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【曲紹介】生業/Creepy Nuts

記事1本目は大好きなCreepy Nutsの「生業」を紹介。

ミニアルバム「よふかしのうた」に収録されている、Creepy Nutsのボースティングが満載なヤバい曲。

歌詞には、R-指定のHIPHOPシーンに対する思いや、葛藤に埋め尽くされている。

〜生業/Creepy Nuts〜

<ライブ映像>

<THE FIRST TAKE>

※THE FIRST TAKEの方がDJ松永の技術が見れるのでオススメ

<歌詞の一部を抜粋>
※個人の解釈が含まれています

あの日のパイセンお元気ですか?
貴方は今も現役ですか?
もう赤玉が出ましたか…
おれのペン先からは今夜も原液のスペルマ

若かりし頃によくいたHIPHOP界隈のウザい先輩に対しての歌詞。

赤玉とは、出たら精子が打ち止めになるという怖い玉のこと。

もうラッパーとして活躍してない先輩方に対して、
おれのペン先(チ○コ)からは原液(現役)のスペルマ(精子)が出てるぞ、と何個も意味がかかっている。

hiphopのヒの字も知らねー
客の前放り出されたって4の5の言わねぇ
あの手この手使って最終的に振り向かせる
そこらのクラブラッパーとは格が違う現場叩き上げ

アンダーグラウンドでイキがっているラッパーに対してのヴァース。

フェスにでたり、他ジャンルのライブに出て名前を上げてきたCreepy Nutsだからこそ言えるら歌詞。
(R-指定が昔のバトルで「お前は現場上がりじゃねぇ!」ってよく言われてたからこその歌詞)

お前の歌詞、幼稚園児の作文
俺の歌詞、広辞苑10冊分
お前のバース、オートチューンがかかってる
俺のバース、いくつも意味がかかってる

お前(おそらく最近のトラップ系の若手)と俺(R-指定)を対比している、これまたエグいヴァース。

幼稚園児の作文と広辞苑10冊分という、韻の飛距離が遠い真逆の表現がヤバい。

この後も
流行病と末期症状
ウサギとカメ
リズムネタと話芸
など、対比しながらディスしてる。

お前の声、お前のキー、そいつはオートクチュール
履き違えた親不孝にはスパルタ、戸塚ヨットスクール

ここは戸塚ヨットスクールが強烈な過ぎて抜粋。笑

戸塚ヨットスクールは、体罰で問題になったヤバいスパルタ学校のこと。

俺のラップは大人ぶったガキには分からん
ガキの心持った大人に分かる
ニワカな客のせいにしたがる
言い訳はアンダーグラウンド

ここが個人的に一番好き。

多分、自分がガキの心を持ってる大人で同世代のCreepy Nutsに共感できるからだと思う。

あと、またアンダーグラウンド系ラッパーに対してのディスを入れてる。

10分、15分でぼったくって
女喰ってリアルな音楽って顔してるから
ますます困惑してる こいつはヤバい原状

「こういうラッパーたくさんいそう!」っていうあるあるに対して、これまたディス。
(Rさん、あんたどんだけ周りに嫌なラッパー多いの笑)

音楽だけで勝負してるCreepy Nutsならではの矜持が垣間見える。

まだ始まったばかり
道程なら長い
俺の生きた証
記すダイアリー
生業

最後は生業で締める。


今はなくなりつつあるが、HIPHOP業界にはメジャーアーティストをセルアウトとディスる風潮がある。

もしCreepy Nutsはセルアウトだ、ポップスだと批判しているヘイターがいたら、この曲を聞かせたい。

歌詞に何度も出てくるように、彼らはただのラッパーであり、DJということ。
それ以上でもそれ以下でもない。


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