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行動指針が定着しなかった。ので、変えた。

こんにちは!ビビッドガーデン代表の秋元(@aki_rina)です。

弊社はついに社員数が10名を超え、これから更なる採用強化を考えています。先日、全社合宿を行って行動指針を新たに定めたのでその軌跡と新しい行動指針のお披露目をしようと思います。

▼長いので興味あるところから呼んでくださいね。

- 背景:行動指針が浸透しない問題

実は創業時から行動指針自体はありました。毎月やっている全社定例で必ず行動指針の読み合わせを行なったり、フィードバックの時に行動指針に紐づいたアドバイスをするなどして私自身はめちゃくちゃ意識して実務に取り組んでいました。

しかしなかなか組織には浸透せず……行動指針を口にしているのは代表だけで、実態として完全に形骸化している状況でした。(悲しかった)

大きな原因はメンバーの腹落ち具合。言いたいことは理解できるけど、自分たちの言葉としてすんなり理解できない…というものでした。というのも、初期の行動指針のベースとなっていたのは私の前職であるDeNA。言い回しまで全く一緒の項目もあり、説明する時にも「例えばDeNAでは〜」と話をしてしまっていました。

まだ10人程度の会社です。この規模で浸透しなければ、50人→100人→1000人の規模になった時に浸透しているはずがない。文化は組織が小さい時にこそしっかり形成すべきだと思っていたので、改めて見直すことにしました。

行動指針を定める目的
- メンバー全員が同じモノサシで価値判断・行動できる状態にする
- メンバー全員に納得感があり、行動指針を他者に語れる状態にする
- 価値観にマッチする人材を採用しやすい状態にする


- 決定のフロー

ピッチ大会の賞品で伊豆宿泊券がもらえたので、みんなで合宿に行き、2日間徹底的に議論をしました。大まかな流れは以下の通りです。

1. ミッション・ビジョンのすり合わせ
2. 各々が大切にしている価値観→会社の理想像について議論
3. 大きく5つの方向性を決める
4. それぞれの方向性について関連するワードをブレスト
5. ワードを元に秋元が文章化し、最後に微調整

振り返ると特に2が大事でした。みんな大きな方向性は一緒なのですが、細かいニュアンスの部分で個性があったり今まで意識していなかったワードが出てきたり。理想像だけでなく、鉄拳的に「こんな組織はいやだ!」みたいな話もしました。


(前提:ビビッドガーデンの紹介)

弊社について知らない方もいらっしゃると思うので簡単にご紹介します。

弊社ビビッドガーデンは主に中小規模の生産者を支援する農業ITスタートアップです。私の実家が農家だったことがきっかけとなり立ち上げた会社で、背景や事業内容は以下のForbesさんの記事が分かりやすくまとまってます。


弊社のミッション・ビジョンは以下の通り。こだわりを持った生産者が正しく評価される仕組みづくりをしている会社です。

●ミッション(企業の使命・目的)
こだわり生産者に販路の選択肢を。

●ビジョン(ミッションが実現した姿・将来像)
生産者のこだわりが正当に評価される世界へ。


- 新しいビビッドガーデン行動指針

ミッション・ビジョン、そしてメンバーそれぞれの仕事観をすり合わせていき、最終的に5つの行動指針を定めました。

こちらが新しいビビッドガーデン行動指針です。

行動指針


せっかくなので一つ一つ紹介させてください。

行動指針1

【1】生産者ファースト
何よりも第一に生産者への価値還元を優先します。
生産者と真摯に向き合い、最高のパートナーとして一緒に事業を作り上げていきます。

まず1つめには、生産者への想いを入れました。ビビッドガーデンは生産者へ価値提供するために存在しており、全ての行動が生産者のためである必要があります。一番大事にしなければならない価値観です。

一方で、それは「生産者さんの要望は全て聞く」「へり下る」という意味ではありません。どちらが上でも下でもなく、あくまで対等なパートナーとして、二人三脚で事業を作り上げていく。そんな姿勢を大事にしたいと思っています。


行動指針2

【2】全方位リスペクト
生産者、お客様、メンバー、株主
会社に関わる全ての方をリスペクトし、感謝の気持ちを忘れません。

会社には様々なステークホルダーが存在します。1つめに挙げている生産者さんはもちろん、サービスを利用してくださるお客様、一緒に働くメンバー、経営を支えてくれる株主さんなど。ビビッドガーデンに関わるすべての人へ常にリスペクトと感謝を忘れません


行動指針3

【3】本質思考
ヒトではなく、本質的なコトに向かう姿勢を大切にします。
メンバーひとりひとりがプロとして全体最適を考えて行動します。

こちらは前の行動指針からあったものですが、私たちが仕事に向き合うスタンスとして一番重視していることです。

仕事においては個人ではなく組織全体の最適化を考えて動くことが大切です。例えば進んでいる施策について「それ違うんじゃないかな」と思ったのであれば、役職や経験に関わらずストレートに意見を発信すべきと考えます。そしてその行動を「失礼だ」と怒るのではなく、積極的に歓迎し評価する組織にしたいと思っています。


行動指針4

【4】WOWを届ける
求められているものを正しく認識し、期待を超える努力を怠りません。
相手に驚きと感動を届けます。

ここでいう相手というのは、生産者さんやお客さんはもちろん、メンバーや株主さんなど全ての関係者を指しています。

大事なのは2つで、「相手のニーズを正しく把握する」ことと「ニーズに応えるだけでなく、期待を超え続ける」ことです。この2つを意識していなければ私たちが目指す世界には到達できないと考えています。


行動指針5

【5】スピードで勝負
この一瞬一瞬にも、廃業を決める生産者がいます。
前例のないスピードで事業を展開していきます。

農業の業界は成功事例がまだまだ少ないです。難しい業界だからこそ、とにかく多くの挑戦を短いサイクルで行う必要があると考えています。他業界に比べると競争も少ないため意識的にスピードにこだわりたいと思っています。

もちろん質を疎かにするという意味ではありません。本質を見極め、必要なクオリティは担保した上で、とにかく早く事業を展開する。そうしないと、貢献できるはずだった生産者さんが次々にいなくなってしまうんです。

健全な焦りとプレッシャーを感じながら、他の業界から見ても驚かれるくらいのスピードを目指して事業を進めていきます。


- 今後:形骸化させないために

今回、メンバー全員が腹落ちする行動指針を作ることができました。しかし大事なのは形骸化させないことです。採用基準に盛り込んだり、毎月振り返る場を作ったりするのは引き続き行いつつ、一番大事なのは評価と紐付けること。

これを機に評価制度も見直し、強固な組織を作っていきます。


- 告知1:ビビッドガーデンは積極採用中です

幹部候補、UIUXデザイナー、マーケティングなどを募集しています。行動指針に共感してくださる方、是非一緒に働きましょう。


- 告知2:明日セブンルールに出ます

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明日9/24(火) 23:00より、フジテレビ系列(関西テレビ)のセブンルールにて取り上げていただきます。

私が大切にしている「7つのルール」が紹介されますので、よければぜひ観てください!詳細はこちらから▼


- 告知3:農水省のプロジェクト参加中です

現在、農水省の「#元気いただきますプロジェクト」に参加中。コロナ影響のある対象品目が送料無料です。


- 番外編:秋元イチ押し案

これは弊社マーケティング担当の松浦(@agri0607)から出た案なのですが、個人的にお気に入りだったので紹介します。

ビビッドガーデンのメンバーは農業への強い思いを持って事業を推進していますが、一方で冷静にビジネス視点で考える客観性も大事にしています。持続的に農業に貢献するためには両方必要だよね、という考えです。

この感覚を表すのにいい言葉ないかな〜という話の中で出てきた案が「蒼い炎」、英語に直すと「ブルーファイア」です。

「一見温度が低いように見えるが、実は赤い炎よりも温度が高い」という意味が込められていて、個人的には激刺さり。社長権限で押しまくりました。

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「厨二感がすごい」「ダサい」ということで却下されました。(本質思考)

気持ちを強く持ち、引き続き頑張ります。

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秋元里奈@食べチョク代表
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