好きな人が、優しかった。~ザ・ギース2024単独「Venti」(ネタばれナシ)
※ネタバレなしです!!!!!
今回は「こんなライブでした!」というより、私の感動を伝えるnoteです。
私が初めてお笑い芸人ザ・ギースの単独に行ったのは、おそらく2018年「その他の人々」。
同年のキングオブコントでも披露された「サイコメトリー」、またゴッドタンの下ネタ選手権で優勝してみせた「SL倶楽部」が披露されたライブである。忘れもしない、恵比寿エコー劇場。台風の週末。
今もファンが多い「勇者ああああ」にゲストで出ていた二人を見て、(オンエアバトルで見たことあるかもな~)(すぐ単独あるじゃん!)とお笑い好きの友達に頼み込み同席してもらった。
いたく、感動した。
あまりの衝撃にnoteを書きなぐるほどに。
そしてそのnoteはその後ザ・ギースでお友達ができるとしばしば「見たことあります」「なんか…すごいですね」とおほめの言葉などなどをいただくこととなる。
今回の単独、私は初めてザ・ギースを見た時の心のきらめきを取り戻した。
見た日から世界が輝いて見える。この世界はなんてすばらしいんだろうって。
映画「KING OF PRISM by PrettyRhythm」シリーズでは、作品内で描かれるショーを見た感動をそんな風に表します。
別途CMですがKING OF PRISMは夏に映画があるのでぜひ見ましょう。
よくわかるyoutube動画を貼っておきます。
宣伝は置いておいて
非の打ち所がなく、ストレスなく、ずっとわくわくしていた。
ストレスとは表現が悪いですが…たまにないでしょうか。これをいじらないで。そんな皮肉言わないで。だとか。
ギースに限らず私はその(なんかいやな気持ち)を抱くと心のシャッターが八割下りてしまい、げんなり…としがちです。
(たとえば過去ネタに「Aをやるの!?メジャーなBじゃなく!?いやそこはAだろ!」といじり続けるネタがあったのですが、私は(Aって世界的に日本がめちゃめちゃ強いんだけどな…)と、いわゆる「比較、サゲ」にちょっぴり凹み、うまく笑えなかった)
他にも、彼らが得意とするシュール、「非日常・非現実」は現実を皮肉る構図が往々にして見られるのですが、その中で今の不条理について考えこみ笑うどころではなくなってしまったり…
メジャーシーンのライブや放送では見せない、けれど彼らザ・ギースが演じていて、創っていて楽しい・面白い・自分たちが誇れるネタの中で、ずっと楽しい気持ちでいられないことが目立ってきてしまいました。
もちろん私が悪い。こうして何が嫌かをつづってしまうのも。うまく自分の中でバランスが取れないまま享受することができないのも。
他にも、キングオブコント決勝進出・優勝、目に見える大活躍など、結果を求めてしまって、それが叶わないことにたった一ファンが偉そうにうなだれるのも。私が悪い。
他に追っかける対象ができたり、身辺の変化や困難もあり、なかなか趣味の中心に据える、信じ切ることができないまま、うまく自分の気持ちと缶招待券のバランスが取れないまま足が遠ざかっていました。
もともと今回の単独もチケットを取り忘れたまま完売、行く予定がなかったのですが、信頼できるファンの方が「絶対行った方がいい!」と言ってくれたのをきっかけに足を運びました。
ザ・ギースのいいところ ≪幕の内弁当≫だった「Venti」
泣いて感謝しました。本当に行ってよかった。
私にとって、求めていた、私基準の原点回帰を感じました。「それが見たかったの、ありがとう」と、勝手に感謝をしている。勝手に。
シュール…あり得ない、はずなのに演技と設定の作りこみで「なんだかおかしい」セカイ。
しん……と黙り込みたくなる迫真の演技。
かと思えば馬鹿馬鹿しいと言いたくなる、瞬間で笑わせてくれるユーモア。
「私の好きなものがいじられないといいな」
そんな緊張・不安を吹き飛ばす時間があっという間に終わりました。
昨日見たばかりで、目が覚めてこんな朝方にパソコンの前で汗をかいている。うまく言えないままなんとか言葉を重ねて、この気持ちを体現できぬかと願っている。そして届いてほしい。
大丈夫 あなたたちはみんな 素晴らしいから(眉村ちあき「大丈夫」)
単独前の二人、にある要素を加えることでリアルなのになんだか奇妙。正直に二人がいま抱いている緊張を明かしながらも笑わせてくれる、ザ・ギース恒例のオープニング。
そこで今回も、来てくれたお客様に感謝しながらもまだ緊張している。といったことを語ってくれた
緊張していたでしょうか。大丈夫。本当に面白かった。
あのネタ、キングオブコントで上がれるんじゃないか。あのネタ、あの番組で披露したらどんなコメントをもらえるんだろうか。あのキャラで「有吉の壁」にでたらどんなに最高だろう。
そんな風に帰り道、日本酒の余韻にぼんやりとしながら、終電間際の電車でこの曲を聴きながら涙ぐんでいた。
この単独がザ・ギースの初単独だ!という人はどれだけいただろう。
私のように、期待より感動が大幅に上回った人は、どれだけ多くいただろう。
どうかたくさんの人が、もっともっととザ・ギースを求め、エールを送ってくれることを祈ってるし信じている。
感動的な出来事となりました THAT'S ALL RIGHT!
久々に事務所ライブもトークライブも、いっちゃお~~~!