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仕事選びで迷った時に捨てたこと

迷うということは、選択肢のメリットやデメリットが拮抗している状態。だから新たに判断基準を作らなきゃ、今のままじゃ決められなくて当たりまえ。

そこで選択肢となる仕事のメリットやデメリットについて、その事柄は「取り戻せる時間」なのか、という視点で考えてみるのはどうだろう。後でもできる、今じゃなくても良い「取り戻せる事柄」は一旦傍に置いておく。

例えば、ワーキングホリデーには年齢制限がある。対象となる年齢を過ぎてしまったら、この制度をつかい海外で働くことはできない。だから「取り戻せない時間」といえる。

ワーホリに限らず求人には年齢制限があったり、選択肢になり得る求人募集が運良く出されるか、というタイミングもある。めったに求人募集を出さない憧れの会社があったとして、今まさに人を求めてる、それも自分が求職活動中の今、なんてのは「取り戻せない時間」といえる。

僕は20代で3度の転職をした。完全ひとり身の時は、仕事選びで給料や福利厚生の事なんてほぼ考えなかった。その時は飲食店のコックだったから、自分のスキルを高められる職場に勤めることを1番に考えていた。当時捨てたことは「お金や福利厚生」だったと気づいたのは、ずいぶん後になってから。

完全ひとり身の時は、給料や福利厚生の事なんて気にせず、自分のスキルを高めることだけ考えていた僕も結婚を間近に控えた3度目の転職の時はめちゃくちゃ考えた。

飲食の仕事は好きだったが、勤務時間がとにかく長い。コックとして勤めたまま、彼女(妻)との時間や将来生まれてくるかもしれない子供との時間を、自分が望むように作れるのか、と考えた時に今の働き方では無理だと考え、僕は飲食業界から不動産業界へ転職した。

6年程やってきた料理の道から離れるのは辛かったし怖かった。だけどそれ以上に僕は家族との時間を作りたかった。だから当時働いていた飲食店よりも勤務時間も短く、給料も高く、福利厚生も充実している不動産会社へ転職した。

このとき捨てたことは「好きなことA」だった。つまり好きな料理の道から離れたこと。だけど僕は今も好きな不動産の仕事をやっている。好きなことって1つじゃない。

僕は好きなことを仕事にしたいから、AがダメならBをやる。好き度90%の仕事がダメでも、88%の仕事はどうだろうって考える。

それにもし不動産業が自分に合わなければ、また飲食業に戻って作戦を練り直そうと考えていた。そんな気持ちは今も一旦傍に置いたまま。

「取り戻せない時間」自分にとって大切な事柄を明確に、迷った時は「取り戻せる時間」「取り戻せる事柄」は一旦傍に置いておこう。

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