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都知事選と地方自治選挙について思うところ
※この記事は投票日(7/21)に書きなぐり、投票終了(7/21 18時)後に投稿しました。
今日は私が住む須賀川市で市長選挙が実施された。実に16年ぶりとのこと。そして、それに伴って市議会議員の補欠選挙も開催された。今回の選挙の様相が正直に言って都知事選とは全く違ったので、思うところをつらつらと書いてみる。
都知事選について
都知事選自体については私より遥かに詳しい人達がたくさんの深い論考をしているので、ここで屋上屋を架すことはしない。しかし、地元の首長選を見ていると、都民に対して羨ましさを感じざるを得ない。なぜなら、都知事というたった一つのポストに対して56人もの立候補者がいて、それぞれが自分の考えを主張し、都民は一番賛同できる人に投票できるからだ。ポスター問題等、賛否両論があったが、議論が起きること自体が豊かな民主主義の発現だと私は思う。結果として、大都市東京で投票率60%越えは快挙というほかない。
ちなみに、私は候補者の中で安野氏推しでした。↓この記事とかまじパネェと思ってます。優秀な人とその周りの優秀な人に社会を良くしてほしい。
ちなみにちなみに、2位になって話題の石丸氏と私は大学も学部も一緒で、彼の卒業年と私の入学年が一緒(つまり入れ違い)なので親近感もあるけど、市長時代を見ていると支持できない。京大出て赤い銀行でバリバリ仕事してきた人なら田舎の議会のオジサン議員達を論破して無双できるだろうけど、それでは具体的な実績を作れないよね。
2024年須賀川市長選
さて、わが町の市長選。詳細についてはこの記事に譲るとして、記事に書かれていない事実を書いていく。現市長は3期12年で辞めたかったらしいが、コロナ禍もあり、もう1期務めて16年の任期を終えた。今回の市長選に安藤氏がいち早く立候補を表明した(というかこの市長選を目指して昨年の市議会選挙に出なかった)。しかし、その他の候補者が全然決まらず、ようやく決まった対立候補は現市議会議長の大寺氏だった。市議会議員は23名中18名が(県議3名も)議長を応援し、安藤氏を応援する議員はわずか2名。
現職議長が辞職するので市議会議員のポストが空き、市議の補欠選挙も開催されることとなった。こちらに先に立候補したのは75歳のおじいさん。あわや無投票かと思われたけど、ギリギリ(締切5分前)に74歳のおばあさんが立候補して選挙となった。
選挙=リーダー選び
ここまでの事実だけでもだいぶグダグダ感が伝わると思うけど、ここからは私見を述べていく。
話は変わるが、私は古今東西の歴史をずっと紹介してくれるCOTEN RADIOを愛聴している。それを聞いていて僕が学んだのは「昔はリーダー選びが死活問題だった」ということ。(たとえば、数万の兵を持っている上総広常は、数十騎を従える源頼朝のリーダーの器を推し量って恭順した。)ちゃんとしたリーダーを選んだ社会や組織は繫栄していくし、間違ったリーダーを選ぶと滅んでしまう。ちゃんとしたリーダーというのは、現状を正しく認識し、諸問題の原因やメカニズムを分析して、自分なりの解決策や打ち手を導き出すリーダーのことだと思う。
さて、わが町の市長選でそれらが示されているかというととても疑問だ。「給食費無償化」という施策はどういう現状に対して、どのように効く施策なのか、「スマホで行政」はなぜ必要なのか、「町を元気に」と言う時に「元気が無い」のはどんな状態のことで、どうなったら「町が元気」な状態になるのか、候補者の話には疑問だらけである。
疑問を解消しようと両者のSNSを見ると、政策が語られず、候補者と握手する写真にエモめの音楽をつけたリール動画を流すばかり。
昔ほどリーダー選びが死活問題ではないかもしれないが、さすがに呑気すぎないか。
補足すると、これは決して突発的な選挙ではなく、4年前からあることが自明で、いくらでも準備ができた選挙である。
補欠選挙に至っては75歳対74歳の戦いで、年齢が全てではないが、どう選んだらよいか頭を抱えてしまう。
そんな選挙戦が繰り広げられているので、この前の都知事選を余計に羨ましく思ってしまうのである。
どんな選挙があるべきか
批判ばかりだと、「じゃあお前はどうなんだ」と言われそうなので、自分の記事を貼っておく。2年以上前で、Uターン移住して3年の時に考えたことだ。
上記を端に発して、芋煮会(政治活動)やらデイキャンプ(地域活性化イベント)やらを開催していたら、一緒に主宰していた人が昨年の市議会議員選挙に立候補し、圧勝した。
その時の選挙活動を綴った妻の記事↓も貼っておく。特に女性から好評の記事である。
さて、僕の今回の一番の関心は投票率だけど、昨年の【45.28%】を越えるか。たぶん越えないと思う。