しい道を歩いてゆきたいです。
これから、時代の流れの中で、
色々な恋愛や友情の形はますます活発になるでしょう。
恋愛の形はとても個人的なことなので、
外野があれこれ言うものでは決してないと思います。
私個人としては、もうこれから恋愛をすることはないと思うのだけど、
ひとりひとりの恋や友情や愛の形を、
全力で応援し続けたいと思いました。
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