時間を戻せなくても覗くことはできる
こんばんは、akira muraccoです。イラストレーターをしています。
この度個展を開催します。東京は阿佐ヶ谷駅から徒歩5分ほどのVOIDというギャラリーです。この個展の制作に関してを残しておきたいのでここに書いています。
今回の展示は去年(2018年)夏頃、開催が決まりました。その時からイラストレーションの平面構成感を意識して描くようになった頃でした。それが結構安定して仕事にも繋がるようになったのはごく最近です。そして本展で展示するイラストレーションは集大成であること。それが、自分の描く基準だけではできなかったなということ。これらが結構主な感じに書こうとおもっています。
2018年から自分のイラストレーションは劇的な変化をしたんだなと思います。それは見た目の印象の問題でした。かなりぞんざいなものだったと昔の作品を見ると思います。2017年あたりからイラストレーションを自分の基準を作っていいものを集め出すようにしていたら、自分の好きなものの感じがわかりました。その時点では真似するしかできなかったのですが、2018年にかけて確実に変わって行っていることが自分でもわかりました。(instagramを見ていただけるといいのかもしれないのでリンクをつけています。)
わたしの好きな基準に引っかかるものが、アール・デコ、ロシアアヴァンギャルド、キュビズム、未来派な美術で、最近はこれらをピンタレストや古書店めぐりで集めることが暇な時のやることになっていて、イラストを参考に見ることはあるけど、見ているものの量としては確実に美術作品の方が多くなりました。あと、美術作品に目的を持って見るようになりました。最初は、シャガールやばくない?から始まったのですが、今では、シャルルマルタン、エル・リシツキーその他にも、、、、、、とかを好みます。結構影響されていると思います。
あと、最近はグラフィックデザインもよく漁って見ています。こちらもイラストより見ているのかもしれないです。好きなデザイナーは服部一成、仲條正義です。しかしながら2018年まで、この特に好きなデザイナーの方の何をわたしは好んでいるのか全く答えられなかったです。なんとなくでした。それは先述の、アール・デコ、ロシアアヴァンギャルド、キュビズム、未来派を目的を持って見ていたら、びっくりすることにつながりました。マジで、仲條正義はアール・デコ、ロシアアヴァンギャルドだ、、、と気づきました。それに未来派のサイケ感が加わると服部一成なのかな、、、と、勝手に思っています。そして自分も、過去とつながりを持てるものを作りたいと思いました。だからってそれそのままというわけにはいかない。そこに自分が付け足すものをどうひとつまみ加えられるか。これってものすごい大事なところで、一番時間がかかったところでした。
2019年に入り、そのひとつまみがわからないまま、時間は近づいてくるだけで焦りも出てきたりしました。その時はその時描いていたもので展示しようと思っていました。2月ごろのことです、理由は忘れましたが、偶然5年ほど前の絵をみました。かなり変わってしまったなと思いました。それはとても見せられないほど恥ずかしいのですが、そこにはむこうみずな夜という個展タイトルのような、不安感とか、なんか孕んでいるなという感じを受けたのでびっくりしました。同時にそれは、重苦しくなくていいなと思いました。黒の線画にアクリルで人物の服の色が明るめの水色で入っていて、そこに差し色が入っている画面です。これが二つ目に繋がってきたところになります。結果、個展のイラストレーションはそのふたつの繋がったところ(過去の他者の作品と過去の自分の描いたもの)を合わせたようなものになりました。個展のイラストレーションを描き終えた時、これで仕事がしたい、と心から思いました。
そんな感じで、いろんなものを受け入れられるようになった自分から出てきたものを展示するので、正直かなり恥ずかしいですが、わたしのイラストレーションの回答としてご覧いただけたら嬉しいなと思います。
最後に、個展の紹介をします。
akira muracco 個展 "むこうみずな夜"
2019/4/11(木)〜4/21(日)
会場 阿佐ヶ谷VOID(東京都杉並区阿佐ヶ谷北1-28-8 芙蓉コーポ102)
Open 【火〜木.日】15:00 - 20:00 【金〜土】15:00 - 21:00
会期中イベント: 4/11 ライブ pavilion xool ケータリング naho / 4/21 ライブ 君島大空 / 似顔絵ワークショップ(作家在廊時のみ)
※4/20夕方ごろからVOIDの周年パーティにより夕方ごろから展示は一時的にご覧いただけません。
みなさま、どうぞお誘い合わせの上お越しください。
↓DMです。
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