![Design_Rationaleのススメ](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/10042994/rectangle_large_type_2_f1e73f9848497d1fe1007830e1bede62.jpeg?width=1200)
00.Introduction
随分前に対話に基づくデザインとは? (v.1)という記事を書いた。アメリカへ留学をし、デザインを勉強して、サンフランシスコで仕事を始め、悶々と悩みながら辿り着いた一つの答えをまとめたこの記事を思っていた以上に多くの人に読んでもらうことができた。
日本に帰国して約半年の時間が過ぎた今でもDubberly Design Officeで学んだデザインに対する姿勢と理念が今でも自分がデザイナーとして取るべき行動と深めるべき学びへと導いてくれる。
幸運なことにも現在自分は、あるソフトウェア会社でサービスデザイナーとして新規事業の企画・設計や既存事業の課題抽出・コンサルティング業務を中心に仕事をすることができている。アメリカから日本で働くにあたってスムーズなトランジッションが出来るかどうか正直不安なことも沢山あったが、仕事を始めてからこの数ヶ月間でアメリカで得た経験が役に立つことはあっても足枷になることは一切なかった。(正規で海外に留学中の学生の皆さん、今あなたが一生懸命に心血を注いでいるその勉強はきっと日本でも役立ちます!)なぜならそれは、デザイナーとしてやらなければならないことは、地理的な場所が違えど、文化的な背景が違えど、言語的な表現が違えど、ほとんど変わらないからであると最近考えているからだ。
現在自分が多く携わるデザイン — 特にソフトウェア開発に関わるデザイン — は、横断的・学際的なチームで、様々な課題解決に当たることが一般的であることが多い。この手法は、複数の分野のエキスパート・ステークホルダーが協力して複雑な課題に取り組むことで、これまでにはなかったイノベーティブな解決策を導き出す可能性があるものである。その一方でそれぞれの分野の専門的観点や意向のバランスの調整の仕方によって課題の定義や解決策の策定に大きな影響を及ぼすこともあり、諸刃の剣的な側面も持ち合わせている。
このような対話型のParticipatory Design Processを成功へ導く鍵こそDesign Rationaleであると思っている。今回は、少しずつDesign Rationaleについて言語化していきたいと思う。
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On Design Rationale
00. Introduction
01. デザイナーとその役割の変遷
02. Design Thinkingとデザイナー
03. Design RationaleとDesign Methods Movement
04. Design RationaleとModel
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