沖縄が植民地的であるとはどういうことなのか?(2)
沖縄が植民地的であるとはどういうことなのか?(2)
やってくるのは米軍基地だけではない。
植民地にやってくるのは支配者だけではありません。
「植民地を救うのだ」というスローガンを抱えた運動家もやってきます。善意で。
でも、その「善意」こそが問題なのです。
結論から先に言うと、「沖縄の問題は沖縄人でなんとかするから余計なお節介はしないでくれ」です。
なぜなら、その「善意」の人たちがよく口にする台詞が、「私たちがこんなに頑張ってるのに沖縄人は」だから。
もう、これ以上の説明は要らないですよね。
実は彼らの事をテーマにした社会学の論文がいくつかあります。ものすごく端折って結論を言うと、「彼らは自分探しの旅に出て沖縄にたどり着いた。沖縄の平和を守ることこそが自分の使命なのだと、やっと自分のいるべき場所を見つけた」です。
しかもその論文はそれを肯定的に書いている。論文を書いたのは県外の研究者。
学会でその発表を聞いたときに私は質問しました。
「それって、自分探しに沖縄を利用してるだけではないのですか?」
その応えは「そうです。だから沖縄は素晴らしいのです」。私は絶句してしまい何も言えませんでした。
もう10年くらい前の話です。
その時、なぜ言えなかったんだろう!
「迷惑だ。帰れ!」って。
こんな話をすると県外から移住してきた人が萎縮してしまうので、念のために付け加えます。
私は沖縄への移住大歓迎です。自分探しで沖縄に来ても全然構わない。それを受け止めるだけのキャパがあるのが沖縄だから。
でも、上から目線、マウンティングは勘弁してください。特に「沖縄のために私は沖縄に来ました!」と言う人。
実は、最も問題なのは「知識人」です。特に「沖縄に寄り添いたい」「沖縄は素晴らしい」「沖縄のために」と言う知識人。
大学や新聞社にたくさん生息しています。
そして、多くの沖縄人が騙されています。だってキャラは「いい人」だから。
わー、過激ですよね。
ここからはついていけない人多数(笑)。
でもね、なのです。
長くなったので。
To be continued (笑)。
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