れぞ1周年で作ったワールドのウラバナ(LT会書き起こし)
れぞ1周年パーティとは?
9/29~10/7に渡ってVRSNS「Resonite」の1周年を記念して、コミュニティイベントを連続でやろうというユーザ企画です。
詳細は以下記事を参照!👇
本文ここから
今回、akiRAMは「れぞ1周年パーティ」のために2つワールドを作りました。
それぞれのワールドを作るときの裏話(ウラバナ)と、それぞれのワールドのこだわりポイントを紹介します。
ワールド作りのTipsとしてお役立ていただければと思います。
Icon World
元々のアイデアは、NEOSのころから続く七夕イベントで、当時からいる人がずっと居たり、今はログインしなくなった人の名前が残っていたりがエモいと思っていました。
最初はアバターの立ち絵をいっぱい集めるワールドにしようというアイデアから出発していましたが、NEOS HUBワールドにあった、星空にユーザのアイコンがいっぱい並んでいるという風景を再現してみたいという案がorangeさんから出て採用になりました。
雰囲気もNEOS HUBに似せようということで、NEOS HUBワールドに足繫く通って独特のデザインを参考にしました。
※メッシュやマテリアルは1から作るか、CC0素材を使用しています。
登録システムと、星空パーティクル、サウンドはorangeさんに作って頂きました。
偽SkyboxはUnity向けのCubeMap素材をパノラマ写真にコンバートして使用しました。
→Cubemap to Panorama
ワールドの名前、どうしようねみたいな話になり、Misskeyで募って、JIN_Xさんの案を採用しました。
こだわりポイント:UVスクロール
このワールドでは、NEOS HUBの演出を真似して、UVスクロールを使ってEmissionのマスクを動かし、下から上に流れるような演出を作ってみました。
あらかじめモデルを作るときにスクロールさせる方向を決めてUVを展開してやる必要があるのですが、
比較的簡単に実装できるし、ワールドに動きがあると一気に華やかに見えるので非常にオススメです。
特に今回のような実装はSFチックな見た目には使い勝手が良いと思いました。
「Emissionのマスク」とは?
UV座標上で光るところ、光らないところを白・黒のグレースケールで定義したテクスチャ画像です。
これを「TextureOffset」のy軸の値を動かすことで、光る部分がスクロールしていくような表現ができます。
Pannerを使ったUVスクロールの作り方は以下記事「付録4 UVスクロールのやり方」にて画像付きで詳しく解説しています。(ありがとうよっしーさん)
Neos時代ですがだいたい同じノリのはず。
現在、ヘッドレスセッションが常設してるのでぜひ見に行って登録してね!
10/3に一斉登録イベントもやるよ
展示館ワールド
もう一つのワールドが展示館のワールドテンプレートです。
このワールドはなんでも展示室と、イベントポスター展示ワールドにて使う予定です。
こだわりポイント:円形導線でモジュラー
特になんでも展示会では色々なアイテムを展示するため、非常にアセット数が多くなることが予想され、ワールドが重くなる恐れがありました。
そこでドローコール(最近覚えたことば)を減らしたいが、Resoniteにはオクルージョンカリングが無く、部屋の向こう側まで常に描画されてしまいます。
→オクルージョンカリングとは(Unityドキュメント)
そこで、円形導線にしつつ、廊下の「外側」に展示物を配置することで、視界が常に外側を向くことで錐台カリングの効果をはたかせてドローコールを減らす設計にしました。
ただ、後で知ったのですが、Resoniteには遠いものの表示を消せるLODという機能が割と簡単に使えたため、それを使えばいい話だったかも・・・)
→LOD参考リンク(べるネさん記事)
廊下部部分と、ホール部分の2パーツに分かれて、色々なサイズの展示物に対応できるように設計したつもりです。
天井は空の見える天窓にし、かつResoniteのデフォルトのアバタースケールでジャンプしても頭がぶつからない高さ、インスペクターを出しながらすれ違える道幅にしているため、四方を壁に囲われていますが、開放感が演出できたのではないかと。
(ホラーテイストで圧迫感を作るため、低く狭くした『下へ参ります。』の廊下とは真逆のデザインですね)
こだわりポイント:マルチUV
最近KulzaさんのRedwood Mansion Poolという超美麗なワールドが公開されました。
どういう仕組みでこの美しい見た目を実現しているのかとさっそくインスペクターを開いて構造を解析してみると、マルチUVマテリアルを使用して、Albedo(色情報テクスチャ)とAmbientOcclusion(影の情報)、ライトマップ(Emission/ベイクされた光源の情報)にそれぞれ別UVが使用できることがわかりました。
これを真似して、展示室ワールドでもマルチUVのマテリアル(PBS Multi UV Metallic)を使用しており、UV1にAlbedo、UV2にAmbientOcculusionMapを焼きこんでいます。
→PBS Multi UV Metallic(Resonite Wiki、内容は空っぽ)
この方式であれば、モデルをUV展開する手間はありますが、マテリアル数を節約(ドローコールの削減)しつつ、リッチな見た目を実現できます。
時間があればライトベイクもしたかったのですが、ちょっと時間的な余裕がなかったため、今後の挑戦として取っておくことにします。
「なんでも展示会」はginjakeさんか私にアイテムを送るだけで、まだ募集しているので、展示したいものがあれば送ってね!
このワールドを使ったもうひとつのイベント、
「イベントポスター展示館2024」ですが、
現在、なにもできていません!
113枚ものポスターを設置する必要があります。
しかし、なにもできていません
この状況をどうやって解決すれば?
→イベントをやることにしました。
ポスター展示イベントは間に合ってないので10/5にみんなで設置するイベントをやります。
たすけてください。
おわり
LT会の様子(集合写真)