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与論島劇団「野生の島人」音楽劇「またここで会いましょう」2023.3.28 その1

さて3月28日に文化庁の事業で5年間の集大成となる与論島の劇団
「野生の島人」の音楽劇が行われました。タイトルは

「またここで会いましょう」 ブログにも書きましたが・・・

写真も想いも含めて書ききれないのでnoteに書くことにしました。
与論島劇団の団長!?座長!?代表の沖隆寿の原案を元に
脚本・演出の小池博史さんの指導の下、与論島に来島して10日間の稽古と
本番を迎えました。ここまで短期間で集中して稽古したのもあまり記憶がなく、プロの役者さん櫻井麻樹さん、ラップ・パーカッション・音楽制作の
下町兄弟さん・武蔵野美術大学の学生は役者と美術制作に分かれて怒涛の11日間を過ごしました。自分はプロのミュージシャンという自覚はありますが役者としてはシロウト、与論のメンバーもそれぞれ仕事・家庭などを持ち
なかなかフルメンバーの集まらない中での貴重で濃密な時間でした。

今の心境としては「早く離れて切り替えたいような・・・」
「まだ余韻が残ってるような・・・」不思議な感覚ですが
書いてアウトプットすることで次に進みたいと考えています。
演劇なんで「見てもらうのが一番伝わるんですが・・・」
you tubeで公開されるかどうかも含めて、今後の展開に期待しております。

これは前回の徳之島公演の模様です。
↓   ↓   ↓

劇の内容は変わりますがテーマは一貫して与論島の成り立ちを表現してます

与論島出身の喜山荘一さんの著書「珊瑚礁の思考」が元になってます。

以下は今回の公演のパンフレットから沖隆寿の文章です。

今回の公演は「再会」の物語です。

いつの頃からかすべてのものに境界線が引かれたこの世界で、与論島はその線をあいまいに捉えることが出来る、とても貴重な場所です。
海と陸や地域と国、死者と生者、植物と動物、身体とテクノロジー、そして古代、現代、未来。

野生のこころは波に揺れ、時代や人間、すべてのものが入り交じる舞台で、音楽と声、身体表現は繰り返しひとつのメッセージを紡ぎます。

世界的空間演出家小池博史さんがこれまで何度となく教えてくれた表現することの歓びに、今回はプロのパーカッショニスト、ラッパーや俳優、美大生の情熱も加わり、強烈なインパクトを持った作品が出来上がりました。

2018年から続いた舞台芸術指導の5年。今回はその集大成の作品となります。

観劇された皆様と、この島で出会えたことの幸せを共感出来れば、何よりの幸せです。

音楽いっぱいの67分間です。
気楽に楽しんでくださいね。





舞台は、いつかの与論島。
時間と空間が混じり合う世界で、野生の声は「再会」を誘う。

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1800年前
まつりを司る【古代人】

2023年
現代の秘密を探る【考古学者】

17年後
記憶を消された【近未来人】

100年後
破滅後の世界にあって地下に逃げ込んだ【未来人】


2040年、テクノロジーと政治経済は過度な進化を遂げ「分断」の極地に行き着いた。
仮想空間が主体になった地球上では身体はこころを離れ、からだの声を聞こうとするものや罪人は記憶が消され、地図にない場所へ飛ばされることになった。

そこからまた約100年後。
荒廃した地球で人類のごく一部は、取り残された場所の地下へと逃げ込んだ。

「わたしたちの先祖はやどかりや葉っぱ」そんな古代の秘密を探る現代人である考古学者たちもまた時の狭間で翻弄される。
これは古代と現代と近未来と未来が混じり合ってしまう世界になるが、それを徐々に描いていきます。

古代。あらゆる境界線が今よりもっとあいまいで動植物や自然と共生していた声は時代をまたぎ風音のようように私達に響いてくる。

「またここで会いましょう」

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遠い遠い昔の話
遠い遠い未来の悲しみ
遠い遠い今の歩みを
誰か教えて下さい
遠い遠い心の歌を
遠い遠い響きの歌を
誰か教えて下さい
遠い遠い囁き声を
遠い遠い地面の声を
誰か教えて下さい
遠い遠いあの日のことを
遠い遠い最後の日々を
ぼくらはここで歌を聞いた
ぼくらはここで愛を語った
ぼくらはここで死人を埋めた
ぼくらはここで鳥についばまれ
ぼくらはここで風に晒された
遠い遠いあの日の情景
遠い遠い火の瞬き
遠い遠い空の⻘み
崩れ落ちたかそれは
崩れ落ちたかぼくらは
私、私を聞いてる
私、私に触れている
私、私に尋ねてる
あの日あのとき
ぼくらはきっとここにいた

沖隆寿

さて写真がたくさんあるのでストーリーは分からなかもしれませんが・・・
舞台の雰囲気だけでも(川畑アキラの写真が多いですが・・・)

オープニングを告げるカイキと下町兄弟のパーカッション



インド風の歌と音楽隊
不気味な黒いモノリスと近未来人と古代人



ウーベーハーベー(与論の祭りの掛け声と)がだんだんとトランス状態に


静寂とともに儀式が始まる
南西諸島に昔からあったハジチ(刺青)を入れるミサキ


迫真のシーンです。
徐々に記憶を取り戻すが、島に来たことに戸惑う近未来人
ラップする考古学者たち
カッチンコッチン キンコンカーン!


劇中歌バラード「旅をしよう」
自信作です。
下町兄弟さんが「これぞソウルミュージックだ!」と言ってました。

超ハイテンションコメディの未来人
客席と距離が近くて迫力がありました。


古代にタイムワープしてきた2023年の人たち
考古学会のスターになると宣言するキラキラ⭐︎アッキラ教授




未来人もミックスコードによって次第に人間でなくなる・・・


シャコ貝・蝶・ジュゴン・トカゲ・ヤドカリ の音楽会
ジュゴン(考古学者)とヤドカリ(未来人)が出会う


アドリブも決まったぞ・・・のドヤ顔
歌いだす ジュゴン


一番重要な長いセリフを決めるマキさん
さすがです!


オープニングのラップとエンディングのラップがここで繋がります!


「またここで会いましょう」の大合唱とダンス
もう終わりが目の前に・・・
小池さんたっくんを呼び込んでのカーテンコール


エンディングです。

ざっと駆け足で写真で物語を追いましたが細かいところと音楽面をまだ描き切れてないので「その2」に続きます。次回は劇中歌の音楽制作についても書きます。

それでは またここで会いましょう!


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川畑アキラ
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