Wasatch Front 100_2021_まだ終わっていない 3/3
このエイドBrighton Lodge AS(69.3mile)が一番寒い。
そして、僕にとって鬼門である。
暖かい誘惑が多いのはもちろん、最後の3000M強の山を超える前、時間のコントロールをとても有する重要なエイド区間である。
少しゆっくりしていたのがまずダメだった。
ここはすぐに出るべきエイドである。
前回はこのエイドで時間をとってしまい筋肉が固くなり、序盤の怪我もあったせいで70マイル付近で足が止まり山の途中でDNFとなった。
まあ言い訳は色々あるが、このエイドでDNFしようとしていたランナーの方をレースオーガナイザーの方々に一緒に連れて行ってくれと頼まれた。
僕はこの時点で他人を連れて行けるほど余力がなかったし、少しでも休むと筋肉が強張ってしまうのでできれば動き続けたかった。
でもなんだか断れなかった。
それがトレイルランニングな気がするし、自分である気がすると思ったから。彼と一緒に先を目指して進んでいく、それはそれでよかった気がしたが、
やはり時間の計算があっていなかった。
今思うと、それは自分にはできないと断るべきだったのか?
それともどうすればよかったのか?
自分の答えは『これも100マイルレースなんだと思う。』
彼は僕なんかより経験値も100マイル完走も何度もされている方だった。
ワサッチとは相性が悪いようで今回が3度目で今まで参加した中で、
今回が最長に進んでいたレースだとおっしゃっていた。
素敵な出会いではあったが、僕の2度目の挑戦はここで終わっていた。
彼のせいにしたりはしないが、そこで冷静に状況判断できなかった自分の落ち度である。
前回は登れなかった2つ目の3200M強の山を超え、先のAnts Knolls AS(74.1mile)に到着、この時点で先は難しいなあと思ったが、係の方に止められなかったのでその先のエイドに向かって進んだ。
一緒に進んだ彼も体が右に傾き普通に歩くことさえできていないにもかかわらず、前に前に進んでいた。
とてもかっこよかった。
太陽が上がり始めた頃から身体が動き始めているのがわかっていたので走ることもできたが、もう自分の中でのレースはやめにしていた気がする。
Pole line pass AS(77.2mile)を目指し進んだ、もしかしたら10時の関門に間に合うかもと少し期待はあったがやはり間に合わず、
最後はその彼と一緒にPole line pass ASに到着し、2度目のワサッチ100を終えた。
僕はまた完走できなかった。
タイムテーブルから少しずつ時間がずれていき、67マイル時点ではゴールできるかできないかの瀬戸際にいたはずだ。その状況を冷静に判断できていなかった自分がいた。そこが今回の大きなミスだと思っている。
100マイルレースは経験値で補えることが多くある気がする。
僕は前回より2つ先のエイドには進めた。
筋肉痛は醜かったですが、前回みたいな怪我もなく、そのほかの機能も動いていた。あとはちょっとしたプランとメンタルでカバーできた気がする。
『僕は全部出しきれたのかなあ?』
また挑戦します。
次回になんとしても出場して完走バックルを手に入れたい。
まずは年始の2022年度抽選で当たることから!!!
また一歩前に進むしかないですね。
以下3回と動画に分けてアップしております。
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