【#ざっくりレビュー】2019 J1リーグ第24節 名古屋グランパス戦
akira(@akiras21_)です。
後々出てくるあの曲は冬の曲なんですが、勝手に夏のイメージを持ってました。
【前節の振り返り】
【vs名古屋 前回対戦の振り返り】
ということで、今節のメンバーは以下。
[4-2-1-3]
GK:杉本大地
DF:広瀬陸斗、チアゴ・マルチンス、畠中槙之輔、ティーラトン
MF:喜田拓也、扇原貴宏、マルコス・ジュニオール
FW:エリキ、仲川輝人、遠藤渓太
[SUB]
中林洋次、ドゥシャン、松原健、和田拓也、大津祐樹、渡辺皓太、中川風希
「チームびっくり人間」ことマテウスが契約上の関係で出場できないため、遠藤渓太が左ウィングで先発復帰。一方、エリキは右ウィングにポジションを移し、仲川輝人は1トップとして引き続き先発メンバーに名を連ねました。
いつもならこのまま試合の流れに沿っていろいろと見ていくところですが、今回はちょっぴり構成を変えてみようと思います。
まずはご機嫌ナンバーと共にざっくり総括
ジュディマリとも迷ったよ!あとほんとはもう1種類PVがあるんだけどね!気になったら探してみよう!
えー結果から申しますと、スコアは5-1の圧勝でした。クリリンのPK2発と遠藤のドッピエッタ、そしてエリキが例のバイシクルシュートを決めてイタリアにバレるなど盛り沢山でした。
大量得点の試合は観ていて気持ちがいいもので、新垣結衣と磯山さやかが自分に迫ってくるのをいなしながら、こっそり橋本環奈とデートしてたら遠くの方から小西真奈美に微笑みかけられるぐらいグッと来ます。自分でもちょっと何を言ってるのか分からないのでおそらく皆様にはまったく伝わらないでしょうが、要するに楽しいということです。
とはいえ、「むむっ、これは…」と見逃すにはちょいと大きすぎるシーンも無くはなかったわけで。たとえばこちら。
マリノスの“最終ライン”は誰なのか?
とうとう手を出してみたよ、footballtactics!
ということで、だいたいの流れは上図とDAZNでご確認いただければと思います。チアゴのポジションが少し下がり気味なためにオフサイドトラップが仕掛けられず、さらにそうして生まれたスペースを使われてしまう…というダブルパンチです。
最終的には水際のところで畠中がクリアして事なきを得ましたが、同じような光景が試合中に何度か見られたので、おそらく偶発的でない何かがあるのかなと思いました。とすれば、
①チアゴだけがラインを外れる立ち位置は容認されている可能性がある
→裏抜けをされたとき、チアゴのスピードなら追いつけるから
②チアゴが最終ラインの基準点になっている可能性がある
→ラインを低めに取っていれば裏抜けを防げるから
このどちらかだろうと思われますが、ティーラトンも広瀬・畠中ラインと同じ高さを保とうとしていることを考えるとおそらく①であり、この場面ではそれがエラーとなってしまったのでしょう。
チアゴは確かにトップスピードが速いです。しかし、
▼ガブリエル・シャビエルのマークに就くことで体の向きを制限されている
▼シミッチ→エドゥアルド・ネット→前田のパスワークがほぼシームレスなダイレクトプレーの連続
となればさすがのチアゴでも対応が数秒遅れます。そして、前田直輝はその数秒の間にトップスピードに到達できる加速度を備えていたために、その穴を突かれた形となりました。
≡ 対策とポイント ≡
この場面以外にも、似たようなライン形成となったときにファーサイドの吉田豊にクロスを通されてあわや得点機…というシーンもあったので、ちょっと対策は考えておきたいもの。と言いつつ対策そのものはとっても簡単で、チアゴに最終ラインの直線化をバッチリ守らせるのが最も明快です。
ただ、相手をハーフコートに押し込んで連続攻撃を仕掛け続けたいマンであるボス的には、
◎ハーフコートの中で攻撃に関与する人数を増やして相手を翻弄したい
◎守備→ポジティブトランジションの時間短縮
という観点からして、チアゴのひとり最終ライン化も容認したいところなのではないかと思います。
なので、時間帯やチアゴ本人・ゴールキーパーの能力も踏まえて「通常モード(みんなで守る)」「ひとり最終ラインモード(チアゴよろしく)」を切り替えるポイントを設定するのが良いでしょう。もし既に設定してたとしたら、より徹底するべきでしょう。「ああ、あそこ穴なんや」ってそろそろバレてるぞ。
私的MVPを決めてみる:これもこれで質的優位
さあさ、冒頭でもちょっぴり触れたけど振り返ってみようかこのシーン!
4人でパスコース塞いで、宮原が距離詰めて、コーナーの方に向かせたら「これで終わったわ」って思うじゃん?実際俺もそう思うじゃん?クロスが飛ぶんですよこれが。
その後エリキがシュートコースを胸トラップで作ったのも、はたまたニアにシュートを蹴ったのも凄かったけど、クロスが飛ばなきゃこのシーンも生まれなかったと考えると、ここはやはり遠藤を評価したいなと思います。
このシーン以外にもサイドに張って宮原をピン留めしていたり、それでいてティーラトンがハーフスペースでボールを受けて反転すればギリギリオフサイドにならないポジショニングをしていたり、ほんでたまには仲川とポジションチェンジして真ん中に入ってみたり、はたまたボールの位置を軸にした反転を見せたりと、実に多彩な動き・プレーを披露。
前節はマテウスが個の力で単独突破とかえげつないクロスを入れたりとかしてましたが、うってかわって遠藤は質実剛健、手堅くも効果的なプレーを随所に見せていました。これもこれで質的優位ですね。ということで、とにかく働く遠藤渓太はこの日2ゴール1アシストとしっかり結果も出しましたし、私的MVPに認定しちゃおうと思います。
そういえばあの選手も26番で右サイドやってたよね
オーダー!喜田・扇原・渡辺の中盤3枚!(CV:中居正広)ということで、大変僭越ながらちょっぴり考えてみたいと思います。
脚が攣る寸前までピッチを縦横無尽に走りまくった仲川に代わってナベ・コウタこと渡辺皓太が出てきたわけですが、
◎この時点でスコアは3-0
◎宮原が一発レッド(厳密にはイエロー相当が重なったからだけど)で退場していたため、そもそも数的有利な状況
という2つのポイントが設定されていました。これを踏まえて、ごくごくぼんやりと考えてみましょう。
渡辺の交代出場によってクリリンが1トップに入り、引き続き4-2-1-3の形だったわけですが、たとえば4点目のシーンを見てみると、遠藤とエリキがそれぞれ両サイドのタッチライン際に張り、その1列後ろでシミッチを挟むようにして渡辺、クリリンが並ぶというゼロトップ状態になっていました。この形、前節はクリリンとエリキで試そうとしてたやつですね。
あと、扇原がやたらと上がってくるようになりました。それに呼応して、扇原が上がる素振りを見せれば重心後ろめな予備動作を取り、ボールを奪われればファーストディフェンスに向かいつつ、誰かに任せられるようであれば深追いはせずに次のパスコースを消しに動く。あくまでもトップ下付近を中心としてプレーしつつ、状況に応じてサイドにも寄ってくし、ハーフスペースが空いてりゃガンガン駆け上がったりもするこの感じ、どことなーくマリノス時代の三門雄大っぽい気がするんです…
上に挙げているような事象や、その他にも中間ポジションを取って1人で2人分のマークを惹きつけたりしているのを鑑みると、喜田の「アンカーの位置で反転してのスイッチング」やら、同様に扇原の「相手が守備ブロックを固めてきたらその上を飛び越すロングパス」といった、後ろから2列目から攻撃スピードを加速させる手段が渡辺の登場によって幅が広がり、かつ使い分けができるようになる可能性を感じます。
だとすれば、右サイドバックの位置に喜田が付きっきりになってしまうような状態はちょっとなんとかしたいですね。これも使い分けは相手によりけりですが、エリキだけでなくチームびっくり人間・マテウスも加入したことですし、たとえば相手・局面によっては広瀬の突破力・フィジカルだけではなく、和田拓也のバランス感覚に委ねてみるのも一手ではなかろうかと思います。エリキ、マテウス、大津、そしてこの日の遠藤など、サイドの質的優位性が補強されつつあるからこそ考えられる方策ですね。
おわりに:気が付けばいつだって ひたすら何か探している
てな具合で、気になるところだけピックアップして書いてくスタイルにがっつり戻してみました。もちろんこの他にも気になったシーンはいくつかありましたが、そこはほら、原点回帰ということで。
ところで、先日横浜市内某所で集まって飲んだときに話題になったんですが、DAZN中継のカメラアングルだけではどーしても判別できない事象が起こっていたようでした。想像に難くない内容ではあったんですが、どうやら現地組と留守番組で評価が割れているらしく、僕自身も「うーんどうなんやろ」って感じなので、今回はあえて触れないことにしました。
そういえば、個人的に今節は前回ほど殴り合った印象はなかったです。ひたっすらトランジション合戦だったのは一緒なんですが、比較的中盤でボールを奪えていたり、杉本が事ある毎に立ちはだかってシュートを防いでくれたおかげかもしれません。あと時間を追うごとに名古屋のアタッカーが前線に張り付いたままっていうシーンが増えてましたね。ギャップはモテとチャンスメイクの極意です。知らんけど。
とにかく3連敗をド派手に止めたところで、次は開幕以来のガンバ大阪戦!勝て勝て勝て勝て三ツ沢やぞ!!