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高校 基本大全数学ⅠAについて①出版社

いよいよ3/30に私のデビュー作『基本大全数学ⅠA』が発売になる運びとなりました!

久々にnoteを立ち上げたのは、この基本大全数学ⅠAについてどのような本なのか、またどのようなコンセプトで生まれたのかを知っていただきたいと考えたからです。
素晴らしい学参が多い中に飛び込むわけですが、その成り立ちについて少しずつ回を分けてお伝えしていきたいと思います。   

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                                ↑ 基本大全ベーシック編の目次①

映像授業とテキストのコラボレーション、それが自分が目指した参考書の形の究極の形です。この点についてはまた機会を改めて書くことにしましょう。


今回の原稿を書き始めたのは2012年。実に10年が経っていました。
これは、書き上がるのに10年掛かったわけではなく、実現までに10年掛かったというのが正確な表現です。
10年前は理想を実現するネット等の環境がまだまだ整っておらず、実現が難しい『理想』のままでした。

そして,今回の理想を実現するためにどうしてもクリアしなければいけない条件がいくつもありました。
特に、以下の3つについては妥協できないポイントでした。

①  出版社
②  ネット配信のためのシステム
③  映像授業の位置づけ

①については、学参を扱っている出版社というのがどうしても必須でした。教育の最大のポイントは「継続性」です。そのためにも長く使っていただけるものを作る必要があります。学参というものは非常に特殊なジャンルで,ある意味経験が問われるとても難しい形態をとっていると思っています。実際に書き始めてわかったのは,レイアウトや図表そのものの考え方も自分が想像していたのとはだいぶ違うものでした。そして,流通に関する知識や信用というものを兼ね備えるためにも不可欠でした。

しかし,どの出版社も看板となる参考書はすでにラインナップがあり,どれもが伝統のあるものばかり。そこに企画を通すということはかなりの難関でした。そもそも,「映像授業が準拠している」ということそのもののイメージを掴んでいただけることが少なく,「紙は紙」「動画は動画」という譲れない部分があったのは事実だと思います。

そんな中,この企画に興味を持っていただけたのが今回の編集元である「受験研究社」さんでした。「自由自在」シリーズで小中の学参では圧倒的な存在感を持つ老舗出版社が高校学参にも本気を入れて臨む,この機会にちょうど巡り合うことができました。

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                              ↑ 基本大全ベーシック編の目次②

また,映像授業による本文の解説などの新しい取り組みにも非常に柔軟に対応していただける社風と相まって,打ち合わせごとにいろいろなアイデアを提案できるという新しいことへのチャレンジに満ち溢れた企画となりました。

やはり,学参の原稿を見てわかるのは「多くのフォントを用いている」点です。当たり前のように目にしている参考書と自分のつくったプリントを見比べたときに妙な違和感を覚えたりしませんか?あの,学参を見たときの安心感というのは見えない部分での細かい設定があの見た目の安心感を作っています。紙面デザインや図表なども同じことがいえます。
校正や検討でも様々な意見をいただき,様々な気付きが得られました。執筆することで学べることが多いことに自分自身びっくりしました。

以前から,学びエイドの動画のテキスト化は長い間お問い合わせをいただいていた点でしたが,受験研究社さんとのタッグが実現したことで自分自身の理想が最高の形で実現しました。


この本は,最初から「テキストと映像授業」が1つのセットになった形を実現した新しい参考書の新定番を提案するものです。それがただ提案する形になるだけでなく,このシステムを学びエイドというネットワークで全国各地の塾というウェイポイントを通じて学生の皆さんに伝えていく,BtoBtoCという(塾専用教材を除く)学参では今までなかった取り組みを考えている点がこの基本大全の最大のポイントでしょう。
この点については次に改めて書くことにします。

基本大全数学IAは現在予約受付中。3/30販売予定となっています。
どうぞよろしくお願いいたします。

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