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第1回 ドヴォルジャーク 歌劇「ルサルカ」

みなさまこんにちわ。エンモ・コンサーツを主宰しております加藤と申します。今夏は「チェコ音楽の祭典」木之本公演でお世話になりました。
最近になってアナログ・レコードが見直される風潮がございますが、私も還暦を過ぎレコードに回帰するようになりました。ここでチェコ音楽のレコードを紹介していくお役目を拝しまして、拙筆ながら努めてまいりたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
さて、第1回目はドヴォルジャークの歌劇「ルサルカ」です。今回入手しましたのはノイマン指揮のチェコ・フィルほかのLP3枚組。ルサルカは円熟期のベニャチコヴァー。1982~83年の録音でスプラフォンレーベルのデジタル録音盤です。これはこのオペラの決定版的な録音で日本では多分CDでしか販売されていなかったと思います。なのでついついCDはあるんですが買ってしまいました。
全くの聞きかじりな情報で正確かどうか解りませんが、制作側は当初王子役にドヴォルスキーを充てようとしていたらしいですが、ノイマンはドヴォルスキーではこの優柔不断な王子役には不向きだと訴え、ホフマンが選ばれたとのこと。販売側からすると人気のあるドヴォルスキーのほうが売上が上げやすかったと思うのですが、作品の性格を正しく伝えたいという頑なさがノイマンらしい話だと思いますね。実際ホフマンの歌唱はこの王子は少し気弱で頼りないような印象を持たせることに成功していると思います。
でもまあ、ドヴォルスキーでも聴きたくなるのが人の常でありまして、そういう方にはオルフェオ・レーベルのライブ盤CDで出ています。ベニャチコヴァーとドヴォルスキーのコンビでネステレンコがヴォドニークを歌っています。1987年録音ウィーン国立歌劇場。こちらも楽しめます。
ではまたちょくちょくお邪魔いたします。今後ともよろしくお願いいたします。(2023年12月3日・Musica Panenka facebook 投稿)

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