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ドイツ語Goethe C1に1年8ヶ月24日で合格した話【ゲーテ】

はじめに

2021年7月4日からドイツ語の勉強を始め、2023年3月28日のGoetheのC1試験になんと合格していました(正直落ちたと思ってた…)。日数にすると632日、年月日数にすると1年8ヶ月24日(約1年9ヶ月)で合格しました。「ドイツ語をゼロから始めて2年以内にC1に合格する。条件はドイツに一度も住んだことが無い中で。」を達成できました。

僕は幼少期を海外で過ごしたこともあり、高校までは日本語の運用能力が低く、大学受験のセンター試験の国語が110点/200点だったことへのコンプレックスや、英語が話せるのは海外で育ったからだよね〜、と言われることへの反骨精神とw、自分自身の努力を証明したいというしょーもないきっかけからこの挑戦を始めることにしました。

試験は水物で運良く合格できたのも正直ありますが、せっかくなので自分の軌跡についてまとめておきます。

↓ちなみに試験結果

記念に点数を貼って起きます

具体的に何をやったのか

具体的にどのような勉強をしたのかは、過去の記事で書いています。具体的な勉強法についてはC1の結果が出る前に書きました。なぜなら、受かってからドヤ顔で書かれた文章よりも、受かっているか分からない状態での率直な内容の方が参考になると思ったからです。ドイツ語の勉強論を知りたい方はそちらをご覧ください。

■ note記事一覧
note: ドイツ語 Goethe C1 受検記(2回目)
note: ドイツ語 Goethe C1 受検記(1回目)
note: ドイツ語 Goethe B2 合格記

■ Youtubeチャンネル(ドイツ語をしゃべる姿とか見れます)
Akira Yamada

結局、語学を上達するには何が必要なのか

一番重要なのは、その言語を使いたい、学びたい、という情熱だと思います。僕はGoethe C1を受検した直後に仕事が忙しくなってしまい、ここ2週間は一切ドイツ語を勉強できていません。仕事に没頭しつつも、僕のドイツ語への情熱は今の仕事への情熱に劣る程度か、、、と冷静に内省しながらも、仕事に打ち込んでいました(笑)。今回のC1はおそらく落ちているし、やっぱりC1を諦めようかなと思っていたほどです。熱量が高いのか低いのかよく分かりませんが、僕の情熱はそんな感じでした。

「情熱」とか「熱量」というと抽象的ですが、具体的に言うと次の通りです。シンプルに、「ドイツ語を読みたい」「ドイツ語を聞きたい」「ドイツ語を書きたい」「ドイツ語を話したい」というモチベです。そして、そのモチベは行動に移されなければ意味がありません。

リーディングとリスニングについて:
僕は今の会社で人事の役割を担っていますが、良い組織(会社)を創っていくうえで政治や歴史の知識は意外と役立ちます。この興味関心から、様々なテーマに関するドイツ人の考え方に興味を持ちました。ロシアとウクライナの戦争についてドイツ人はどう考えているのか。日本のニュースでは年金問題や少子化問題が中心となっているが、ドイツ人の政治的関心はなぜクリーンエネルギーにあるのか。日本は少子化が問題になっているがなぜドイツは少子化を食い止めることができたのか。日本は2000年には一人当たりGDPが2000(世界2位)→2021年(世界22位)と大きく下落しているがなぜドイツは2000年(世界16位)→2022(世界17位)とキープできているのか。自分なりに真理を追究するにはドイツ語のニュースをドイツ人と同様に受け取り、自分なりの解釈をしたいと考えていました。そういった考えから、ニュースや文献を読んでなるべく単語を吸収しようとは努力していました(※一方で普通に難しくて、めちゃ苦労しました。。。)。

ライティングとスピーキングについて:
毎週、2回ほどドイツ人の先生にマンツーマンでレッスンをしてもらっていたので、基本的には自分の関心事をドイツ語ネイティブの先生と意見交換をするのが楽しかったです。日本の不動産価格が高騰している話とか、日本人はなぜ転職をしないのかとか、先生からしたらマジでどうでもいい話に付き合ってもらっていました。この謎の情熱があったからこそ、前に進み続けることが出来たのかなと感じています。先生には「Akiraはいつも話題を用意してくれるから、授業の準備が不要で楽だわ!」と言われたほどです(笑)。

ゼロからC1合格までに授業で取り扱った内容

参考までに、初めてドイツ語の授業を受けた日から、合格した試験日までのプライベートレッスンの内容を載せておきます。B2合格までは過去問ゴリゴリで押し通せましたが、C1合格に向けてはニュース、本、オンライン記事を題材にして、何が正しい勉強法なのかもよく分からないまま先生とディスカッションをたくさんしました。取り扱ったテーマは森林伐採、「パンの耳」という単語に関する方言ごとの違い、過食、バレンタインデー、アロマセラピー、ChatGPT、安楽死、差別用語、地球温暖化など、様々です。純粋にドイツ人の考え方を知るのが楽しかったです。例えば、バレンタインデーでは日本の大学生は義理チョコを配るけど、ドイツでは大学生は義理チョコとかはなくて恋人にバラを渡す人が多かった、等。簡単な単語を繋ぎ合わせてうまく話す練習をし、通じることを優先してきた結果、C1のSprechenで23/25 (92%)を得点できたのかなとも感じています....。

以下に先生とやった全149回の授業内容を貼り付けておきます。

149回分のitalkiのSalomeとの授業内容。Salome先生以外からはお金を払って教えてもらったことはありません。

で、どうやってモチベを保つのかって話

シンプルに、同じ方向を向いて頑張っている仲間を持つことです。それは先生でも良いし、一緒にドイツ語を学んでいる日本人でもいいし、ドイツ語を勉強している日本人でもいい。ドイツ語の如何にかかわらず、人生を豊かにしてくれるのは一緒に居て楽しいと思える人たちとの繋がりです。その人たちと一緒にドイツ語を媒介して繋がり、日々の悩みや他愛もない話をする。10代から60代まで、色んな人との交流を経て自分なりのモチベを見つけて頑張る。日本でドイツ語を勉強しているリア友(死語?w)が全くいない中で、インターネットで出会った皆さんとの繋がりはかけがえの無いものになっています。

僕はドイツ語の勉強を2021年7月に始め、その2ヶ月後に「ドイツ語だいすきクラブ」というニーナさんが運営しているコミュニティに参加し、それが大きなモチベになっていました。自発的にドイツ語を学びたい老若男女が集い、積極的に勉強会を開いてくださる人が居る中に飛び込んで色々と勉強しました。初めてA1の勉強会に参加して、自分よりもドイツ語学習が進んでいる人たちに自己紹介をして、「おお、うまく通じた!」と喜んだ日をまだ覚えています。こういった小さな達成感や楽しみが自分の糧になったと感じています。

せっかくなので宣伝しておきます笑↓。みんな参加しよう!w

今後どうするの?

正直、C2は目指したいものの、ちょっと勉強のペースは落としたいと思います。ChatGPTを始めとして技術の進展が目覚ましいので、もう少しテック側の勉強をしようかなと考えています。自分の中で語学学習を支援するアプリ開発の構想があるので、それを実現してみたいなと思ってたり。

これからもドイツ語と関わり続けていくことは間違いないので、ドイツ語だいすきクラブのみなさん、これからもよろしくお願いします!

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