#わたしとマリノス、と
akira(@akiras21_)です。
激動の2019年もいよいよ大詰め、みなさま如何お過ごしでしょうか。
えー諸般の事情から波に乗り遅れた感満載ではありますが、そろそろ書いてみようと思います。「#わたしとマリノス」。いや乗り遅れたわけじゃないんだよ、最初からこのタイミングに書こうと思ってたんだよ。そしたらいろんなことがあったもんでさ…と、そんなことはさておいて。
僕がマリノスサポーターを名乗るようになったきっかけは、今から2年ほど前に『Web Magazine hamatra』の企画「My First Game」で書かせていただいたとおりです。なので、そちらをご覧いただくとして。
今回はそこから少し先の話をしていこうと思います。時系列にしたがって、まずはここから触れていきましょう。
『Diario de F. Marinos』:なぜブログを始めたのか
海外発のマリノス情報を紹介するブログ、“ディアマリ”こと『Diario de F. Marinos』を始めたのは2017年のこと。先日お招きいただいたお市さん(@iMaggoTs_09)のツイキャス『Fool Man Say』でも少しお話しましたが、自主的に情報を集め、twitterで発信していたのをブログにまとめてみようと思い立ったのがそもそもの始まりでした。
メディアが報じるよりも前から情報をキャッチして、発信する人々は昔からたくさんいました。しかし、どこかのクラブに特化してそれを行っていた人はなかなか見かけなかったので、それなら自分がやってみようと。
今になって思えば、このブログが盛り上がったのはマリノスとCFG(シティ・フットボール・グループ)のパートナーシップがあったからかもしれません。世界中いろんなところから外国人選手が加入するようになって、情報を追いかける側としても「次に来るのはどんな選手なんだろう?」とワクワクしていました。
そして、CFGという大きな組織の中にあるマリノスとして、グループがどのような動き方をしていて、それにマリノスはどのように関わっていくのかということを知るきっかけにもなりました。
とはいえ、僕もみなさんと同じ一般のサポーター。マリノスというクラブではどんな人たちがどんなふうに動き、取り組んでいるのかを知る機会はなかなかありませんでした。そんな折にお声掛けいただいたのが「沸騰プロジェクト」でした。
沸騰プロジェクト:クラブがより身近な存在に
「沸騰プロジェクト」がどんなものか、もはや説明不要かと思いますのでここでは割愛します。僕自身すべての回に参加してるわけじゃないんですが、集まったメンバーはそれぞれいろいろなところ、いろいろな形でマリノスに対する熱意を持っていて、クラブスタッフの方々がその熱意に耳を傾け、時にはアイディアが実現するという仕組みがとてもいいなぁと思いました。
そして、これは沸騰プロジェクトに参加した人たちがたびたび口にしていますが、クラブは僕らサポーターのことをよく観察しています。そして、僕らの目線に立って「あれはどうだろう、これはどうだろう」ということをとてもよく考えています。僕らが日常感じていることをスタッフの方にお話すると「あー、やっぱりそうですよね」というふうにお返事をいただくことが多く、その上で自分なりの提案をお話すると「なるほど!」と言ってメモ書きをひたすら走らせる…というシーンが数多く見られました。
歴の長さにかかわらず、スタジアムに訪れたことのある人なら、物の善し悪しに関係なく何かしら思うところがあるのではないでしょうか。次の機会があれば是非応募してみてください。クラブへの関心がきっと今以上に高まって、いわゆる「自分ごと」になっていきますよ。
#ざっくりレビュー :リーグ戦全試合を書き終えて
といったところで、話題を移しましょう。スタジアムでの試合との関わり方が今季から少し変わったのをきっかけに、せっかくだから何か新しいことをしようと思い立ったのが「マッチレビューを書くこと」でした。
僕は以前から試合を観るたびに「あの局面はこういうことだったんじゃないか」「あの選手はこういう意図でプレーしてたんじゃないか」というようなことをちょくちょくツイートしていました。そして、2018シーズンにアンジェ・ポステコグルー監督が指揮するようになってからは自分の中で考えが大きく整理されたこともあり、その思いが大きく加熱。と同時に、当時自分の周りで観ていた人たちとの意見の違いが気になるようになりました。
サッカーの見方は人の数だけあるもの。ですが、それにしたって「それはそういうことじゃないのでは…」というものがしばしば聞かれました。なんでそこに突っ立ってるんだ、なんでボールを受けに行かないんだ、なんでプレスに行かないんだ…などなど。リアルタイムで観る時の視点から得られる情報の違い、そしてそもそもの情報量の多さなど、ある程度仕方ない面があるにしたってさすがにそれは違うんじゃないの、と思うことが度々ありました。
なにより選手たちは「このサッカーを続けた先にあるものを信じて」ということを口々に強調していました。結果だけ見ればそりゃまー酷いシーズンでしたが、選手たちの意図が(少なくとも僕には)感じられたシーンが数々あったのもまた一側面。そんなわけで僕は彼らの取り組みを理解しようと努め、時には選手に向かって怒鳴り、またある時には大きく手を叩いて選手たちを称賛しました。
この僕なりの取り組みに加えて、「自分はどう考えてるのかをまとめつつ、発信することにチャレンジしてみよう」と考えました。今季はリーグ戦34試合のマッチレビューをとにかく書こうと決めたんです。できるだけ僕らしく、なんとなーくフワッと伝わるぐらいで、そしてそれを読んだ人々が自分の意見を持てるように、これだけが正解ではないよという意味も込めて「#ざっくりレビュー」としました。
そんな感じでのらりくらりと始まったものですから、構成から作風から紆余曲折しつつ、見えない締め切りと闘いながらなんとか34試合すべて書き切りました。書き終わって思うのは「やってみてよかった」ということです。それと同時に、世の中には鉄人がめちゃくちゃ多いということも知ることができました。自分自身には足りない視点がまだまだたくさんあって、もっとインプットしていかなきゃなということにも気付かされました。
来る2020シーズンに向けた取り組みについてはまだ全く決めてませんが、レビューを書く時に気にかけていた、
◎ 試合中に自分が感じたこと
◎ 試合を見直してみて整理できたこと
◎ 次の試合はどこに注目するかを考えること
という3点はこれからも大切にしていきたいなと思います。
これから:この先何度でも
そろそろまとめに入ります。
本稿で触れたあたりの時期は人とのつながりが特に増え広がっていった時期で、それまで以上にいろんなことを見聞きしたり、それまでは雲の上の存在だと思っていたような方々ともお話できるようになって、見える景色がほんの少しだけ変わったりもしました。
ただ、それよりも前から僕のことを気にかけてくださり、引き上げてくださった方々がいることも忘れてはいません。特に、長らくお世話になったグループのみんなには感謝しています。たくさん迷惑も掛けたけれど、あのグループで過ごした日々がなければ今の僕は間違いなくありませんでした。この感謝の気持ちを直接伝えることはなかなかできなくなってしまったので、代わりにここに記しておこうと思います。
さて、2019年はご縁と想いが重なっていろいろな経験をさせていただいた一年でした。2020年、そしてその先は何が起こるか分かりません。分からないからこそ何が起きても楽しんでいきたいなと思います。なので、来年も何かしら発信し、創作していきます。その中でまたご縁があったらいつでもお声掛けください。
はじめてこの身をもって体験した優勝の瞬間は思ってたよりもあっけなく、むしろ後からじわじわと実感が湧いてくるものでした。でも、何度振り返ってもいいものですね。近い将来、また味わえたらなと思います。
それと、シーズン終盤に何度か主張してきましたが、これからのマリノスに対しては“世界”を意識した声を向けていきたいと思います。5年前はこの目で観ることができなかったアジアの舞台に立ち、さらにその先の景色も見てみたいからです。
そして、「マリノスのある日常」「サッカーのある人生」の良さをこれからも忘れずに生きていきたいと思います。いろんなことがあったけど、いろんなことが起こった日々でした。
まとまりなんてありゃしねえなこの文章!ということで、これからもどうぞよろしくお願いします。