【読書記録】『仕事でも、仕事じゃなくても』よしながふみ, 山本文子著を読みました!
こんにちは、じゅくしんです。
よしながふみさんという漫画家さんをご存知でしょうか。
『大奥』『きのう何食べた?』『西洋骨董洋菓子店』などなど、実写化された作品が多数ある方です。
今回、よしながふみさん初のインタビュー本ということで、かなり楽しみにしていました。そして、読んでいると、うーんとにかく面白い!
私、とにかくこの方が大好きでして、インタビューでの考え方を見ているととにかく聡明な方なのだなぁと感心していました。全ての作品に対して、それぞれ語られていて、
「あ、この作品はこういう思いで描いていたのか!」
と改めて発見があったりして、楽しめました。
特に面白かったのが、西洋骨董洋菓子店の部分でのインタビュー。
よしながふみ作品に結構多いんですけど、何かトラブルがあったときに、普通のエンタメ作品だと問題解決してカタルシスを得られるんですけど、実際は簡単に問題が解決することはないので、全ての問題は解決できないってことを受け入れるのも人生だよねっていうのが、西洋骨董洋菓子店だとか、昨日何食べた?とかの作品の中で書かれているように感じます。そこが漫画だけどリアルな感じで好きなのかも。
あと、私はゲイ当事者として、きのう何食べた?の作風がとても好きなのですが、なぜ好きかというと、
「ものすごく日常的な生活を淡々と描いていて、年月が経過するところ」
という部分があるからです。
どうしてもBLって、ラブストーリーになってしまいますし、恋愛感情の動きを描くものですので、読んでいて疲れてしまう部分があるのですが、きのう何食べた?は、美味しそうな料理がでてくるところを見ながら、なんとなーく気軽に読めるので、いいんですよね。しかも、登場人物がリアルタイムに年齢を重ねていくという…。これ、BL作品としてはものすごく画期的な作品だと思いますし、ゲイ当事者としても、こんな風に暮らせたらいいなーと思えるので、癒されるんですよね。
おもわず漫画を読み返したくなってきました。ぜひ読んでみて下さい。
よしながふみ作品では一番好きなのがこれ。
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