【ACL・GL第2節】横浜F・マリノスvsシドニーFC【#ざっくりレビュー】
akira(@akiras21_)です。
ちょっとだけネタを混ぜた結果、文字数が増えてます。
今節の相手はシドニーFC(オーストラリア)。いろいろあって1月31日以来19日ぶりの実戦だったようで。みなさん募金はしましたか?それじゃ今回もAFC公式サイトの情報を引用しながらお届けします。
スタッツおよびその他もろもろ
【AFCチャンピオンズリーグ グループH 第2節】
横浜FM 4-0 シドニー
69.4% <ボール支配率> 30.6%
70.0% <デュエル勝率> 30.0%
728 <パス数> 317
90.9% <パス成功率> 75.1%
24(9) <シュート数(枠内)> 6(1)
(※一部抜粋)
パスを728本出して成功率90.9%という驚異的な数字を記録。ここで衝撃の事実をお知らせしなければなりませんが、「成功率90%超」ということは全体の9割以上が成功するということであり、10回中9回は成功するということなのです。また、90.9%というのは全体の半分を遥かに超える割合で、残りはなんとわずか9.1%しかありません。つまり、100人乗っても大丈夫なイナバ物置に本当に100人乗っているとしたら、そのうち90人と0.9人が該当し、残りの9.1人は当てはまらないということになってしまいます。別の事例としてある連続した4試合における両チームの総得点が37点だった場合、33点は全体の89.1%となるため、90.1%はこれを1%上回ることになります。
ボケに尺を使いすぎたのでスタッツはこの辺で。ササッと次に移りましょう。
シュートはどこから?今日はここから
緑色:枠内シュート
赤色:枠外シュート
水色:ブロックされたシュート
マリノスのシュート位置を図示したものです。ゴールが決まったシュートも入れると更にゴチャつくのでとりあえずこれだけ。これでもかってぐらい真ん中からでした。強いて言うならちょっぴり左サイド寄りかな。
なおキーパス(=シュートにつながったパス)の位置はこんな感じ。
なかなかいろんなとこから飛んできてますな。時間経過とともにシドニーが引いてきたことを差し引いてもとにかくバイタルエリア付近にボールを運ぶんや!という意思が読み取れますね。
空からヒートマップを見てみよう
くもじいじゃ。てことで、ヒートマップを見てみましょう。
上はシドニーFCで下はマリノスですが、実はこれ両チームの2CBのヒートマップを重ねたものになります。シドニーはライアン・マッゴーワンとアレックス・ウィルキンソン、マリノスはチアゴと伊藤槙人です。マリノス2CBは高め・広い範囲で2CBが動き回っていたわけですね。ちなみに、
…このヒートマップ、何人分かを重ねたとか思うじゃないですか。なんとこれ扇原1人分なんですよ。ほいじゃダブルボランチの相方・喜田はというと、
右サイドライン際がちょっと濃いめ。扇原と呼応したポジショニングに加えて、この試合で縦横無尽に動き回っていた松原のカバーリングを喜田がひっそり行っていたこともこの画像から読み取れます。内助の功。
あと喜田はボックス内どセンターに位置取ってるのもまたいいですね。この位置でシュートブロックしてたのはむしろ伊藤槙人だったあたり、喜田はシュートコースを切ってた(=シュートを打たせないようにしていた)んでしょう。シドニーのシュート位置を見てみると、
喜田・槙人がいたあたりからはシドニーにシュートをほぼ打たれてない(打たれても槙人がブロックした)、という結果になりました。どうでもいいけど26番のロングシュートな。在りし日の飯倉チャレンジを重ねましたぜ。
おわりに:ドン引きの相手にゃセオリー通りに
ともあれACLはGLで2連勝とスタートダッシュに成功。今回はゴールを中心に取り上げましたが、キーパスの集まり方を見てみてもドン引きの相手にはゴールの正面からシュートを打とうという気概が見えました。セオリー通りですかね。
「点差がつく→ドン引き」を仕掛けてくるシドニー相手にマリノスはこうした攻め方をしていたわけですが、これがリーグ戦になるとどうなっていくのか。昨季前半は「裏抜けカウンターよりも崩しての得点」だった印象が残ってますしね。
さて目前に迫ったガンバ大阪戦、いよいよJ1リーグ開幕はすぐそこです。リーグ戦の #ざっくりレビュー の書き方はちょっぴり変わるかもですが、ともあれまた週末にスタジアムでお会いしましょう。それじゃ今回はこの辺で。アスタ・ラ・ビスタ、チャオ。